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2020年4月

2020年4月27日 (月)

外取材に同行の支局長は“運命の人”?

3週間ぶりの外取材へ先日、出向きました。神奈川県の大学なので東京都に比べて緩やかなようで、幹部教員や職員は勤務していたことから、独自取材に参りました。学生は入構禁止だけど、分野の特徴がキャンパスの構成にも反映されていて、「正門は行ってすぐのところに、こんな施設があるなんて他の大学とは違う~」と驚き、付属の博物館まで見せてもらえました。Zoom取材ではこうは行きません。このところ、テレワークを含めてパソコン仕事ばかり(執筆なりZoom取材なり)で、【お尻に椅子がくっついている】感じで。たまに資料読む時には、立ってしてもいます。とにかく「外に取材へ出かられる」ことの重要性をヒシヒシと感じています。

この日は親しい支局長が同行だったのもまた、楽しさアップの要因です。以前、同じ部だったので波長が合うのは分かっていましたが、一緒に出向くことはあまりなく、それがここへ来て急増です。神奈川県の大学で、いずれも最寄り駅から遠いので、支局の車を頼める点でも助かります。この半年の間に今回で3校目という頻度です。気になるのは、この支局長と出向くと「今までと違う私」に出会えるんです。きゃああ、もしかして「運命の人」なのかしら?! 気になります(笑)。

1回目は、取材後の車での移動中に、携帯電話が鳴って。「初めまして。山本さんのご活躍、ウエブで見させていただきました。ついては~で、ご協力いただけませんか」という、信じられないくらいステキなリクエストが寄せられたのです。スターではあるまいし、会ったことのない人からだなんて、「こんなこと、考えられないですよ!」と大興奮でした。

2回目は、正月休みの引っ越しに向けた家電購入についておしゃべりする中で、「ロボット掃除機はどうですか」といわれまして。自分の買い物リストには入っていないものだったので、新鮮に感じました。実際に家電量販店に出向いて、あれやこれやと五つくらい! 購入を決めたあと、「見るだけでいいから」と連れに言って、ロボット掃除機売り場に足を向けました。最初はメジャーな「iロボット」について聞きましたが、売り場にはスウェーデンのエレクトロラッス社の販売員がいて、熱心に説明してくれて。結局、予算を組んでいなかったのに6万円近くする同社のお掃除ロボットを購入してしまったのでした。この掃除機は変形六角形でピンクゴールドに輝いて、ルックスに惹かれた面もあるなあ…。ところが、自宅で箱も開けるも、アプリをダウンロードして云々という説明を目にして、面倒になって蓋を閉める。これを自宅で3回繰り返し(笑)。しようがないのでエンジニアの弟を新居に呼びよせて、ご飯をごちそうし、ロボットの立ち上げをやってもらいました。その動き、かわいくてかわいくて、母も来ていましたが皆で大盛り上がりに。機能も優れてますよ。お役立ちペットとして、すっかり愛されております。

3回目の今回は、なんと駄洒落です。おしゃべりする中でAの言葉とBの話題が出てきて、それがピピピとくっついて…。は、初めてなんですってば、おじさん専売特許とされるこのレベルの駄洒落が、口をついて出るのは。瞬間、「ここで言うべきかどうか」と迷ったけれどそれは2秒ほど。相手がこの人ならいいわ、と。結果、「大丈夫ですか山本さん、そんな駄洒落いって」と驚かれましたが、いいんです。これまでと違う私を発見したから。そして私の「運命の人」論に対して、「じゃあ次回は、二人で宝くじでも買いますか」と。支局長、さすがのセンスでしょう。せっかく私が、運命の人なあんてドキッとすることをいってみたのに、宝くじですから。でも当たるかも。3億円とか。運命かな。次回の取材は虎の子はたいて、宝くじ売り場に寄るプランで参りますか?!

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2020年4月16日 (木)

マスクもいいけど手袋も

新型コロナウイルス対策で皆、マスクをつけていますが、手袋というのはどうでしょうか? 私は愛用しています。

マスクは人口密度が高いスーパーマーケットや、通勤電車内で私も付けています。一般のマスクだと、浮いているウイルスを防ぐ効果はなくて(布はとくに目が粗いですし)、会話やくしゃみによる唾をシャットダウンするのが目的だと思います。さらに私は、日差しの紫外線に敏感なので、つまり肌のために紫外線を遮りたくて、マスクにはその効果も期待します。コロナとは関係ありませんが。少し前に「紫外線防止マスク」というのを入手して、「以前だとこんな巨大なマスクは恥ずかしかったけど、もうこれからは年中、取材の行き来に太陽光をおびえることなくマスクして歩ける!」と嬉しくなったものです。いずれにせよ気温が上がってくるとマスクは暑苦しいので、周囲の人と距離がある時には外すケースが増えそうです。

次に手袋です。私は自宅で、新聞受けから購読3紙を引っ張り出して、チラシを取りよける時に、軍手に似たものを手にはめて作業します。そして通勤電車内で新聞を読む時には、手袋をしています。冬は防寒用で、暖かいけれど新聞がめくれる操作性をチェックします。それ以外の季節は、紫外線防止用の女性用の手袋が、スーパーやデパートで多数あり(男性はまったく気がつかないかもしれません)、そこで入手しています。だって新聞の印刷インク、かなり落ちるでしょう。手が汚れます。昔から、どうしてだれもしていないのか不思議でした。社内ではさすがにしていませんが以前、していたときがあって、「ひゃああ、山本、手袋なんかして!」と上司に笑われましたっけ。

というわけで手袋、コロナウイルス対策にどうでしょう。少し前、「一番、多くの他人との共有するのは、電車のつり革と持ち手ポールだな」と気づきました。まだ寒い日も多くて、手袋をして新聞をめくって、つり革に捕まって、は自然の流れでした。もっとも今は電車が空いています。座席に座れるため、つり革やポールへの接触もなくなっていますが。

それで改めて振り返ってみると、「他の人の手がベタベタ触れているもの」というのは、そうは多くない。今は外取材がゼロですし。パソコンとか取材資料とかスマホとか文具は、個人での使用ですもんね。そうだなあ、ランチの食堂行きとか、記者クラブで記事コピーの束や、リリースや、お湯ポットに触れる時くらいでしょうか。文科省の食堂に行くときのエレベーターのボタンは指を折り曲げて押したり(ハイタッチでなくて、グータッチするのと同じ)して。要は気をつけるのは、怪しいものを触ったままの手で、口元に触れたり飲食したりしないようにする、ということですから。

あとは手袋をきれいに保つことでしょうか。確かにこれは新しい観点です! 防寒の手袋は、そんなにきれいにしていませんでしたから。忘れないようにします!

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2020年4月10日 (金)

テレワーク初体験、働き方改革の厳しさを思案しつつ

新型コロナウイルスで非常事態宣言が東京都などに出ましたが、メディアは業務制限の対象業種ではありません。そのため、久しぶりに本社に顔を出すも、職場の人数など見た目はさほど変わっていない感じでした。一方、文部科学省では感染者が出ていませんが、今週は内閣府で発生するなど、かなり「敵が迫ってきている」雰囲気があります。うちは文科省クラブに主要4記者が詰めています。それもどういうわけか、他メディアのブースに比べて、極めて人口密度が高い(スペースが狭いところに4人が入っている)のです。もしだれかが発症したら、間違いなく4人全員がやられ、「前線、崩壊!」となってしまいます。そこで2グループの交代制にすることになりました。つまり、発生したとしてもその本人と相方で食い止め、もう2人は動ける態勢にしておこうと。テレワークへシフト、です。記者は仕事柄、PCもスマホも業務用の貸与を受けているので、環境的にはあまり問題ありません。その結果、別グループとなる同僚2人とは、ゴールデンウイーク(GW)明けまで顔を合わさないことになりそうです。

やったあ、ついにテレワークです。新しい取り組みですから、関心大です。利点と欠点はちまたで言われている通りだと私も思います。通勤時間がカットできる(往復3時間が浮くと、平日でも自宅で映画一本を見れるくらい?)、自宅の環境が書斎タイプで整っていれば、余計なものにわずらわされずに仕事ができる、などがメリットです。一方で公私の区別が付けにくくてだらけてしまう、周囲とのコミュニケーションによる理解や融通や刺激がなくなる、運動不足になる、などがデメリットでしょう。大学も首都圏はGW明けまで入構できないところが大半で、対面取材の予定が壊滅状態(なぜか神奈川県の某大学だけ、「予定通りで」といっている)で、現状ですでに「PCを前に座りっぱなし」状態なので、気になります。でもまあ、正当な【好奇心】を持つ記者としては、新しいことは楽しみです。

これを機に社会全体で、テレワークはこれでぐっと進んで、雇用や収入の形に影響が及ぶことでしょう。正当な【慎重深さ】を持つ私としては、不安も持っています。というのは、本当に「テレワークで仕事の効率が上がる」というのは、一部の能力が高い人に限られると思うから。そういう人はテレワークも好き放題の「裁量労働制」にシフトして、社員ではなく「高額での業務委託」という形に変わっても、問題ない。でも大半の人はテレワークで公私の区別がつけにくく、だらだら仕事をして、自分の能力を磨く機会もなく、仕事の質は下がると想像するのです。「この程度の質の仕事か。しかも会社にくる必要もないじゃん」とみられる。そうすると将来は、「本社の正社員はごく一部。並以下の能力の人は皆、定額の業務委託(個人事業主、すなわちフリー)で自宅で働いて派遣とも異なる非正規雇用が広がってくるのではないか。もしくは「社員なら、裁量労働制にするよ。テレワークし放題でどうぞ」と。、

「裁量労働制」って能力ある人にはいいけれど、成果が出せない人はいくら努力しても、職場環境をよくするなど別のよさがあっても、認めませんっていう仕組みでしょう。「低収入は自己責任」とされてしまう。日本は他国より労働生産性が低いとのことで、日本型雇用習慣の見直しが進んでいる。だから今回のことで、これらはぐぐっと進むのではないでしょうか。病気を抱えていたり、子育て中だったりという社員も、昔は少なかった。けれど活躍を後押しする社会環境が整って、決して少数派ではなくなってきた。だからもう特別扱いではなく、それなりに競ってもらいましょう、とこれからはなりますしね。

それから今回の件、休業補償や支援給付が充実しているほどいい社会、のような向きがあるけれど、どうでしょうか。巨額になってくると、ねえ。政府が出してくれるって、それは公費ですからね。普通にしていたら全国民が将来にわたって、赤字国債や増税や年金減額で、ぐっと苦しくなりますよ、という話でしょう。

とまあ、暗い話にしてしまってすみません。年齢的に自身の働き方をあれこれ考えるようになっていて、合わせて下の世代はどうなっていくのかなと想像するものですから。高度成長期が典型だけど、皆がハッピーな社会をつくるにはやっぱり経済成長が必要なのかあ~~。というわけでイノベーション創出、でしょうか。自らを含め多くの人がイノベーティブになって、恩恵を社会全体に還元できるようにならなくては、いけないのだなと再認識しています。

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2020年4月 3日 (金)

新年度人事情報での驚き

役所関連の新年度の人事発表は、1週間前から数日前と急というのもあって、驚きが倍加します。今回の4月1日付でびっくりしたのは、日本医療研究開発機構(AMED)の三島良直理事長という件でした。東京工業大学の学長時代に取材で(卒業生として、ということもあった)お世話になりました。退任後、1年前には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術戦略研究センター長に就いたのを受けての取材をしました。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム( SIP)のリーダーも務めていて、平日は半々だとうかがいました。だから「先生にとっては役不足だなあ。まあ人事は、タイミングだから。いいポストが空いたときに、声がかかるんだろうな」と思っていました。それがその通りになったということでしょう。専門は金属材料ですけど。まあ東工大の学部・大学院をなくすという大改革を断行した方で、その経営力を生かすという意味では、専門が違う方がよいかもしれません。

そういえば海洋研究開発機構(JAMSTEC)の理事長に、松永是元東京農工大学長が就いたときも驚きました。学長任期を終えて間があったため、直前は早稲田大学の教授でしたから。松永先生はマリンバイオの専門を抱えているので、受け入れ組織としては専門がぴったりで、ちょうど今回とは逆でしたねえ。

翻って自分話ですが、日刊工業新聞社の人事異動で、3/31付2面の弊紙の自社記事に載りました。対外的な役割も肩書きも変わらないままの、社内的な処遇が上がるという話で、もちろん嬉しい変化です~。この「日刊工業新聞社人事・機構改革」という記事は、弊社とお付き合いの深い社外の方に対する情報発信です。この欄は部長級以上だけだったかな? 部長級ではない支局長も、別の頁で取り上げて(そちらは地域へのご挨拶なので、顔写真まで入る)います。

予想外だったのは、取材先の大学関係者がこれを見つけて、朝のうちに私にメールをくれたことです。もちろん唯一です。めちゃくちゃ細かいものがずらっと並んだ中で、埋もれている私の表記を、大学関係の取材先が読み取ってくれるなんて。信じられない~。その後、やりとりしたところ「以前にコンサルティング業界に在籍していた時に、情報収集については厳しく育成されましたので」と。さすがです。ありがとうございます。唯一ですからね、この相手を大事にしなくっちゃ。コミュニケーションにおける「唯一」のパワーを感じました~。

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