SNS速報性の魔力を、ワクチン券体験から思う
ワクチンの大規模接種で先日、騒いだ件の続きです。翌日夕方、接種券が「市内特別便」で届きました(写真)。ですが残念ながら、予約枠はすでに満了。今回は実施にこぎつけられませんでした。上司にも「来週、接種してその翌日と、休みをとるかもしれません~」とやや、浮かれ気味に伝えていたのですが(笑)。まあ、仕方がありません。
それよりも。「そうか、SNSはこういった時に最も使いたくなるのだな」と速報性の魔力を実感したことが大きかったです。私はブログだったので、早く知らせたい衝動にかられつつも、終業後まで待っての対応でしたが、SNSなら本当に即、だったわけです。これに多くの人がハマっているのだなと気づきました。
オールドメディアとは縁がなくても、SNSなら個々人が、事柄や感想で「これはみんなに知らせなくちゃ!」と思ったら即、拡散を図ることができる。それが速報ゆえに有効で、社会にプラスのこともある。けれど、少し落ち着いてみれば「やりすぎたな」とか、「正しいか確認せずに反応して、社会にとってマイナスの行動をしてしまった」とか、反省することも出てきてしまう…。SNSの表と裏はもちろん、以前から論評などで理解はしていました。でも私は手掛けていなかったから。職業を離れた一個人として「速報性で皆に影響を与え、評価されたい」という気持ちを、ここで初めて実体験したわけです。
何でも、流行に載せられるのではなく、距離を置いて冷静になって、自分で判断してから、行動することが大切です。でも、遠巻きにしているだけだと”自称評論家”にすぎず、本質には近づけない。今回のように近いところを経験して初めて、理解が進むわけです。取材であればやっぱり、可能な限り現場に出向いて(ウェブ取材で済まさずに)、対象者も複数にして、多面的に話を聞く中から、実感を持ってのより本質的な記事を書けるようになる。その大切さを改めて思いました。
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