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2021年3月

2021年3月26日 (金)

優秀なウェブ会議ツール、2種

  半月ほど前の文科省内の取材で初めて見かけ、その後に2カ所で見かけたウェブ会議ツールについてお話しします。名前が分からないのですが、小ぶりの電気湯沸かし器くらいの大きさで、円筒形から丸みを帯びさせた、マイクとカメラが付いているツールです。会議の参加者が対面とウエブと両方であっても、自然な会議ができるのを体験しました。大勢の参加の中で、発言中の人をカメラが自動的に撮すのも特徴です。併用でも、対面の方が人数的に多いとそちらを中心に話が進み、ウエブ参加の人は「聞くだけ」になりがちですが、これだとそうはならなさそうです。

それからもう一つは私が入手したもの。ヘッドホンとマイクがセットになった、ワイヤレスのヘッドセットです。これまではiPhoneに付属品で付いていたヘッドセットを使っていて、これも軽くて便利なのですが、記者クラブと自宅とそれぞれで欲しくなりまして。先に選び方のポイントをネットでチェックして、ブルートゥースで接続するワイヤレスを選んだわけです。これがねえ~、いいんですよ。威力を発揮するのは自宅にて、シンポジウムや審議会の傍聴で、こちらのカメラもマイクもオフという時です。「このテーマの間は取材のメモをしなくて大丈夫だな。でもどこから大事なテーマに入ってくるかわからないので、それを気にしておかなくちゃ」という時です。PCにべったりくっついていなくても、ワイヤレスならイケル。具体的には机を離れての片付けをしたり、体操をしたり、場合によっては洗濯物を取り入れたりしたりできます、笑。あっ、ちょっと生活感丸出しテレワークでマズイかな? お茶を入れにキッチンに立ったり、トイレにいっても通じていましたが、たまに切れてしまうことがあり、どこまで可能なのかさぐっているところです。シンポも審議会も、聴くだけならウエブになったことで、行き来の時間がかからないとか、狭い椅子席でメモをとらなくていいというメリットだけでなく、こんなことまで可能になってしまいました…。

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2021年3月23日 (火)

「私の履歴書」島精機製作所会長の今月はおもしろい

他メディアはいちおう、ライバルですからね。あまり褒めないようにしているんですよ。ましてや日経さんは、日刊工業新聞としては一番、意識するメディアですから。でも今、日本経済新聞の朝刊に連載中の「私の履歴書」、島精機製作所の島正博会長はお薦めしてしまいましょう。超おもしろいです! モノづくりの中小企業を一代で大きくしたカリスマ経営者の個性あふれる半生です。とくにこの自動織機の業界は、トヨタをはじめ、日本の機械産業の源泉ですから、産業界の歴史としても魅力的です。

モノづくり、機械工業、中小企業…というのは、日刊工業新聞の本流なんですよ。「私もやっぱり、支局に配属されるとかで、このあたりをシッカリ経験しておけば、今と違っていたかも」と振り返ります(笑)。マニアともいえるような? 大学・産学連携の専門記者となってしまってから、そんなことをいっても仕方ないのですが。そういえば少し前に、小宮山宏元東京大学総長を取り上げた、私の履歴書も面白かったっですね。若い頃から生意気だった様子がよく分かる(笑)。助教授時代には「小宮山君と組みたい教授なんていないよ」と、東大の年長教員に言われたと、この連載の中で本人が言っていたんですから。

というわけで今の連載、よかったら読んでください。

ちなみに。他メディアを褒めない、といいましたが、たまに意識的に褒めます。褒める余裕のある、心の広いワタシを相手に感じさせた方が、いいだろうと思った時に、そうしています。これくらいのコミュニケーションのテクニックは駆使しないとね。オホホホ~。

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2021年3月21日 (日)

ウェブエクササイズとマスクで風邪は徴候すらなし

桜の季節になりました。今冬というかこの1年、風邪はなんと徴候さえ現れませんでした。4月にうっかり…という年もあるのでまだ、要注意ですが、これまでのところ完璧といえる体調維持の理由は、マスク生活でしょう。インフルエンザにかかった人なんて、周囲にいないでしょう? 私だけではないということですね。私は数年前から、喉が痛くなったら即、服用する「桔梗石膏」(キキョウセッコウ)という漢方薬を、診療所で出してもらうようになりました。コロナ前の多忙な時期にはこれに助けられていたのですが、今はお守りのように引き出しでそっと休んでいます、笑。「風邪って、マスクや手洗いをうんと気をつけていれば、ひかないんだ~」と驚いています。

そしてもう一つ、体調管理に新たに効いたものとしては、ウエブによるエクササイズがあるかもしれません。1年半前、「来年はいよいよオリンピック」という時の大学スポーツの取材で、「運動習慣がないことは認知症のリスクになる」と知って、ジム通いを心に決めていたのですが、新型コロナで通えなくなって。テレワーク日の近所のスロージョギングをまず、始めました。そして今年の初めに「ウエブオンリーの会員制度を始めます」ときたので、それをスタートさせました。月会費を払うと何回でも受講できるサブスクリプションです。エクササイズの種類も講師も多様で、時間は就業後などやや限られるものの、あれこれ試しています。エアロビクスとか、格闘技系エクサとか、筋肉アップものとか、バレトン(バレエトレーニングの略らしい)とか、ZUMBA(ズンバ、ラテン音楽に合わせたダンス系)とか。テレワーク日と土日はほぼ必ず、やっています。着替えもしないで(ビデオをオンにして参加している一部の受講者は、そうはいかないけれど)、途中でステップが分からなくなってぐだぐだになっても恥ずかしくないし、いい習慣になりました。

ただサービスがあまりよくなくて。問合せは電話がなくてメールだけだし、返事は遅いし。まあ、スポーツジムにしても新たな企画だから仕方ないか、と思っていたらなんと、4月から一気に会費が3分の1に値下がりすることになりました。ひゃああ、これはすごい。月1000円で、いくらでも受けられるのです。新型コロナの非常事態宣言も解除になり、政府関係を含めて仕事が忙しくなってきますが、なんとかこの運動習慣をキープしていきたいと思います~!

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2021年3月13日 (土)

割り当て企画が大量で、取材先探しに悩む

日刊工業新聞の全編集を対象とする新年度からの紙面新企画が多数、あって、割り当てがあれこれ来て大変な状況です。全編集ということで「これ、会社担当の業別記者ならわかるけれど、うちの科学技術部だと取材しづらいでしょ」という内容がけっこうあります。「私は大学担当で、会社担当と似た面があるから(組織の話を取材している)、この企画は私がやりますよ」なんて言って、いくつも引き受けてしまったことを悔いております…。まあ代わりに、技術もの企画はパスさせてもらっているのですが。

このうちの企画の一つは、対象が必ず大学、というもので、これについては私を中心に当部の部員が担当です。ところが4月からの人事異動が大幅で、それだけでも「いったいどうなるのか」と気になっているところに重ねてきたのでも~、大変です。この企画で、日ごろよく出向いている大学が次々と「食われて」いってしまい、先の組織話の企画については「あと、取材できる大学はどこ?」と焦っていました。

なにしろ年度替わり、しかもウィズコロナで新学期をどう迎えるのかで、各大学とも多忙な状況です。例えば早稲田大学は入学式を武道館でするけれど、例年より席の間隔をあけるためでしょう、6回も実施するのだそうです。総長のスピーチも初回と6回目で、上手さが変わってくるのでしょうか。事務方の準備も大変なことでしょう。そんな中で、「すみません、4月始まりの企画で、取材日程に余裕がないのですが…」と頼むわけですから、心苦しい。親しい大学でないと頼みにくいのです…。「この大学は、しばらく取材していなくて、広報の知り合いも異動ですべていなくなっているだろうな」と、恐る恐る大学HPで申し込んだ案件は、断られてしまいました。この一年ほどはコロナのせいもあり、取材先が偏っていたと反省です。

そんな中、いいところを見つけ(気がつき)ました。以前に、メディアコミュニケーションと研究成果のリリース執筆ノウハウで講演にいった大学です。あわせて取材もして喜んでもらい、翌土曜の遊びにまで付き合ってくれた親しい広報の顔が思い浮かびました! 地方なので頻繁な取材対象でなかったわけですが、「今はウエブ取材がある」。そう、地方大学でも親しいところなら取材を頼めるわけです。気が付いてヨカッタ。

それからもう1つは首都圏の中堅私立大学です。「ごぶさたしていて申し訳ありません」とアタックするのにちょうどよい相手です。思いついたら早く、ということで本日、土曜だけどメールを出したら、即「週明けに検討します」との返事が。スマホでPCメールもチェックしているんですね。コロナ下でも仕事熱心で素晴らしいです、ありがとうございます。週末なのに仕事をさせて申し訳ないと思いつつ、感謝です。近々、割り当てのアポすべてを確定して、この不安から解放されたいところです。

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2021年3月 7日 (日)

交渉術の力を上げる、仕事でもプライベートでも

この1カ月強、例年ならヒマな2月というのに、プライベートと、仕事プライベート半々と、【交渉】を伴う案件が重なって大わらわでした。仕事での交渉はまあ、「報道機関では、原稿は事前にお見せできないことになっているんですよ。いえ先生ご自身の研究といっても、記事の著作者は弊社ですから」とか、「私はずっと前からこのテーマをお願いしていたのに、どうしてA紙に先に載っているのでしょうねえ」とかいったところです。いずれも楽しいやりとりではないですが、まあ新聞記者が示すべき姿勢として身に付けてきました。

今回は以前に経験のない案件での交渉でした。でも、これに備えての対応は本業と同様だということがよくわかりました。つまりウェブや、得意の切り抜き記事スクラップで調べて、大学の先生(専門家)で親しい人に助言をもらって、交渉相手がどんな反応するかを想定して、それに備えて示す中位の公式文書(例えば政府のHPからとってくる)を用意して。以前に入手した、交渉術の新書ノウハウも再読します。さらに私流としては、「切り出しの最初に感謝の気持ちを表明。場合によっては自分の勉強不足の反省も述べる」というのを加えて、交渉の場のストーリーを考えます。全体的に緊張しすぎず、落ち着いて、「双方にとってよいものにしたいと思っている」という意思表示をしながら、対応します。

この最後の交渉時の姿勢については近年、ようやく普段の生活でも確立できてきたものです。そう、以前は例えば、お店でのトラブルとかでも「下に見られてはいけない」とかみついたり、「自分だけが傷を負うのは嫌だ」と過度に反応したり、更年期で不安定だった時などあったなあと振り返ります。上手にできるようになって、とても嬉しい。若い人たちも記者の訓練と同様に、少しずつ経験して、厳しい場面もくぐり抜けていけるようになってほしいなと思うところです。別の仕事では、若い時からこういう訓練を受けて性格的に向いている人が、きっと営業成績全国1とか(コミュニケーションスキルが高い)、国際外交とか、巨額の企業買収とかで能力を発揮するようになるのでしょう。一般的には難しいとされるスキルだから、収入なども高くなるんだろうな~と考えました。

こんな気になる案件が続いたことから、ここしばらくは夜中に目が覚めて、起き出して1時間半ほど…ということが、何度かありました。静かな中でコトっと耳にするのは、朝刊が配達された音です。「ずいぶん早いものだな。3時、こんなだったっけ」。それで気づきました。少し前までは23区内に住んでいたので、新聞の印刷ももっとも遅い最終版が配達されていたのです。場合によってはスクープなど、この版の配達地域しか入っていないこともあります。その場合の朝刊配達が、4時半くらいだった覚えがあります。それが都下に住むようになったから、23区版より早い時間帯で印刷され、配られているわけですねえ。さて、複数の懸案事項が片付いたことから、そろそろ朝までぐっすり眠れるように変わって参りましょう~。

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