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2020年5月

2020年5月22日 (金)

おしゃれ仕事のジュエリーで区切り

「引っ越しとコロナ外出減で、区切りを付ける案件」の一つが、おしゃれをする仕事の時に身に付けるジュエリー(宝石)です。服飾のアクセサリー(飾り)よりも狭義の、貴金属や貴石など少し値段が張るものです。社会人になってから「大人になったのだから、小さくても本物を」と、30歳前後を中心に買い集めていました。でもその後、ファッションはカジュアル化がどんどん進みました。仕事の担当も、会社担当で上場企業役員に頻繁に会うところから、ネクタイなしも多い大学担当にシフト。堅い服装は特定の日だけとなり、ジュエリーはおしゃれ日にしか付けなくなりました。

私の健康との関係も大きかったです。冬場は喉が痛くなって風邪を引くパターンと分かり、タートルネックが中心に。これではチェーンネックレスや小さな飾りのペンダントは、使う効果がありません。「あらステキ」と思うものは、黒いセーターなど色の濃いの上に置くタイプですが、私はトップスは色の薄いものが好みなので、これも活用できません。一方、夏場は汗をかくので(何年か前に一度、あせもができて、赤ちゃんじゃあるまいしと驚きました)、時計をはじめ肌に直接、付けるものはよくありません。いつ付けるのかというと、お食事会とか、講演会とかのその時間帯だけです。おまけにおっちょこちょいで、イヤリングを落としたり、はずしてバッグにしまったはずのものが出てこなかったり、何回かあったのでますます、特別の日にしか付けなくなりました。

取材先の女性でいうと、中小企業の女性社長はどどんと派手なのを付けているけど、普段の訪問先ではありません。昨今、増えてきた上場企業の女性役員クラスだと「さすが」の装い(高級そうなスーツと合わせて)です。「私も年齢が上がったから、奮発して高級なのを買おうかな」と一瞬、思うのでが、落とし物の多い性質を思い出して、思いとどまります。

その結果、ジェリーボックスは更新されないまま、「30歳なら似合う、かわいいデザインのもの」も多く並んでおりました。親しい人に譲ってもいいのだけど、気をつけてみるとカジュアル世代だから、あまり使っていないようです。食べ物を除いてのプレゼントは、もらった方が困ることも多いだろうし…。それで引っ越しを機に、自宅近くの貴金属買い取り店にいくつか持ち込んで、処分しました。「持っている本人が思うより、ずっと安いものだから、がっかりしないように」と自分に言い聞かせながら。その店は駅すぐのところにあって、何年もの通勤の間、「手持ちのを処分しようかなあ」と毎日にように気にしていたところです。ついに足を踏み入れて、手持ちの品揃えを絞ったうえで、引っ越しといたしました。

けれどもコロナです。イベント、ゼロ。友人との食事会さえ、ない。もちろん今後、ある程度は戻ると思うし、早く予定を立てたい気分です。けれど、「もっといいものを/たくさんほしい」という気持ちは、年齢的に考えても起こらないだろうなと振り返ります。私、モノ持ちですから。量でなくて、期間のことです。手持ちのお気に入りを大事にします。半端だったものの処分を決断し、心持ちもブラッシュアップ。引っ越しとコロナ。ブログでのおしゃべりで、また別のテーマを取り上げますね。

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2020年5月15日 (金)

非科学的でなくて哲学、占いだって

新型コロナで大変な世界変化です。東京でのオリンピックの延期も、それが見えてきた頃は「大変なことだな」と思っていましたが、1年後の実施だって世界でコロナが収まっていなければ、選手が移動を避けてどうなるかわからない。オリンピックというイベント自体、「温暖化でマラソン可能な都市は限定されてくる」といわれていたのに、コロナのようなリスクがあるとなったら、もう開催に立候補するところは減ってくることでしょう。世界中の社会活動すべてが変わってくる…。大変な衝撃です。

振り返ると西洋占星術では「時代の変化は08年末から胎動があり、16年から大きくうねりだし、20年はこれまでの仕組みがドカンと変わる衝撃になる」と出ていました。すごい、ぴったりではないですか! 私は占いが結構好きなんですよ。 本を買うほどのマニアではないけれど、雑誌にあるでしょう、「新年から社会はどうなるか」って。新聞や雑誌の記事を切り抜いておくのが大好きな私の手元には、なんと5年前の雑誌に載っていた「これから5年分の未来占い」があるんですよ、笑。そこに書いてあります。「今までとまるで違う時代がスタート」と。20年12月の星座配置は20年に1度のもので、今後20年のありようを決めるのだとか。あまりにぴったりで、遊びだった西洋占星術をかなり見直しました。ちなみにこれは悪い変化ではないとのことです。私も、コロナによって「これまでぎりぎり押さえ込んでいたようなものは、大きく変わらざるを得ない。良くも悪くも違う時代として、人生を考えることになるんだ」と思っています。

占いって、ばかにする人もいるでしょう。非科学的だって。男性に多いかな。でも非科学的ってそもそも、「その時代の知識では、科学的だとは証明できない」ということにすぎない。科学的なものがある場面ではそれを使うけど、ない場面も多数、ある。政府や組織の決断だってそうです。そういうときに個人としては、何を参考にして考えるかというのに、占星術や手相といった占いなり、宗教なりがある。趣味だって同じ音楽でも、クラシックファンとロック好きでは、まったく違うというくらい。価値観は多様です。そういうのをひっくるめていうと、そうだなあ、「哲学」なのかな。つまり、「自分はどう考えるか」を、自身の内面と対話して深める上で、いろいろな指針、参考があると。だから他人が大事にする非科学的なものを、非難するのはおかしいでしょう。物事には裏表もあり、何が正しいか、簡単には決められないものだから。

コミュニケーションでよく問題になるのは、自然科学的な事象と、非科学的だけど大事な事柄(人の信念、愛情、不安など)の、どちらかに寄りすぎることではないかしらん。政策判断は、数字やデータなど根拠も大事だけど、国民の気持ちに応えることも大事。これ私、9月入学の議論ですごく感じます。理性的にいうと、「9月入学はデメリットが多すぎる」なんだけど、人々の気持ちでは「教育の遅れや格差をパアッと解消する仕組みがほしい」なのではないかと。全国知事会や政府トップ層は政治家だから、「国民が期待することを華やかに実現したい」となるのでしょう。

私は東日本大震災の時に、「今回だけでなくて数年間は、大規模な地震の可能性がある」と言われて、考え方が大きく変わりました。「すべてを失っても、生きていてよかった、と思える今を、人生を、目指していこう」って。結局、人の幸せは、個人の考え方によるもの。もちろん今のコロナ対応のように、公の仕組みで皆を支えることも大事だけれど。科学が好きな人は、非科学的だと思えることを信じる人を、非難しがち。仕事柄もあり、私の親しい人も科学的な傾向が強いです。他人が「明らかに非科学的なものを信じている」時は、注意喚起がいると思うけれど、何が正しいか簡単には決められないものも多い。他人を簡単に非難してはいけないですよね。メディア人はとくに、バランスを意識して気をつけていかなくてはいけませんね。ということで、私の占い好きも、非難しないでくださいね~。

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2020年5月14日 (木)

独自記事がバンバン書ける

コロナでテレワークも入って、取材はずっと低空飛行…と思っていたら、ゴールデンウイークが明けたら、売り込みが続々でびっくりです。今週は3件。二つはオンライン会議で取材をし、もう一つは電話で取材です。いずれも発表ものではなくて、独自記事がバンバン書けて、今週はけっこう忙しい。一つは現在、1面に出稿中。ホホホ、我ながらすごいなと嬉しく思います。

弊紙は一般紙のような、「どこに出しても強い」というブランドではありません。ですので「独自(オリジナル)記事」を重視していて、とくに私は社内でも一番といっていいくらい(たぶん)。逆に言うと発表ものは極力、手がけたくない。独自ネタがない時は仕方ないので、たいしたことのない発表ものも書きますが。だって発表記事では他メディアの方がアピール力が高くて、うちで書いてもだれも読んでくれない。今、「日刊工業電子版」なり「ニュースイッチ」なりの電子メディアで出しているので、読者クリックの数がカウントできますから、なおさらです。

それで新しい取材先には、「ぜひこれから、他メディアに紹介していない案件をお願いします。そうであれば、弊紙であればそれなりに目立つ記事に仕立て上げられますよ」とアピールします。上記の3件はすべて、このパターン。それを覚えていてくれて、GW明けでそろそろ物事が動きだすタイミングに、私だけに声を掛けてくれたのでしょう。今、独自記事はすごく出にくい時なのです。業界担当記者は決算に追われているし。それだけにいつもより、もうちょっと大きめの取り上げになりますよ。

これをみた取材先の一人のあなた。まだ大丈夫です。今はチャンスです。売り込み、お待ちしていますよ~。

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2020年5月11日 (月)

在宅が増えて、人生を考える機会に

憧れていた「長期自宅休養」がコロナ対応で実現しました。通常のゴールデンウイーク(GW)など長期の休みは、「出かけないともったいない」と旅行など予定を組んでしまう方です。「貧乏性だから、自宅でずうっとゆっくりというのは、定年後の余裕ある働き方にならないと無理だろうな」と思っていました。それがコロナ対応で、自宅勤務のテレワーク+外出自粛のGWで、実現しちゃったわけです。

あちこちで「家中、ぴかぴかになった」「手の込んだ料理に挑戦した」といった声が、聞こえてきます。断捨離、つまり荷物の片付けもそうですね。季節の変化に合わせた服入れ替えが、GWに重なったことも進んだ要因でしょう。おしゃれな服を着ていくイベントがない点は残念だけど、笑。

私は長年の懸案だった、新聞の切り抜き(仕事案件ではなくて、プライベートの関心ごと)の分類・整理で、メドを付けたのがトピックです。一般紙の家庭欄や、週末の別刷りも好きな私ゆえ、溜まった切り抜きは段ボール一杯、でしたから。引っ越しで「取りあえず収納した」案件を見直し・再検討したのと合わせて、心安く、心が穏やかになったのです!

ちょっと恥ずかしいけれど、その切り抜き分類の大きな5テーマを、挙げちゃおっかな。「キャリア、コミュニケーション」「セカンドライフ」「健康、美容」「遊び、文化、生活」「教養、メディア、その他」です。これからの自分の人生を、どう取り組んでいくか、考える手立てになります。この下の小分類テーマ(A4封筒に分けている)もありますが、引っ越しを機に古い保存記事はさらに捨てていこうと思っています。さらにもう、あまり細かく分けないよう心を入れ替えているところです。記事切り抜き保存についてはまた、そのうちに書きますね。

在宅が増えたことが、人生を考える機会になった人は多いことでしょう。一つ、自分の身に置き換えて実感するのは「公私が多忙でストレス多く、『早く仕事を辞めよう』と思っていた人(とくに女性)が、考えを新たにしたのではないか」ということです。知人に学校の教諭が多いせいかもしれないのですが、50代半ばに早期退職するも、2年くらいしてまた働く、というパターンが少し年上の女性に多いからです。思うに、「年齢が上がって若い頃のようなパワーも要領のよさもなくなってきた…。子どももなんとか巣立った。共働きで収入に不安もない。早期退職金の上積みもある。家事を丁寧にしたり、趣味の習い事を増やしたりしたいというのは、長年の思いだった。…よし、早期退職しよう!」という形ではないかと思います。でもその余裕の生活をある程度、楽しんでしまうと、ずっとバリバリやってきた人なわけだから、エネルギーが余ってしまう。で、また仕事に就く。教員はこの形が多いのですよ。さらにコロナ対応の学校休校後の再開では「個々の学習の遅れは、教員OB・OGが支援する」なんて話になっているので、働き口はさらに増えそうです。

でも、収入としては、正規雇用がまだ残っていたのに、アルバイトに変わってしまうのだから、もったいないですよね。人生100年時代。死ぬまで受給できる年金の額を決定づけるのは、最後の基準内賃金ですから。学校みたいな年功序列型の組織ならなおさら、可能な限り粘って給与を高めておくほうがいいでしょう。もっとも、辛いときはそんなこと言っていられないのも分かります。私もそうでした。スランプの時期はあっても、「仕事が嫌いだから辞めたい」と思ったことはないのですよ。でも「期待される役割や職場環境が辛いから、これ以上ひどくなったら、辞めることも選択肢か」と、考えたことはありますから。でも。今回のように在宅ゆっくりの時間を幸いにして経験できれば(医療関係者など、コロナで大変な仕事の人への感謝を忘れてはいけませんが)、考えが変わったのではないかな、と思うのです。

もちろん、在宅増で辛い人がいることは懸案事項です。暴力を含めて家族間の問題が多いところはその筆頭でしょう。でもそれも、今まで半端にしていた状況にけりを付けるべく、真剣に考える機会になる、と前向きに捉えたいです。児童相談所へアプローチするとか、離婚を決意するとか、親の家を出るとか、ね。東日本大震災も多くの人の人生観を変える機会になったと思うのですが、今回は全世界ですからね。空前の、人生を深く考えるブーム?を、前向きに捉えたいと思います。

 

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