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2021年2月

2021年2月28日 (日)

東工大の卒業生冊子&ウェブで、私のインタビューが掲載されました!!

東京工業大学の同窓会誌「蔵前工業会誌」(蔵前ジャーナル)の2020年秋号に、私のインタビュー記事が掲載されました。
P02-07_今、活躍中の同窓生_3.indd (kuramae.ne.jp)

最初は同窓会費を払っている人にだけ送られる冊子(紙媒体)で紹介され、少し前にウエブでそれ以外の人も見られるようになって、
このほどURLを、私からご紹介という状況です。

この雑誌の巻頭インタビューは、注目のというか、平たくいえば社会的に高い地位についている卒業生を紹介するコーナーです。最新号は、田辺三菱製薬の上野裕明社長。少し前には私と同期に相当する(といっても面識はありませんが)富士通の時田隆仁社長が登場していました。すごいメンバーばかりです。

近年は意識的に、年に一回ほど女性の卒業生を取り上げるようにしているそうです。同大初の生え抜き女性教授や、別の国立大の女性工学部長、大企業の女性役員などが紹介されてきました。といっても理工系総合大学で、まだ生命理工学部がない時代に女子学生をしていた人数というのはとても少なく、「候補がそろそろ、尽きてきてしまうのでは」と、これまでの号を読みながら気にしていました。それで、山本佳世子登場です(笑)。

卒業生で、メディアの記者というケースは何人もいますが、私は「大学・産学連携担当」というおそらく日本に一人しかいない特殊な担当を拝命しています。そのためとくに社会とのつながりにおいて、東工大が他の大学と比べてどの点が魅力的か、力を発揮できるか、などを把握していると自負しています。これを語れる卒業生は、そうはいない。ということで、声がかかってとても嬉しかったです。多くの人に見てもらえる冊子で、私個人のこと、私の仕事を通じての東工大の意外な面などを伝えられるわけですから。

具体的には、「東工大を主語に私が書いた大学運営関連の記事は、2019年度は26件で、18年度は14件でした。同僚が書く研究成果のニュースを別にして、です。国立大学法人化から平均15件として15年を掛け算すると、230件ほどでしょうか」と、他の卒業生へ自慢しまくります(笑)。近年、反応が高かった具体的な記事としては、親が大学卒でない家庭の学生を、大学に行く最初の世代「ファースト・ジェネレーション」として応援する東工大独自の奨学金のニュースを紹介しました。また2020年、新型コロナウイルス感染症対応で、東工大は夏休み期間を使って実験科目を対面で始め、これを機に1-3年生が登学する(4年生以上は研究室へすでに出ていた)という記事も引き合いに出しました。「理工系総合大学トップの東工大が、このような判断をいち早くしたことが注目された」と語って、卒業生の皆さんに「そうなんだ、こういった点で先進なんだ~」と知ってもらったわけです。

他大学と比べての強みは、「国や産業会の動きをスピーディーにキャッチして、自ら新しい施策を打っていける点が優れています」と述べました。さらに研究大学として一緒に扱われる旧帝大などと違い、「卒業生を含めて全員が理工系で、科学技術は社会にとって重要だ、という信念を共有できることが強みです。ほかの研究大学は、部局によって価値観がばらばらな総合大学なので、なかなかまとまりません」と重ねました。も~、卒業生へ&東工大へ、大サービスですよお(笑)。

この企画、取材は弊社の部屋を使って行われました。カラー写真がたくさん載るので、どこでどんなふうに撮影するかなど大わらわ。梅雨時だけど幸い、雨が降っていなかったので、玄関の社名パネルの前で、東工大記事と新聞の一面が見えるように手に持って、撮影する案をひねり出しました。もちろん服装やら顔の手入れやらも、コロナ下で超久々の吟味でした。他の卒業生社長のように秘書がいるわけではないので、編集部から訪れた3人を案内して、お茶を出して、えっ最初から撮影が入るの、ちょっといま汗だくなんだけど、大騒ぎ(笑)。実際、「しまった、髪がちょっと跳ねているし、イヤリングもつけそびれた…」という具合でした。でも編集部が写真も選ばせてくれたから、それなりに納得できるものになってほっとしました~。

6ページにわたるインタビュー掲載なんて、ないですからね。とても嬉しかったです。東工大話ですからね、技術者だったお父さんも、天国で喜んでくれているかなあって思ったし。冊子でも触れたのですが、父が亡くなったのは私の東工大時代でしたからね。もちろん母には掲載誌を一冊、届けましたし。冊子は私の宝物となりました。

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2021年2月21日 (日)

テレワークなしなら体が音を上げていたかも

冬の冷えによる不調について。ここ数年は婦人科で処方してもらう漢方薬で、体調を整えていました。今冬の場合、12月に「なんでこのところ、お腹が柔らかくて、頭が痛いのだろう?」と思って、「はっ!」と気づいたのは「冬になったから」でした。11月までは寒くなくて身体も大丈夫だったのが、12月になって「冬対応にしてください~」と訴えているんだというわけです。それで診療所にいって、漢方薬をもらってきて、改善という形でした。

次に2月頭にまた不調が来ました。症状は同じく、お腹と頭です。「漢方薬もちゃんとやっているし、頭を冷やさない帽子や、寒い大学取材時には白金カイロも使っているのに、なんでだろう?」と思って、そこでまた「はっ!」と気づきました(笑)。忙しくなったからです。

基本、1月と2月は年間で一番、仕事に余裕がある時期です。それで年末に取材して出稿していなかった案件を、順次出していって、「あー、一区切り。ではプライベートの一大案件に取り組みますか」と動き出したのが2月頭でした。それが、あれよあれよの急展開(笑)。ラインの家族会議を平日夜にするなど慌ただしくなって。それで不調になったのだ! と思い至りました。幸い、その案件はいい方向で区切りがついたので、一安心となりました。

ただこれで思ったのは、「このプライベートでの大変さは、初夏から概算取材の繁忙期に比べると大したことなかったのになあ。もっともテレワークによって、2020年の夏は負担が減って、超シアワセだった」ということです。つまり、テレワークが可能になる前は、「多忙な時期は私は、本当に体力ぎりぎりだった」と振り返ったのです。もしテレワークがなかったら、今頃「もう体がもたない。有休すべて使う形で、週一で休ませてください」と社に依頼していたかもしれないな…。

というわけで、また健康話になってすみません。シニアの最大の関心テーマに、虚弱な私は早くもシフトしていますね…。というか、30歳くらいからそうだったかな…。次回は記者らしい、バリバリのブログテーマを選んでいきたいと思います。

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2021年2月 8日 (月)

文科省、官僚の出勤は7割減

文科省、官僚の勤務をテレワークにかなりシフトしています。政府が「7割減」というのに合わせているのだそうです。

最初に気づいたのは、食堂がすいていることででした。次は、省内の内線電話を何回かかけるも、うまくつながらなかったことでした。外線からの番号にして担当部署につながり、聞いたところ「テレワークなので…」と。あ、もしかしたら本人の業務用携帯とかに転送されるのかな? 私は、「あれっ、内線つながらないな」とすぐ切ってしまったのですが。

久しぶりに省内の取材に出向いての様子も、違いました。国会は開いているけれど、季節的には官僚も忙しくない時期です。そのため、確かに人がまばらです。課長や課長補佐クラスの席は窓側に並ぶ形が多いのですが、「空きが4つに在席1つ」くらいの状況です。一般の課員も同様です。取材相手の室長補佐に聞いたら、「テレワークでウエブ会議となると、設定をする若手は省内にいる必要があって、出なくはいけないのですけどね~」といっていました。そういえば審議会の下の部会の委員として、以前にテレワークの自宅ではなくて、出勤時の文科省記者クラブからウエブ会議設定部屋に出向いたことがあります。その時は、文科省の出席幹部が6人くらい座る各席のタブレットPCや分離のプラスチックパネル、多大な配線と「すごいな」と思った覚えがあります。これ、今だとより少ない若手官僚でセットすることになるんですよね…。「オンライン会議で楽ちん」と喜んでいるだけでなく、こちらの縁の下の力持ちにも、感謝しなくてはね。

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2021年2月 3日 (水)

取材後に広報とやりとりする余裕があると、いい記事になる

新型コロナで以前のように動けないけど、「別の形でなんとかしなくちゃ」という意識に皆、なっているのでしょう。メールもウエブ実施のシンポジウムもけっこう大量にあり、「春の緊急事態宣言の時は、よかったなあ~」と勝手なことを思う今日このごろです。4-6月あたりは、「職場に来ちゃだめ、突然の宣言」に、呆然としていた人が仕事によっては多かったようです。私は3月頭から「これから取材がしづらくなりそうだから、今のうちにため込める取材をしておこう」と動いたおかげで、4-6月は「外からのうるさいメール連絡など激減し、かつ手元に書く材料はたくさんある」状況で、自分の都合ですべて進められるテレワークを満喫した形だったのです。

メールにしろ取材にしろ、件数も内容もある程度、絞られた「必要十分」がいいですよねえ。少し前の取材先の対応を思い出します。集中取材の相談をして、あれこれ手配してくれて感謝しているのですが、どうも広報セクション内で「時間的にはきついけれど、もう一つ二つ、案件を入れちゃえ」と動いた雰囲気があるのです。気持ちは分かります。でも、分量が多すぎると、記者はパンクします。特に私は生理的負荷に弱く、疲れると対応できなくなります。夕方に「まだあるの?」的なスケジュールを組まれると、辛い。夕方までの活動でそれなりの分量はあったため、「記事にする上で、どこかをボツにせざるを得ないな」と考えて、そうなるとなおさら、エネルギーがわいてこないというわけです。

私のリクエストは、「取材案件自体は、中身の充実したもので絞って。取材終了後に、広報(または仲介者)からフォローの説明をしたり、記者からの質問・確認のやりとりをする時間を、5-10分とる」という形です。「さっきの発言は、そういう意味だったのね」と理解が深まります。また広報と記者が、互いにどんなタイプなのか知る機会にもなって、その後のお付き合いにもプラスだからです。情報や取材案件の分量は、多ければよいのではなくて、必要十分で。量より質のために、必要な余裕をお願いします~。

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