取材先、冷たい相手とはサヨウナラ~
このところ2件ほど、「親しい大学のはずだったのに、冷たく取材を断られた」ケースがありました。一つは学長が、私の記事執筆に前向きなのに、広報担当理事らが反対したケースです。企業と違ってトップダウンが必ずしも進まない大学で、広報担当理事は連携相手の会社がリリースしたいというのに配慮している様子です。もう一つは、官庁事業の採択があったので、その内容を具体的に書いてみようと思ったのに、「もう少し展開してから、発表したいと思うので」という返事でした。どちらも長年、大学として応援しているつもりの先だっただけに、がっかりです。組織力より個人の判断という大学ゆえ、事務方もすぐ移動するしで、コロッと変わっちゃいます…。
こういう相手には啖呵を切りたいですねえ~。「発表したって、どのみちメディアはほとんど取り上げないじゃない。大学ブランドと内容インパクトで、いつもイマイチって思われていること、知らないの?」って。大学のホームページ掲載と、あとあちこちのリリースを集めたウエブの【PRタイムス】とかしか載らない。結果、関係者しか見ない。何の発表にもなっていないと思うことが結構あります。地方大学の案件だと、一般紙の地域面にどっと載るテーマであっても、資金供給元の文科省も大企業も読まないじゃない。だったら! 全国紙の日刊工業で、20年弱の専門を貫く私が書く方が俄然、アピールすると思うのだけどなあ。ウエブ時代だって、その案件をどこかで耳にしないと、だれも検索しないわけで。タダで、しっかりコミュニケーションしてくれる記者(私)を大事にしないなんて、もったいないですねえ、と思います。
でも。捨てる神あれば拾う神あり、笑。今の2大学よりずっとブランド力のある研究大学との、いい関係もちょうど2つありました。一つは、向こうから「学内活動だけではもったいないので」と声をかけてきてくれた件です。もう一つは、親しい先生を通して大学の幹部につながり、初回のウエブ取材・記事掲載も理事ら大勢が喜んでくれて、次の大きな企画提案につながりつつあるケースです。そういえば文科省でも、「山本さんの企画、大歓迎! ぜひ情報発信お願いします」と、ほとんどツテのない大学の窓口を紹介してもらうケースも、これまた2つ出ています。だから、いいんです。うちが嫌なら、サヨウナラ。私も無理しません。弊紙にも取材先にも読者にも、WinWinWin(?)の形を築くことに力を入れていまいります。