東工大の卒業生冊子&ウェブで、私のインタビューが掲載されました!!
東京工業大学の同窓会誌「蔵前工業会誌」(蔵前ジャーナル)の2020年秋号に、私のインタビュー記事が掲載されました。
P02-07_今、活躍中の同窓生_3.indd (kuramae.ne.jp)
最初は同窓会費を払っている人にだけ送られる冊子(紙媒体)で紹介され、少し前にウエブでそれ以外の人も見られるようになって、
このほどURLを、私からご紹介という状況です。
この雑誌の巻頭インタビューは、注目のというか、平たくいえば社会的に高い地位についている卒業生を紹介するコーナーです。最新号は、田辺三菱製薬の上野裕明社長。少し前には私と同期に相当する(といっても面識はありませんが)富士通の時田隆仁社長が登場していました。すごいメンバーばかりです。
近年は意識的に、年に一回ほど女性の卒業生を取り上げるようにしているそうです。同大初の生え抜き女性教授や、別の国立大の女性工学部長、大企業の女性役員などが紹介されてきました。といっても理工系総合大学で、まだ生命理工学部がない時代に女子学生をしていた人数というのはとても少なく、「候補がそろそろ、尽きてきてしまうのでは」と、これまでの号を読みながら気にしていました。それで、山本佳世子登場です(笑)。
卒業生で、メディアの記者というケースは何人もいますが、私は「大学・産学連携担当」というおそらく日本に一人しかいない特殊な担当を拝命しています。そのためとくに社会とのつながりにおいて、東工大が他の大学と比べてどの点が魅力的か、力を発揮できるか、などを把握していると自負しています。これを語れる卒業生は、そうはいない。ということで、声がかかってとても嬉しかったです。多くの人に見てもらえる冊子で、私個人のこと、私の仕事を通じての東工大の意外な面などを伝えられるわけですから。
具体的には、「東工大を主語に私が書いた大学運営関連の記事は、2019年度は26件で、18年度は14件でした。同僚が書く研究成果のニュースを別にして、です。国立大学法人化から平均15件として15年を掛け算すると、230件ほどでしょうか」と、他の卒業生へ自慢しまくります(笑)。近年、反応が高かった具体的な記事としては、親が大学卒でない家庭の学生を、大学に行く最初の世代「ファースト・ジェネレーション」として応援する東工大独自の奨学金のニュースを紹介しました。また2020年、新型コロナウイルス感染症対応で、東工大は夏休み期間を使って実験科目を対面で始め、これを機に1-3年生が登学する(4年生以上は研究室へすでに出ていた)という記事も引き合いに出しました。「理工系総合大学トップの東工大が、このような判断をいち早くしたことが注目された」と語って、卒業生の皆さんに「そうなんだ、こういった点で先進なんだ~」と知ってもらったわけです。
他大学と比べての強みは、「国や産業会の動きをスピーディーにキャッチして、自ら新しい施策を打っていける点が優れています」と述べました。さらに研究大学として一緒に扱われる旧帝大などと違い、「卒業生を含めて全員が理工系で、科学技術は社会にとって重要だ、という信念を共有できることが強みです。ほかの研究大学は、部局によって価値観がばらばらな総合大学なので、なかなかまとまりません」と重ねました。も~、卒業生へ&東工大へ、大サービスですよお(笑)。
この企画、取材は弊社の部屋を使って行われました。カラー写真がたくさん載るので、どこでどんなふうに撮影するかなど大わらわ。梅雨時だけど幸い、雨が降っていなかったので、玄関の社名パネルの前で、東工大記事と新聞の一面が見えるように手に持って、撮影する案をひねり出しました。もちろん服装やら顔の手入れやらも、コロナ下で超久々の吟味でした。他の卒業生社長のように秘書がいるわけではないので、編集部から訪れた3人を案内して、お茶を出して、えっ最初から撮影が入るの、ちょっといま汗だくなんだけど、大騒ぎ(笑)。実際、「しまった、髪がちょっと跳ねているし、イヤリングもつけそびれた…」という具合でした。でも編集部が写真も選ばせてくれたから、それなりに納得できるものになってほっとしました~。
6ページにわたるインタビュー掲載なんて、ないですからね。とても嬉しかったです。東工大話ですからね、技術者だったお父さんも、天国で喜んでくれているかなあって思ったし。冊子でも触れたのですが、父が亡くなったのは私の東工大時代でしたからね。もちろん母には掲載誌を一冊、届けましたし。冊子は私の宝物となりました。