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2021年1月

2021年1月23日 (土)

英語で授業を実施しました!!

某都内国立大学で技術コミュニケーションの非常勤講師を10年ほどやっています。授業のやり方がこのほど変わりました。新型コロナでの、オンライン授業でしょう、って? そうではありません。別の大学の非常勤講師はオンラインなのですが、こちらは対面です。変わったのは、言語です。英語の授業です。留学生が多く参加する形の科目に変わってしまったためです。

それまで使っていた日本語のPPTを、昨年度に担当の先生が訳してくれたおかげで、英語のPPTができていました。私は博士課程でも、論文は一つ、多大な苦労をしながら英文で発表しましたが、国際会議での英語発表経験はありません。それで訳してもらったPPTシートをみて、「箇条書きになると、英語でも主語がなくなるんだな。あたりまえかあ~」などと関心していました。昨年度はそれを提示して留学生に見てもらうものの、授業は日本語で通しました。でも、それってやっぱり、好ましいものではないですよね。非常勤講師に対しては、大学側も厳しいことはいえないって感じだと思うのですが、留学生にはやはり申し訳ない状態です。

そんな状況を気にしながら、今年度の授業準備を始める時に、気づきました。「これ、まずはPPTに書いてある英語を”読めば”いいんじゃない?」と。それにちょっと説明を加えるくらいならできるかな、と。幸い今年度は、仕事が忙しい時を外しての日程で組めました。それにスピーキングは、ヒアリングと違って自分本位なので、準備が可能です。何度もお伝えしているので恐縮ですが、ベルリッツに2年で100万円を投入して身に付けたスピーキングです。だから、「これくらいはやらなくっちゃ!」と奮い立ちました! それでPCのグーグル辞書と、情報通信研究機構(NICT)の音声翻訳スマホアプリ「Voice Tra」(ボイストラ)を使って準備をしました。ちなみにどちらのソフト・アプリもおすすめです。特にNICTは私たちの税金で研究して開発しているのですから、大いに使わなくてはもったいないです。

そして。座学を2回、実施し終えたところです。関門は、なんといっても質疑応答です。留学生もネイティブではないので、ゆっくり話してくれるのですが、私を含めて担当の日本人3教員が固唾を飲んで、質問に耳を澄ませます。理工系なので多くの先生は、「自分の専門領域なら、専門用語も慣れていて対応できる」というレベルです。専門外だとやや心もとなく、3人で「こういうことを聞いてるんですよね?」と相談しながら、回答するという状態でした(笑)。初日は2件とも私も聞き取れて、少し自信がついたのですが、昨日のは実は手こずったんですよ~。

さらなる問題は次回の演習です。技術コミュニケーションに関わるミニプレゼンを各人にしてもらうプランです。事前に英語または日本語のテキスト文で提出してもらうことにしていて、私は事前にそれを読んで、コメントを考えなくてはいけません。表向きには「議論をする」といっていますが、聞き取りが怪しい中で私が議論をリードするなんて、実際は難しい。ですので私が、時計を見ながらベラベラしゃべる割合を増やそうと考えています。あっ、でもさっき思いついたんです。その場での質問や発言は、私がさっとスマホを留学生に差し出して、先の翻訳アプリ、Voice Traを使って、そこに話してもらえば、日本語の文章がさらさらと流れてくるのではないでしょうか! さて、どうなるやら。当初、ブログには全部が終了してから書こうと思っていたのですが、変更しました。最後の週になって、壊滅的になるという可能性もかんがみて、「今のうちに書いてしまおう」と考えたのでした…。

 

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2021年1月19日 (火)

委員の断りを翻したのは、相手のコミュニケーション上手ゆえ

文科省を中心に官庁から、委員の依頼を時々、受けます。ちょうど今時分は、2月始まりの審議会(なんでその時期なんでしょうね)や新年度からのものが行き来します。私の判断の一番の基準は、「多大な資料を読み込む必要のある案件は、難しい」ということです。事業の採択や評価がそうです。それに「記事執筆につながるテーマなら、歓迎」というのが続きます。委員会はたいてい、公開ですが、メディア人としての聴講も、通常はごく一部しか出向けません。だから委員をしていて「まてよ、この話、書けるんじゃないかな」となると、すごく嬉しい。委員会にしても、「私を委員にしたからこそ、記事になって情報発信されちゃう」というお得なケースになるわけです。その意味では、小さなネタでは記事にならない一流メディアより、うちくらいの専門紙がちょうどいいのです。私も依頼と委員の経験を重ねるうちに、自分に適したものかどうか、先に判断できるようになってきました。が、新タイプのものであれば、「とりあえず受けてみて、やりづらければ継続なしで終える」というのが選択肢になります。

一つ、任期が終わる案件で、そのパターンになりそうなものがありました。「次回の継続はなしでお願いします」とメールを送ったところ、担当者から「なんとか継続してもらえないか」と返ってきました。気になる文言もついています。「(私の)記事をウエブであれこれ見ていて、研究者や行政官にはない視点だと勉強になっています」という誉め言葉です。ムムム。こころをくすぐられますね。それから気づいたのは、1年目は資料が多大で辟易したけれど、2年目はなぜか(新型コロナ下で皆、仕事が大変なこともあり、試みにしたのあと後に判明)1頁に収められていて、これについてはやりやすくなっていたことです。

それで、どう返事をするか2日くらい迷って、その上で電話をしました。断るとしても、メールより電話の方が失礼でないだろうというのもあり、またおしゃべりで別の判断のきっかけがあるかもしれない、というのもありました。そうしたら。相手はコミュニケーションが上手で。メールにあった参考になる視点について、記事を具体的にあげてきます。また、1年目と2年目の資料の違いについて私が感想を話すと、「その意見も嬉しいところです。簡素になりすぎて、不足ではないかと心配していましたので」と返してくれるではありませんか。ううっ、こちらの喜ぶツボをついてきます。「では来年度は、2年目スタイルを候補に検討しましょう」と言われて、「落城」。「わかりました。もう一期、継続しましょう」との答に変わってしまいました…。コミュニケーションは、楽しい戦いといえるのかもしれません。

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2021年1月13日 (水)

新型コロナで服もメイクも変わる

非常事態宣言が出る前に、いくつかバーゲンに出向くことができました。新型コロナを受けて「何を買うか?」は皆、けっこう変わったのではないでしょうか。私は特別に買物好きなわけではなく「フツー」です。ので、福袋などにはもちろん手を出さず、「仕事関連のもの、特に服」がターゲットです。今冬ものは、スーツではなくてパンツを複数、入手しました。ちなみにパンツって言葉、服飾業界ではスカートでないボトム、ズボン、スラックスの意味になるわけですが、日本の一般社会としては男の子を中心とする男性の下着の印象が強いわけで、なんとかならないのかな~、と以前から悩んでいます…。

「スーツでなくて」といったのは、どうも昨今、「上下が同じサイズ」では厳しくなっているためです…。ボトムのパンツは、上のジャケットよりワンサイズ上でないと、合わない。それで、スーツの上だけをジャケットとして使い続けて、下は新たに上に合うものを購入するというわけです。悔しいけれど、20代じゃないのだから、しようがないかな。激やせや激太りで、手持ちの服が全部だめになったケースを考えれば、それよりはるかによい、としよう(笑)。

とはいえ、服についてはまだ、欲望があります。65歳まで仕事をする気になってきたので、まだきちんとした仕事服を買ってOKです。服はおしゃれの面だけでなく、機能の面がとても大きいから、その意味でも手が抜けません。冬場だと「暖かくて、軽くて、静電気が起きにくい。ウールをベースにカシミアが入ったりして、でも価格もなんとか許せる範囲」という条件で探します。

一方、欲望が相当、低くなってしまったのが化粧品です。コロナの前からその傾向はありました。近年、同世代以上の知人や雑誌の登場人物をみて、「厚化粧より、自然で健康的な感じの方が、若くてハッピーに見える」と気づいたためです。若いうちは皆、肌もきれいで健康的だから土台に差がなくて、化粧をすることで完成度が上がる。でも年齢が上になると、質感を含めた肌の感じのよしあしの方が、圧倒的に効く。そのためUV防止を含む「肌の手入れのスキンケア」はしっかりしますが、口紅とかアイシャドウとか「塗る類(たぐい)のメイクアップ」への関心は低くなっていたのです。そこに新型コロナです。メイクアップをするようなイベントは消滅、デイリーはマスク姿…。個人的には「化粧品会社は半分くらい、倒産してもおかしくないのでは」と思うくらいです。

服も化粧も「装い」は、人からどう見られるかという外面的なことと、きれいorかっこよくなったと自信を持つという内面的なことの両方があるのはわかります。でも。マスク下での化粧をどうするか、など女性誌などが取り上げているのを読んでみると、「若い人は本当にそうなのかな? 業界が自分たちのビジネスのために、そういっているだけじゃないの?」って思ってしまう。だって「ウエブ会議でも映えるメイク」…そんな細かい違いはウエブではわからない、「マスクをはずした時の血色感のためのチーク、マスクでも落ちにくい口紅」…塗っている時間の9割は人に見られないのに、塗るの? って不思議です。服と違って化粧には、機能はほとんどないわけだし…。

それで気づきました! 理系の女性研究者があまり化粧をしない理由です。機能や合理性を信奉するリケジョには、化粧は「なんで必要なの」というものになりがちなんだと。私もやっぱり「ザ・リケジョ」でしたわ~。

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2021年1月 4日 (月)

10年日記、3冊目スタート

10年日記を新調し、3冊目に入りました。一つの日付(△月△日)に1頁を当て、一日3行分の10年間分が、1頁に並ぶ形の日記帳です。日記というか記録を書き入れる感じで、2カ月くらいまとめてのこともあるけど、なんとか続けているのは、他の年の話も一覧できて楽しいからです。頻繁には見ないけれど、「老後はこれを読むと楽しいに違いない」と思っています。12月生まれなので、旧10年日記の最終の2020年を55歳で過ごし、56歳になって新10年日記の最初の2021年が動き出したという形です。

この先の10年というと、定年退職を真ん中に挟む形となります。数年前には心身ともにギリギリで仕事をしていて「どうしてもなら会社を辞めるかも」とか、「なんとか定年を迎えたとしても、燃え尽きてしまって、すべてのストレスをなくすために完全引退してしまうかも」と想像したこともありました。

でも。新型コロナウイルス感染症で社会が大きく変わり、テレワークが浸透したおかげで俄然、記者の仕事を続ける自信が付いてきました!! 定年後は記者以外の仕事も視野に入りますが、いずれにせよ今は「人生100年時代。細く長く働き続ける環境の確保を考えていこう」と思うほどになりました。

昨年で終了した10年日記の、最初の10年分一覧カレンダーには、ゴールデンウイークや連休、休刊日前(新聞休刊日があると年休が取りやすい)をチェックした印が多数、残っています。休みが楽しみで、楽しみで、仕方がなかったわけです。でも。新型コロナで旅行は海外をはじめ難しくなるし、仕事はテレワークで快適になってストレスが激減するし。休みの重みは以前に比べるとさほどではなくなりました。働き方の転機であり、新しい日記に移行するのもふさわしい、という気持ちになっているわけです。

人生100年時代。10年日記だって買い続けることになります。今の3冊目は65歳の終わりまで。それから75歳まで、85歳まで、95歳までとして、あと3冊の追加?! …4冊になるかもしれない。年を重ねても毎日、楽しく元気に暮らしていく工夫をするつもりだけど、そうはいっても仕事が早々になくなったらやっぱり、書くことにちょっと困っちゃうだろうなあ。というわけで未来に向けてさあっ、仕事にキャリアに頑張っていこう~!

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