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2020年11月

2020年11月26日 (木)

東大と日本ペイントの会見に、サイバーでなくリアルに出席したから

東京大学と日本ペイントホールディングスの連携講座の会見に出席しました。オンラインでも可能だったのですが、まあさほど遠隔ではないのでリアルで出席しました。日刊工業新聞からの質問は、私はリアルの記者会見場からで、大阪の担当記者はサイバーのオンラインで投げかけました。記事はこちら。https://newswitch.jp/p/24784

この会見、中心は総長や社長なのですが、講座の8人ほどの特任教授も参加して、壇の下から順に挨拶したのです。といっても、立ち上がって礼をするだけだったのですが。そこで私が思ったのは「みんな、若いな…」ということでした。50歳くらいかなあ。いっとう最初は「私も年長になって、年下の教授が増えてきているのね」と振り返ったのです。でも、国立大の教授は65歳が定年ですからね。いくらなんでも、このグループは若い。それで公式の質問では「特任教授となっているが、専任ではないのか?」という話で、答は「工学系研究科の教授などのまま、この講座のミッションを特任として背負う。エフォート(勤務時間比率)は2割以上」とのことでした。専任ではないんですね。さらに会見後に回答者に寄っていって、私の疑問を追加質問しました。そうしたら、同社の塗料・コーティング技術と、大学のIoTだのナノ表面処理だのの研究を融合するのだから、「エスタブリシュされた年長教員より、これから新たな学術領域を切り拓いてくれる年代の中堅でなくちゃね」といった感じの答えをもらいました。なるほど~。それで、ニュースイッチでも最後の段落に入れたような解説をプラスしたわけです。

これ、オンラインでは教授陣の顔まで写してくれませんでしたからね。発表者としてもオマケでの実施だったのでしょう。でもリアルに出席していたから気づいての、プラス情報のゲットです。記者としてはアンテナを働かせなくてはいけないとちょっと自慢のところです。リアルとサイバー。今、このテーマで社説を書いています。また報告しますね~。

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2020年11月 5日 (木)

テレワークで子育て支援が変わる

記事を書くときに、社会的な立場から「これは重要だ!」と思う内容と、かつ個人的に「これは主張したい!」と
思っていたテーマが重なると、うれしさは格別なものになります。今回書いたその記事を紹介します。

無料のニュースイッチ記事は、こちらをコピペして見てください。
まだハイパーリンクができていなくてすみません…。  https://newswitch.jp/p/24495
タイトルは「資生堂ショックを経て…子育て支援を変えるテレワーク」となっています。

要は、「子育て女性の育児休業を奨励して、でも女性社員が増えて休業が珍しくなくなり、3人目4人目を
授かる人もいて。その穴を現場が我慢して埋めるというだけでは、もはや無理になってきた。そのため5年ほど前に資生堂は
過度の優遇を止めているが、まだ一般の企業はそこまでいっていない。そうすると、穴を埋めていた独身男性社員から、
転職していくといった悪循環になる」というのがこれまでの問題点。

それに対して「テレワークの一般化によって、子育て女性だけでなく、あらゆる社員がそれぞれの事情に合わせて、
勤務を調整することが可能になる。独身男性だって、通勤時間が浮いた分を使って社会人大学院生になるとなれば、
一方的に負担が増えている印象はなくなり、ハッピーだろう」というのが、今回のコラムのキモです。

子育て女性に対して、今の時代は組織のだれも、上司だって厳しいことがいえない。それでそれ以外の組織員に、負担を負わせて
ほったらかしなのは、おかしいと感じていました。理想は小学校の人員繰りなんでしょうけれど。産休中、育休中に代替要員がちゃんと入る
体制だという形。だからこそ小学校の先生は女性も多くて、定年まで勤め上げられる。給与も割合といいですからね、仕事のやりがい以外にも、満足度が高くなるのでしょう。

そうでない会社はどうしたらいいんだろう? その答えが今、テレワークの浸透で得られた。これは私個人としても嬉しい。私は子育てしていないけれど、体力がなくて、体調が悪いことが時々ある。そういうときに無理に職場に出ないでよくて、自宅で仕事ができるのはとっても助かるからです。

もうひとつ、取材を元に紙面にいれられたよい視点は、「育児休業を長くしていると、管理職登用が遠のきますよ。でもテレワークでなら
しっかりキャリアを築いていけますよ」という事です。これならワーキングマザーを「いじめている」形にならないでしょう。せっかく女性活躍で登用のチャンスが上がっているのだから、考えてみては? というわけです。

というわけで、近年の一つの迷いを、ふっきることができました。自分一人の納得だけでなく、「取材先の発言に基づいて、公に主張できる」という意味で、こういったコラムに執筆ができるのは嬉しいな、と思いました。 

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