« 東工大の卒業生冊子&ウェブで、私のインタビューが掲載されました!! | トップページ | 割り当て企画が大量で、取材先探しに悩む »

2021年3月 7日 (日)

交渉術の力を上げる、仕事でもプライベートでも

この1カ月強、例年ならヒマな2月というのに、プライベートと、仕事プライベート半々と、【交渉】を伴う案件が重なって大わらわでした。仕事での交渉はまあ、「報道機関では、原稿は事前にお見せできないことになっているんですよ。いえ先生ご自身の研究といっても、記事の著作者は弊社ですから」とか、「私はずっと前からこのテーマをお願いしていたのに、どうしてA紙に先に載っているのでしょうねえ」とかいったところです。いずれも楽しいやりとりではないですが、まあ新聞記者が示すべき姿勢として身に付けてきました。

今回は以前に経験のない案件での交渉でした。でも、これに備えての対応は本業と同様だということがよくわかりました。つまりウェブや、得意の切り抜き記事スクラップで調べて、大学の先生(専門家)で親しい人に助言をもらって、交渉相手がどんな反応するかを想定して、それに備えて示す中位の公式文書(例えば政府のHPからとってくる)を用意して。以前に入手した、交渉術の新書ノウハウも再読します。さらに私流としては、「切り出しの最初に感謝の気持ちを表明。場合によっては自分の勉強不足の反省も述べる」というのを加えて、交渉の場のストーリーを考えます。全体的に緊張しすぎず、落ち着いて、「双方にとってよいものにしたいと思っている」という意思表示をしながら、対応します。

この最後の交渉時の姿勢については近年、ようやく普段の生活でも確立できてきたものです。そう、以前は例えば、お店でのトラブルとかでも「下に見られてはいけない」とかみついたり、「自分だけが傷を負うのは嫌だ」と過度に反応したり、更年期で不安定だった時などあったなあと振り返ります。上手にできるようになって、とても嬉しい。若い人たちも記者の訓練と同様に、少しずつ経験して、厳しい場面もくぐり抜けていけるようになってほしいなと思うところです。別の仕事では、若い時からこういう訓練を受けて性格的に向いている人が、きっと営業成績全国1とか(コミュニケーションスキルが高い)、国際外交とか、巨額の企業買収とかで能力を発揮するようになるのでしょう。一般的には難しいとされるスキルだから、収入なども高くなるんだろうな~と考えました。

こんな気になる案件が続いたことから、ここしばらくは夜中に目が覚めて、起き出して1時間半ほど…ということが、何度かありました。静かな中でコトっと耳にするのは、朝刊が配達された音です。「ずいぶん早いものだな。3時、こんなだったっけ」。それで気づきました。少し前までは23区内に住んでいたので、新聞の印刷ももっとも遅い最終版が配達されていたのです。場合によってはスクープなど、この版の配達地域しか入っていないこともあります。その場合の朝刊配達が、4時半くらいだった覚えがあります。それが都下に住むようになったから、23区版より早い時間帯で印刷され、配られているわけですねえ。さて、複数の懸案事項が片付いたことから、そろそろ朝までぐっすり眠れるように変わって参りましょう~。

| |

« 東工大の卒業生冊子&ウェブで、私のインタビューが掲載されました!! | トップページ | 割り当て企画が大量で、取材先探しに悩む »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 東工大の卒業生冊子&ウェブで、私のインタビューが掲載されました!! | トップページ | 割り当て企画が大量で、取材先探しに悩む »