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2020年2月

2020年2月26日 (水)

コロナウイルスでキャンセル相次ぐ

コロナウイルスの拡大防止で、私の仕事関連のキャンセルも相次いでいます。シンポジウムや記者会見など昨日だけで3件がなくなりました。年度末ゆえ、大学など各機関のシンポジウムなどが大量にあるのに、延期で春開催に…となるのでしょうか。年度予算を使い切るためにこの時期に、数珠つながりのイベントとなっているのだと思うのですが、こうなると「何がおこるかわからないから、もっと早くに開催しましょう」となって、来年度以降は分散開催となるといいな、と前向きに捉えます。

単独取材は、感染者がでなければキャンセルはないだろうと踏んでいましたが、そうでもないようです。先ほどは職場の仲間にアポのキャンセルが出ました。組織トップの大物で、高齢でもあり、新幹線移動などによる感染を心配して、ということのようです。私は「著名人は遠方移動が多くて大変。疲れるだろうに。いや、疲れるような人は、そんな地位に就いていないんだな」と以前から思っていました。今でこそダイバーシティーが言われますが、これまでの競争社会では難しかったですからね。でも今回は、遠方移動についての別の点からの考察です。

さて、予定した仕事がなくなったところで、嬉しい余裕の時間です。原稿執筆も目をつり上げてでなく、優しい気持ちで(笑)取り組みますか。あ、棚や名刺の整理もできるかな。あまり影響が大きくなると、取材ができずにネタ不足、と次の心配をすることになるかもしれません。

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2020年2月21日 (金)

卒業を前に恋心を知る?

今をときめく某テーマで、親しい取材先の先生と2回の【協業】をしました。手がけたことは記事の掲載なのですが、「これは絶対に社会に発信すべきだ」という内容で、懸命に連携したという感じから、こんな表現にしました(笑)。いずれも昨秋に出向いた時に「今はまだ書いちゃだめ」の【待ちネタ】(って私の造語です)で。概要は聞きつつ、「可能になったら連絡を」という状態でした。

まず初回は年末です。「明日、リリースします」的なメールが来て焦りました。だって明日って外取材が入っていて、締め切りまでに書けるかというと、うーん悩ましい。だいたいこれ、リリースに合わせた「発表」ですからねえ。私、発表ものはキライなの。だって私でなくても記者ならだれでも書く(書ける)ものだから。自分で発掘して取材した「オリジナル」を偏愛しているのです。メール添付を開けようとするとうまくいきません。しめた、開かなかったとのいいわけで、パスしちゃおっかなあ。出先で慌ただしく、スマホを使って連絡をします。ところが夜遅くに先生からちゃんとした資料の再メールが入ります。今度は…、開けました。その時点ではまだ迷っていました。記事にはするけれど即日ではなくて、ゆっくり書く。【日遅れ】を後で謝ればいいかな、と。でも先生からのスマホメールが「よかった!!」となっているではありませんか。子どもっぽいメールは書かないタイプなのに、びっくりマークが二つ、赤字で入っている…。まいったなあ

しようがない。大幅な時間外労働ですが、執筆しましょう。「書くとなったら、発表でもなるべくオリジナル色を出す」というのが私流。先の取材の取材メモをひっくり返します。そうしたら「これはすごいワ」という記載が出てきまして。リリースには書かれていない部分です。これを記事のリード文に入れて、見出しにも取ってもらいました。結果、私の「2019年でトップじゃないか」というくらいのすごいウエブ反響になりました。やったあ。がんばった甲斐がありました!

そして二つ目はついこの間です。今まで手がけたことのないテーマで、てこずりました。先生に電話をするも時間が合いません。メールで答えてもらっても「何を意味しているのかよくわからない」文面です。大学人でしかわからないような表現にトホホです。省内に問い合わせてもらちがあきません。またまた、1回目に続いて、参りました。そのうち先生は海外出張に行くとのことで、「メールならやりとり可能ですよ」と。他メディアが書くことはないだろう(この件で私より理解が早い記者はほとんどいないはず)と踏んで、省内の別の部署にもう一度、出向きます。理解が進みましたが、まだ不足です。週末を挟んで、もしかして…とメールすると先生は「はい、帰国しています」。米国行きでもう帰国ですか。あ、私の動きが遅いってだけですね…。通常なら「もういいや、ボツ」とするところです(記者はわりと、ボツの選別が好きにできるのが、横柄になってしまう要因の一つでしょう)。ですが、前回のこともあるし、この案件も「情報価値は高い、絶対に注目される」と確信していました。泣きそうにながらも粘ります。数字の計算は間違いが危ないので、あまり入れたくないけれど、情報としてはどうしても必要で。出稿してからも2回ほど、先生に確認をするありさまでした。そうしてようやく、掲載。先生から「日刊工業のランキングでもいい感じですね」「フェイスブックでも反響が大きいです」と連絡を受けて、ああ、よかった。ウエブで反響がよくわかるから、がんばれたという代表的なケースです。紙面だけだったら、反響もどうせよくわからないから、投げ出していたかもしれません。

実は最後にもう1件、今度は企業人同席の再取材をリクエストしています。最後というのは、残念なことに先生はこの春で定年退職なのです。こんなにすごい情報を、立て続けに出す人だったんですね。いえ、長年の付き合いだからうすうすは知っていました。でも少し前までは、別の同僚記者が研究成果の取材で、べったり先生に付いていものだから…。「まあいいや」って。でもその記者も少し前に離れたことだし、先生のところにもっと顔をだしておくべきだったかな…。あっ、これ、卒業を前に「私、あの人のことが好きだったんだ」「どうしてアタックしておかなかったんだろう」って思う、それと同じ?? べったりの同僚記者に私、焼き餅をやいていた?……笑……

でも先生は今後も、研究をメーンに大学に残る様子です。そうなんだ。じゃあまたアタックできるかな。でも、研究かあ。私、大学ものが好きなんだけどな。ロマンチックなような、利害にまみれているような、不思議な立ち位置のまま、次の取材に進むとしましょうか。

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2020年2月19日 (水)

取材先の人柄と、取材者の経験値

ニュース記事は通常、取材先の人柄は関係ありません。ニュースの中身が価値のすべてだからです。そんな中で特に人柄に注目するのはインタビューです。「記者の目」というコーナーで、インタビューイーがどんな人かということに触れるためです。取材中に自分で「こんな人なんだ」と感じ取って書くとカッコイイ(相手も感心してくれるはず~)ですが、初対面1時間半ではかなわないことも多い。それで「学長のお人柄も紹介したいのですが、こういった改革の上で▽など、どんな風に対応されているのですか」といった感じで直接、聞いてしまうこともあります。最初は「失礼かな」と思ったのですが、聞いてみるとそれなりの中身で話してくれることが多く、重宝しています。

ところがここへ来て、取材時に「この人、ユニークな考えを持つ人だな。どんな経歴なんだろう」と気になって、インタビュー記事を予定しているわけではないのに、個人的なことを聞いてしまうケースが出てきています。なぜでしょうね。今日、お会いしたのは大学発ベンチャーの女性社長。ベンチャーのキャピタリスト出身と聞いて、前回の最初の取材では身構えたんですよ。MBA系は男女とも怖い人が多いから。競争の激しいビジネスに携わっているせいだと思うのですが。ところが取材後のメールのやりとりで、記事の反響の喜び方など思いのほか、感じがよくて。「どんな人なのだろう」と。今日はその後のVBの進展を聞くのと合わせて、MBA主流派ではない意外なご経歴などうかがい、話が弾みました。このところ手がけている専門職大学のトップ(学長または学校法人の理事長)取材もそうです。専門学校の経営者とか元高級官僚とかで、「理系の大学人」を初めとする取材先ではないから、いつもと異なる刺激があるのかもしれません。

えっ、おしゃべりで油を売っていて大丈夫か、ですって? 大丈夫なんですよ。最近は取材して15分もすると「これはうまく仕立てると、ウエブでも大人気になるな。注目テーマだから解説記事につなげよう」「ちょっとまて、先日のあの取材とくっつけると、社説に書けそうだな」とか、発想がどんどん広がるのです。取材者の経験値が上がると、そういうことができるようになるのでしょう。AIにはできない。研究者は40代あたりがピークというけれど、哲学者は年齢を重ねるほどレベルが上がっていいますよね。記者も若手は瞬発力で勝負だけど、年長者は経験値が効く。ここに相手の人柄や考え方や行動の斬新さが、絡んできて相乗効果です。ユニークで社会的に意味ある「新たな何かをする人」は、本人自身もユニーク、というのもあるのでしょう。

それにしても。こういった変化を感じるのは、ここ1カ月ほどのこと。どうしてかしらん。とあるテーマで、アンテナを立てるようになったことも関係しているのかなあ。仕事が超楽しい(笑)。この取材先との絡み方、よりよい分析できたら、またブログで報告しますね~。

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2020年2月10日 (月)

免許などに旧姓を記載するノウハウ

引っ越しと、政府の制度改正が重なったので、「住所変更と一緒に旧姓併記を実現しよう」と思い立ちました。半年ほど前から、住民票と免許証で可能になったんですよ。対象者以外はあまり知らないと思いますが。思案している方もいるかと思うので、ここにノウハウを記します。

まず私はマイナンバーカードを作っているので、住所変更自体、とても簡単だということがわかりました。カードを転出の自治体に持って行って、次に転入の自治体に持って行くだけ。電子的に住民移動がなされるわけですね。印鑑もいらない。パスワード入力で席を移動するといった手間は少々、あります。住民票を印刷物で取るのと違って無料です(多分。一月ほどあいてちょっと不確か…すみません)。ただカードだけで手続きが済み、印刷物がないので、中身がのぞけなくてちょっと気になります。

旧姓併記を希望する場合、この転入届を(マイナンバーカードなどで)出す時に、戸籍を沿えて手続きします。この手続きにはかなり時間がかかりました。40分くらいかなあ。その前に戸籍を、印刷物で入手しておく事前準備が必要です。私は本籍を近場の区においてあるので、取りに行くのは容易でした。注意がいるのは、「その戸籍に、旧姓の時の戸籍筆頭者の記載があるか」という点だそうです。90年代半ばにあった法改正の後に、姓が変わったなら、前の戸籍筆頭者の記載がなされているのでOK。法改正前だと、この記載があるのはもう一つ前の戸籍になるので、それを入手する必要があるのだとか。これだと子ども時代の戸籍で、遠隔地の役所から取り寄せるなど、面倒なことになりそうです。

次に免許証です。書き換えで利用している職場近くの都心の免許更新センターへ行きます。持って行くのは免許証と、マイナンバーカードです。マイナンバーカードに新住所と、旧姓が入っているので、それが引き継がれます。新住所は免許証に印刷されましたが、旧姓フルネームは係員の手書きでした。今ひとつ、筆記が美しくない気がして、自分の名前だけに残念でしたが(自意識過剰?笑)。

ちなみにパスポートの旧姓併記は、半年あとくらいに可能になる、と聞いています。「仕事上など必要あればこれまでも可能だった」そうですが、私は海外出張はあまりないし、そこまでしなくてもと思って放っていました。でも比較的、容易なら入れたいです。だって名刺は通称(旧姓)なのに、パスポートは戸籍名(新姓)で、トラブルとなる不安が最も高い案件なのですから。でも、パスポートたしか、10年有効のをつくった覚えが。いつ、書き換えかなあ。「それまでに旧姓に戻ってしまった、併記する必要なし」なあんてことが、起きたりして?!!

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2020年2月 6日 (木)

相手のインフルで優位となる

新型ウイルスの恐怖に対し、「インフルエンザは今期、年明けが静か」との記事を見ました。理由は、新型の恐怖が強いせいで、例年より個人も防御の対策をシッカリ進めているためらしい、とありました。そうかもしれませんねえ。もっとも私の方は取材2件が先方のインフルエンザ関連で再調整になりました。

一件は、こちらが驚くほどの恐縮のしようです。初対面なのに取材前から優位になった気分です(笑)。当初はこちらの取材申込みに、心なしかメール文面が横柄だった(忙しくて取材なんて応じてられない、的な)のですが、立場が逆転です(笑)。それにしてもこの時期は、原稿締め切りギリギリの設定では危なくて、日程再調整が可能な余裕を持ったアポイントが、重要だなと改めて感じました。

私自身は1月末に北国への遠出があり、それまではセンシティブでした。講演者2人のうちの1人なので、欠けるとかなりマズイでしょう。取材を二人で出向くのなら、「私は不在で進めておいて」で済むけれど。体力に自信がないくせに、なぜ「1月末の重要な役目は止めた方がいい」と思わなかったのでしょうね? 「春になると政府系の仕事が多忙になるから、その前に」と思った記憶はあるのですが、リスク意識が弱かったのでしょうね。幸い、無事乗り越えて、2月は重要案件がないのでホッとしています。

とはいえインフルエンザで1週間、出られなくなった時に備え、原稿の資料を少し持ち歩く(自宅から書いて送れるように)意識が…、やっぱり必要ですね。暖冬とはいえ寒さがここへ来てぶり返しているし、注意を怠らずに進めてまいりましょう。

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