運動不足はがんや認知症にも影響!? コラム「論説室から」
東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年、弊紙の科学技術・大学面の元旦号にスポーツと大学を載せ、新コラム「論説室から」でもその関連を書きました。コラムで触れたのは、「運動不足(身体不活動)は健康を損なう」という話でした。運動不足プラス食生活の問題で、循環器疾患や糖尿病というのはよく知られています。でも「運動不足はがん、認知症、うつに影響する」という話が、今回の取材や今読んでいる本(やはり東京五輪と重ねたウオーキングの新書)で出てきて驚きました。だって「認知症、近年増えているけれど、なんでなるんだろうね。頭を使っている人でも、しっかりしている人でもなるみたいだし…。防ぎようがないのでは」と思っていたからです。
どうやら、「上記の疾患は運動不足がすべて影響している。ここ数十年、明らかになってきたのは、循環器系や糖尿病でそれは食生活も大きく、壮年期に問題となるから先に研究や治療が進んだ。がんもタバコや野菜不足などの影響でエビデンスがけっこうあるから、これは運動よりもそちらの対策が浸透した。一方でさらに近年は高齢化で、これらとはあまり縁のない痩せた人などの間で、認知症が急増。介護する壮年期の次の大きな問題になってきている」という流れではないか、とみています。まだ本も途中なのですが、驚きが大きかったので書いてしまいました。もし様子が違ったら、ブログなら書き直せるからね、笑。
運動が苦手な多くの人は、私を含めて「運動はできれば理想的。とはいえ、しなくても普通のこと。仕事ついでのウオーキングでいい。食生活や睡眠がきちんとしていれば、さほどの問題ではない」という認識ではないでしょうか。それが、運動不足で認知症やがんも…となると、話は俄然、違ってきます!! 引っ越しの混乱もようやく落ち着いて、来月にはスポーツジムに顔を出そうと心を決めました。弊社の健保の福利厚生で、安く利用できるこのスポーツジムが、前の住まいの近くにはあまりになかったんですよ。今の住まいなら、駅2つ(定期でいける)なので、何もない週末くらいは行けるな、と。これ、引っ越しの理由の一つ(10%くらい?)です。運動が苦手といっても、ダンスの要素が入っているものとか、人と競うのではなく1人でするものとかは大丈夫です。だからジムなら、初心者エアロビクスと、筋トレだなあと考えています。30代は区の施設へ、それなりに通っていたんですよ。その頃は、不妊症を克服しようという目的があったから。今は、「認知症、絶対に防止するぞ! 長年、悩まされてきた冷えに肩こり、胃腸の不調や頭痛も、運動しないでいたから、解消できないだけじゃないか!!」と、超やる気になっています。
ちなみに先のコラムで、なんとこれらの症状まで明示してしまいました。やりすぎたかなあ…? そうそう、通常の記事は、記者としての執筆なので、署名がある場合は「編集委員・山本佳世子」です。だけどここは、論説委員が書くコーナーなので、署名は「論説委員 山本佳世子」です。ちょっと違うんですね。格上のはずの論説委員のコラムで、超個人的な状況を載せてしまったけど、まあいいか。年齢的なものに、引っ越しというプライベートのチェンジも重なり、仕事を初めとする日々の生活を、余裕を持って落ち着いて過ごすよう今、変わってきています。だから、いいの。これくらいのコラム、平気だもーん。