新型コロナで服もメイクも変わる
非常事態宣言が出る前に、いくつかバーゲンに出向くことができました。新型コロナを受けて「何を買うか?」は皆、けっこう変わったのではないでしょうか。私は特別に買物好きなわけではなく「フツー」です。ので、福袋などにはもちろん手を出さず、「仕事関連のもの、特に服」がターゲットです。今冬ものは、スーツではなくてパンツを複数、入手しました。ちなみにパンツって言葉、服飾業界ではスカートでないボトム、ズボン、スラックスの意味になるわけですが、日本の一般社会としては男の子を中心とする男性の下着の印象が強いわけで、なんとかならないのかな~、と以前から悩んでいます…。
「スーツでなくて」といったのは、どうも昨今、「上下が同じサイズ」では厳しくなっているためです…。ボトムのパンツは、上のジャケットよりワンサイズ上でないと、合わない。それで、スーツの上だけをジャケットとして使い続けて、下は新たに上に合うものを購入するというわけです。悔しいけれど、20代じゃないのだから、しようがないかな。激やせや激太りで、手持ちの服が全部だめになったケースを考えれば、それよりはるかによい、としよう(笑)。
とはいえ、服についてはまだ、欲望があります。65歳まで仕事をする気になってきたので、まだきちんとした仕事服を買ってOKです。服はおしゃれの面だけでなく、機能の面がとても大きいから、その意味でも手が抜けません。冬場だと「暖かくて、軽くて、静電気が起きにくい。ウールをベースにカシミアが入ったりして、でも価格もなんとか許せる範囲」という条件で探します。
一方、欲望が相当、低くなってしまったのが化粧品です。コロナの前からその傾向はありました。近年、同世代以上の知人や雑誌の登場人物をみて、「厚化粧より、自然で健康的な感じの方が、若くてハッピーに見える」と気づいたためです。若いうちは皆、肌もきれいで健康的だから土台に差がなくて、化粧をすることで完成度が上がる。でも年齢が上になると、質感を含めた肌の感じのよしあしの方が、圧倒的に効く。そのためUV防止を含む「肌の手入れのスキンケア」はしっかりしますが、口紅とかアイシャドウとか「塗る類(たぐい)のメイクアップ」への関心は低くなっていたのです。そこに新型コロナです。メイクアップをするようなイベントは消滅、デイリーはマスク姿…。個人的には「化粧品会社は半分くらい、倒産してもおかしくないのでは」と思うくらいです。
服も化粧も「装い」は、人からどう見られるかという外面的なことと、きれいorかっこよくなったと自信を持つという内面的なことの両方があるのはわかります。でも。マスク下での化粧をどうするか、など女性誌などが取り上げているのを読んでみると、「若い人は本当にそうなのかな? 業界が自分たちのビジネスのために、そういっているだけじゃないの?」って思ってしまう。だって「ウエブ会議でも映えるメイク」…そんな細かい違いはウエブではわからない、「マスクをはずした時の血色感のためのチーク、マスクでも落ちにくい口紅」…塗っている時間の9割は人に見られないのに、塗るの? って不思議です。服と違って化粧には、機能はほとんどないわけだし…。
それで気づきました! 理系の女性研究者があまり化粧をしない理由です。機能や合理性を信奉するリケジョには、化粧は「なんで必要なの」というものになりがちなんだと。私もやっぱり「ザ・リケジョ」でしたわ~。
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