おしゃれ仕事のジュエリーで区切り
「引っ越しとコロナ外出減で、区切りを付ける案件」の一つが、おしゃれをする仕事の時に身に付けるジュエリー(宝石)です。服飾のアクセサリー(飾り)よりも狭義の、貴金属や貴石など少し値段が張るものです。社会人になってから「大人になったのだから、小さくても本物を」と、30歳前後を中心に買い集めていました。でもその後、ファッションはカジュアル化がどんどん進みました。仕事の担当も、会社担当で上場企業役員に頻繁に会うところから、ネクタイなしも多い大学担当にシフト。堅い服装は特定の日だけとなり、ジュエリーはおしゃれ日にしか付けなくなりました。
私の健康との関係も大きかったです。冬場は喉が痛くなって風邪を引くパターンと分かり、タートルネックが中心に。これではチェーンネックレスや小さな飾りのペンダントは、使う効果がありません。「あらステキ」と思うものは、黒いセーターなど色の濃いの上に置くタイプですが、私はトップスは色の薄いものが好みなので、これも活用できません。一方、夏場は汗をかくので(何年か前に一度、あせもができて、赤ちゃんじゃあるまいしと驚きました)、時計をはじめ肌に直接、付けるものはよくありません。いつ付けるのかというと、お食事会とか、講演会とかのその時間帯だけです。おまけにおっちょこちょいで、イヤリングを落としたり、はずしてバッグにしまったはずのものが出てこなかったり、何回かあったのでますます、特別の日にしか付けなくなりました。
取材先の女性でいうと、中小企業の女性社長はどどんと派手なのを付けているけど、普段の訪問先ではありません。昨今、増えてきた上場企業の女性役員クラスだと「さすが」の装い(高級そうなスーツと合わせて)です。「私も年齢が上がったから、奮発して高級なのを買おうかな」と一瞬、思うのでが、落とし物の多い性質を思い出して、思いとどまります。
その結果、ジェリーボックスは更新されないまま、「30歳なら似合う、かわいいデザインのもの」も多く並んでおりました。親しい人に譲ってもいいのだけど、気をつけてみるとカジュアル世代だから、あまり使っていないようです。食べ物を除いてのプレゼントは、もらった方が困ることも多いだろうし…。それで引っ越しを機に、自宅近くの貴金属買い取り店にいくつか持ち込んで、処分しました。「持っている本人が思うより、ずっと安いものだから、がっかりしないように」と自分に言い聞かせながら。その店は駅すぐのところにあって、何年もの通勤の間、「手持ちのを処分しようかなあ」と毎日にように気にしていたところです。ついに足を踏み入れて、手持ちの品揃えを絞ったうえで、引っ越しといたしました。
けれどもコロナです。イベント、ゼロ。友人との食事会さえ、ない。もちろん今後、ある程度は戻ると思うし、早く予定を立てたい気分です。けれど、「もっといいものを/たくさんほしい」という気持ちは、年齢的に考えても起こらないだろうなと振り返ります。私、モノ持ちですから。量でなくて、期間のことです。手持ちのお気に入りを大事にします。半端だったものの処分を決断し、心持ちもブラッシュアップ。引っ越しとコロナ。ブログでのおしゃべりで、また別のテーマを取り上げますね。