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2021年8月

2021年8月29日 (日)

21年8月第4週、概算記事5連発!

各省庁の概算取材が佳境…の時期ですが、今夏は各紙の記事が激しく出ていないのは、なぜでしょうねえ。弊紙は久々に、記者クラブ常駐(新型コロナ前は毎日、席にいた)メンバー4人が出そろって、あちこちに動きました。私も他メディアがまだ書いていない概算もので5本を掲載となりました。こんなに書いていいのかしら~。写真はそれらの記事。画像のKiji-dsc_1685 ぼかしに初挑戦で、てこずりました。記事は見出しだけでも丸写しはマズイというのもあり、なんだかよくわからない写真ですみません。

1.といいつつ、紹介の最初は、理系女性の連載の最終回。リケジョの卵の女子中高生向けの話です。元となる著書「理系女性の人生設計ガイド」を中学校の教諭をしている女友達に贈ったら、「佳世子さんの熱い思い、使命感のようなものが伝わってきました」「理系に限らず研究者という生き方について、キャリアを積んでいくということについて、リアルに感じることができて、私自身も勉強になりました」という感想が。いつもの仕事先とは違う人に、こういった評価をもらうのは嬉しいですね! そして「教員が一冊ずつ、秋の図書紹介をするので、この本を使わせてもらいますね」といってくれたのです。未来を率いるリケジョの卵に、いい影響があると作者冥利ですよね。ニュースイッチ記事はこちらから。

2.国立情報学研究所(NII)の1面トップ(写真の右下)は、情報ネットワーク基盤のSINETに、新たにデータ基盤を組み合わせ、日本の大学・研究機関の学術研究をぐっと太くする中期計画です。6年間計750億円というのが、写真でぼかし切れておらず、読めますね。このうち2022年度分が概算要求されます。NIIは近年、おもしろくなってきていて、秋からも取材・執筆に頑張りたいところです。こちらから。

3. 数理・DS・AIの政府事業で、エキスパート年2000人養成の博士教育が出てきました。この分野の高度な知を幅広く持ち、学部や修士学生のDS・AI教育の担い手(教える方)に、というのは、博士人材の新たなキャリアとして注目です。修士レベルの教育と合わせての記事、こちらから。

4.学部生の「教育」に使う実験・実習の機器をDX化する新事業です。昨年度は共用化や遠隔化を進める「研究」機器の予算で盛り上がりましたが、より低学年の次世代人材育成で重要な装置類が今回の対象です。購入費があるので75億円と高めです。こちらから。

あとは来週以降のまとめ記事にも活用するので、そちらで紹介しますね。

それにしても。以前から準備してタイミングを計っていた1面トップは、やっぱり本当に嬉しい。それに情報を入手して、即電話アポして省内で取材して、情報入手の1時間半後には原稿を出稿する動き方にも、「私もまだまだイケるわね、ウフッ」的なワクワク感がある。けれど。やっぱり疲れますね…。ほんの数日の集中なのに朝、疲れが抜けないまま出勤する経験は、テレワークが一般的になったことから久しぶりです。「そういえば以前はこういう日がしょっちゅうで、だから『このままの働き方では、年齢的に耐えられない』と悩んでいたなあ」と思い出しました。記者の仕事の醍醐味と、心身の負担と、両方を改めて味わった8月末でした。

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2021年8月28日 (土)

超お薦め「イチガヤキッチン ワキータ」のランチ

昨日は取材が午後で外の店でのランチとしました。が、「おいしくてヘルシーかつ価格もリーズナブル」と意識する私には、お店探しは大変です。コロナで知っているお店が閉まっている可能性もあるし…と、サンドイッチチェーンの「サブウェイ」に久々に入りました。

以前は文科省近くにもあり、「さっと食べなくちゃいけない」時には重宝していました。が、サンドイッチって他もそうですが、分量も腹持ちも半端じゃないですか? 私にとってはそうです。フライドポテトは付けたくないし、スープはかなり割高だし。で、サンドイッチ一つとコーヒーにしたところ、夕方にはお腹がすいてしまい、クレープ屋を活用する羽目になりました。ボリュームもやっぱり大切です…。ちなみに本当は好きなんですよ。サンドイッチもクレープも。でも若い人ではないので悩ましいところです。

その意味でスバラシかったのは、8月頭にアルカディア市ヶ谷であった日本私立大学連盟(私大連)の会見の後に寄ったお店です。「イチガヤキッチン ワキータ」です。

Dsc_1593

写真のような店構えで、表からのぞいた看板メニューの魅力的なこと。いただいたのは「豚汁ランチ 相模ハム ソーセージエッグ定食」950円。最高でした! おいしくて、ヘルシーで、ボリュームあって、価格もリーズナブルで、ええとあと、褒め言葉に何があるかな? 1カ月近く経つ今に至るまで感動を引きずっているほどでした。神奈川育ちの私としては、相模ハムって会社名にもなじみがあり、なんとなく嬉しかったのもあります。 

お店に入るとき、文部科学記者会所属の某メディアの男性記者とほぼ同時になりました。さっきまで同じ会見に出ていての、同じ足運びですね。コロナがなければ座席を一緒にしてもいいなと思ったのですが、お店も個食用のテーブル配置だったし、ちょっと挨拶するだけで終わりました。

実は私は、クラブの他メディア人と、あまり親しく交流していません。媒体特性が違うので取材の関心が違うし、それでも以前は親しくなる努力をしていましたが皆、1年などすぐに異動してしまいます。一般紙同士、テレビ同士なら期間は短くとも、取材の対象もやり方も同じで、頻繁に一緒なので仲良くなるのだろうけれど。クラブ在が長いベテランの私は、無理に努力をしなくなっているというわけです。

そのため数日後、クラブでその記者に声をかけられたので驚きました。「先日のお店、おいしかったですね」って。やっぱり感動しながら食べていたんですね!! その上、私が思っていたことも先に言われてしまいました。ちょっと悔しいかも、笑。「また私大連の会見があったら、寄ろうかなと思っていますよ」って。本当、そうですよね!! 笑。すごいです、イチガヤキッチン ワキータ。また行きますね~!

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2021年8月22日 (日)

21年8月第3週の記事。東工大すずかけ台でキャンパス再編

最近の毎週のニュースイッチ記事紹介は、コンスタントに3本レベルを維持できています。紙面ではもうちょっと書いているんですよ。でも紙の新聞の編集局(ウェブのニュースイッチ編集部とは別)メンバーで、ニュースイッチに頻繁に顔を出しているのは3人ほどなので、「また山本か」と言われても何だし…と思っていまして。まあスイッチに載せる価値がある(基本、独自案件)もの、と考えるとこれくらいなのです。

1.理系女性の連載、女子学生に向けて。少し前にこのテーマでSDGsに熱心な某大学からインタビューを受けまして。「男女平等だけでなく、多様性の切り口からも本件はアピールできるな」と発見しました。それで、以前から思っていたこと「理系女性の話にしろ何にしろ、大勢の傾向と、個人差との両方を頭に入れてネ」と重ねて、「学部・大学院生時代は、多様性を知る活動を意識しましょう」と、もっていきました。こちらから。

2.東京工業大学、すずかけ台で大型研究強化に向けたキャンパス再開発の話。春から書いてきた同大の、田町の高層ビル(土地の定期借地権活用)での収入と、大学債発行の計画と、このキャンパス整備が結びつきました。取材時に頭に入っていたのは前二つだけで「大学債で集めたお金で何をするのか」と問いかけて、今回の話が出てきました。日刊工業新聞の記者らしいところかも。というのはさほど長くないけれど、化学業界と、食品業界の会社担当の経験をしているからです。一般紙の社会部記者は、経済部経験がない人が多く、マネー絡みの大学改革にはあまり反応しないんですよ。こちらから。

3.私大連の社説。私大連は「国の支援のお金は今より増やすべきだが、自由度は今より上げるべきだ」というのが通奏低音です。まあこれはどの大学も会社もそのほかの法人も同じかもしれませんね。その中で今回は、「設置審の施設整備の要件緩和で、施設費が抑えられれば、将来は1単位あたり授業料という形も考えられる」というストーリーについて取り上げました。ちなみにニュースイッチのページを繰っていたら、この通奏低音主張に、厳しい書き方している署名記事が出てきました。私じゃないんですよ。「私が欠席した会見だったのかなあ? なぜ彼が書いたのかな?」と不思議。まあ同じテーマを複数の記者が書くのもまた、あり(見方が偏らないよい面もある)でしょう。ちなみに今回は私の社説ですってば。こちらから。

それから私のブログ、8月の閲覧解析をちょっとみたところ、8.20金にここ半年で一番のPVとなっていることを発見しました。これは2の東工大が、19木に紙面掲載で、20金にニュースイッチ掲載になった関係でしょうか?? 東工大関係者にとっては「えっ! すずかけ台、再開発?!」と反応の案件だと思ってはいましたよ、ウフフ。そこから私のブログに飛んでくれたのかな? もっともこの閲覧解析、複数の高いPVの日を比べようとすると、なかなか傾向がつかめません。もっと全体にPVが上がらないと、見えてこないのかなあ…。

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2021年8月21日 (土)

お盆・ワクチン・概算

今夏、初めて(おそらく)お盆時期に夏休みをとりました。新型コロナの前、通常は長期旅行の予定を、お盆を避けて入れていたためです。実際に体験してみて、自宅などで過ごすのなら、「取材先も社内も多くの人が休み、文科省記者クラブもノーレクウィークで、どうしてもの政府の委員会など以外は発表案件を入れない時期」というのは、確かにいいなと思いました。普段の日に休みをとるのと比べ、会社スマホはギャンギャン鳴らないし(職場のチャット導入で近年、自分にさほど重要でない連絡まで、チェックを迫られる)、「至急、対応してください!」という案件もまず、発生しないしで、心やすいですからね。

たまたまワクチン二回目接種もこの時期に入りました。正確にいうと、指定されたのが病院のお盆休み明け初日の午後でした。「抗体を身体がたくさんつくるには午前がいい」と聞いていたので、混むことを想定しながらも早めにとオープン時間に合わせて行きました。C_1647はたして写真のように並んでおり、病院内で1時間待つことになりました。

さて、気になる副作用です。正確に言うと、「どのくらいのものか、楽しみにしていた副作用」です。だって熱を出すなんて、大人になってから覚えがないのだから。一般に大人になって高熱を経験しているのは、インフルエンザにかかった人だけと見受けられ、慎重派の私はインフルエンザ未経験者だからです。事前に「そうか、発熱とは一般に37.5度C、または平熱から+1度Cになった状態なんだな」とウェブで調べておきました。

結果。二回目接種の当日は腕が痛いだけ。翌日…熱、出ていない?! 休み、とっちゃんたんですけど。一日に10回くらい計って最高は、昼過ぎの37.5度Cでした。例えるならお酒を飲んで、カラダが熱くなったという感じ、でしょうか。でもいちおうは発熱したといえるわけで。ほかは「あれっ、頭痛かな」と思う程度が何回か、あっただけでした。そのため温度計でその数値をみたとき、思わず「よかった~」といっちゃいました(笑)。会社の通達は「体調が不良の場合は、コロナ休を認める」というものだったので、不調でないのに休む罪悪感を、自分でも思った以上に感じていたんですね。

あけて平日が少々。さあ、恒例の概算ラストスパートです。お盆入り前から「この案件で、取材アポをこの日くらいに入れて」などと思案していました。一件は期待とちょっと違ったけれど、他のネタのゲットとなりそれなりに嬉しい。もう一件はいよいよ! 日刊工業新聞の23(月)1面トップです! 自信ある案件(先方からクレームが来ないということも含めて)での1面トップは、何十年になっても記者冥利。変わらないですね。

ということで、来週はこの件もお話できることでしょう。職場で弊紙をちゃんと購読している方は、ぜひ紙面でその迫力を楽しんでくださいね~。

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2021年8月15日 (日)

21年8月第2週。若手・中堅理系女性のキャリアの壁、閲覧数が少なくて悔しい

お盆にゆっくりする直前、それがために職場全体が忙しい第2週の、3本をお送りします。

1.理系女性のキャリア連載、第3弾。若手から中堅にかけての壁をどう乗り越えるか。私としてはこの回がもっとも”推し”なんですよ。実は「私も、『白馬の王子様(頼れる先輩・上司)が私を苦しみから(仕事上の問題から)救ってくれる』と思っていたのか」と気づいたのは、ごく最近のことだったからです。他の女性にもこのタイプが少なくないと感じて、「自ら馬を駆って荒野に乗り出していく意識が必要だ」と強調しました。ところが閲覧数があまり高くありません。2回目の理系女性役員の回はよかったのに。この内容の情報発信のメディアとして、ニュースイッチはあまり適さないということだと思うのですが。著名人でない職業人がいつもと違う情報を出す場合は、内容だけでなく発信法自体の工夫がいるということでしょう。研さんあるのみ(笑)。こちらから。

2.  政府の数理・データサイエンス・AI教育プログラムの認定。うち先進の11校を選定。初年度の発表ですからね、注目です。意外なところも先進の選定を受けています。こちらから。

3.文科省のセンター・オブ・イノベーション(COI)事業。事業設計の議論を10年ほど前から追っていましたが、いよいよ終盤です。Coi 写真は資料の扉と、後継のCOI‐NEXTのパンフレットです。

産学連携関係者で知らない人のいない弘前大学COIの大展開。当初はここまで広がるとはだれも思っていなかったプロジェクトです。でもまとめとして今回、取材した中で、「そうそう、これは1面で書いたのよね」「この件も、すごいって思って記事にしたし」「ビジネス誌や一般メディアも書くようになったといっても、この切り口はうちだけ」などと、満足感にひたりつつ、でありました(笑)。こちらから。

それで、写真について。先方が提供してくれる資料(PPT図など)は新聞記者の取材に対しての提供で、著作権の対象でもあることが多く、個人ブログでは使いにくい。それで今回はパンフレットになりました。写真に何を使うかは、土日に直前週の掲載記事を紹介するこの活動の中で一番、悩ましいものとなっています…。

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2021年8月14日 (土)

パン「フォカッチャ」を作りながら、大学院生レポートの採点をする

先週の3連休、イタリアのパン「フォカッチャ」を作りながら、非常勤講師としての大学院生のレポート採点をしました。新聞に載ってた「初心者に向けて簡単アレンジ」「初めての取り組みで好きになれば、一生の楽しみになる」なあんて文言が書かれていたもので、その気になってしまいました。レモンケーキなどのオーブン使いで自信が付いてもいましたから。「ステイホームで1年前に料理に目覚めた他の人たちの後を追って、いよいよ私も本格的になってきたかな」と思いつつ。

パンは強力粉を、イーストで発酵させて膨らませるので、発酵のための待ちの時間があります。今回は2時間弱。ので、その間にレポートの採点を進めます。あ、言い換えた方がいいかしらん。「レポート採点の合間に、パンを作ります」って。同じかな。内容は、私が書いた記事を使って、新聞記事や見出しの「形」と、産学連携と科学技術の「中身」について、感想を書いてもらうというものなので、そう難しくはありません。伝えたいところを学生がちゃんとキャッチしてくれて、「私も人材育成に貢献しているなあ」と嬉しく思います。ただ100人弱という人数の多さが辛くて…。貴重な週末を使うこともあり、休み休みでさせてもらっています。で、フォカッチャです。

Dsc_1618最初、種を発酵させる前は最初の写真のような具合でした。これが2時間後には大きくなって、次の写真の様な感じになりました。すごーい! できあがりもワクワクです。

ところが。できあがり(写真はラストに)はちょっと…。焦げたのもあるけど、これはうちのレンジオーブンが強すぎるらしい(レシピ通りだといつも焦げるから)のでいいとして。それを別にしてもその、あんまり「おいしい!!」って感じではないかも…。

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考えてみると、当たり前かもしれないと思い至りました。パンって、「おいしいな」と思うのは、卵マヨネーズが挟んであったり、バターまみれのクロワッサンだったり、クリームとフルーツでが飾ってあったりで、私の場合はそれを楽しんでいます。パンだけ、じゃないんですね。「パンを焼きました」って、「ご飯を炊きました」みたいなもので、おかずなしでそれだけ食べても、ねえ。もっというと今回は、「フォカッチャはバターや砂糖を使わない、ヘルシーなパンというのが魅力かも」と考えたせいで、禁欲的な食べ物(笑)になった面があるようです。それで思い出しました。数年前に知人の家でパン作りを手伝わせてもらった(このこと自体も忘れかけていた)時も、まったく同じ感想だったことを…。Dsc_1631


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2021年8月 8日 (日)

21年8月第1週記事。質の良いコラムとは、取材した予想外の内容に、独自視点や専門知見を加えたもの

なんだか仕事が絶好調! オリンピックゆえの4連休、3連休と紙面作成は大変で、私のいつもの「質重視」に加えて「量」も求められますが、両立させて動き回りました。その中から今週は4本(本当はもっとたくさん書いているんですよ~)紹介します。

1 フェムテック、先日書いたものと同じ案件での論説委員コラムです。タイトルは「フェムテックに見た若さが持つ可能性の衝撃。年齢による経験値は偏見も生み出す」って、かっこいいでしょう? 自分が受けた衝撃を「なぜだろう」「こうしたらどうなるんだろう」と発展的に考えた内容で執筆しました。「コラムは、取材した(読者にとっても)予想外の出来事を基に、他の人が気づかない視点や専門記者の知見で取り上げたものが一番、価値が高い」と思っていて。今回はその意味で自信作です。記事はこちらから。

2 理系女性キャリアの連載コラム、#2「大企業の上級職に、理系女性はこんなにいる!」。弊社の1年前の研究開発アンケートの結果を使っており、古いかと心配しました。とはいえ、新聞というオールドメディアの読者以外には、届いていない可能性も高い。それで、「中身がおもしろいなら、新たに目に付く形(理系女性キャリアの連載の中で)で、文面もブラシュアップした上で取り上げればいい」ととらえて、再活用にしました。新たな切り口は「年長女性は勝ち気で、年少女性は気遅れするけれど、でも…」というところです。ウェブというニューメディアでの、高付加価値化ができた気がします。社会全般の女性活躍推進で私自身、他メディアから刺激を受けることも多く、それを受けて次のコラムの書き方を思案するー。そんな展開を楽しんでいます。こちらから。

3 慶応大学が起業家教育・起業支援の専門部署設置へ。この取材のきっかけは、慶応義塾(学校法人)の伊藤公平塾長(慶応大学の学長でもあります)の新トップインタビューの中で、OBでグリー共同創業者で慶大関連ベンチャーキャピタルの社長をしている山岸氏を、常任理事に選んだと知ったことでした。私はベンチャーキャピタル設立時に山岸氏を取材していて(何年も前ですが)、若いしどんな活躍をしてくれるかなと気になった人だったので即、アポをいれちゃいました。ご本人は教員ではないし、博士号も持っていないしで、「起業家教育を正課科目で用意するには、教員層の理解を得ることが重要だ」と意識しています。でも創業ベンチャーを上場まで持って行った経験から、財務担当の常任理事として経営に深く関わる立場になったわけです。そうなると「成功後に義塾(関係者は慶応義塾のことを、こう呼びます)にババーンと寄付をしてくれるベンチャー」が生まれるかも、と考えつつの起業関連支援になるでしょうし、さあどうなるのか、興味深いところです。こちらから。

4 事業構想大学院大学がNEXCO東日本と、同大仙台校の新設で連携。両トップの写真は、調印の部屋に加えてわざわざ、同大関係者が愛する玄関先の楠の木の前での撮影です。Dsc_1608 この東京校を地下鉄の表参道駅徒歩1分という超オシャレエリアに置いているのは、企業の広報・宣伝部門の社会人向け専門職大学院大学(大学設置者の学校法人は、雑誌「宣伝会議」の企業関係者がつくった)だから、でしょう。オシャレでないと許せませんよネ。ちなみに写真右に写り込んでいるのは、NEXCO東日本の社長の車と思われます。会見後の実務者説明を終えて出たときには、消えていましたから。郊外の大学のキャンパスと違って、青山エリアでは駐車スペースを広くはとれませんねえ。記事はこちら

なんだかブログの文章もなかなか調子よく書けている気がします(笑)。さらに今、総合面向けの大ネタを「予定稿」として出稿中です。取材先から掲載OKの返事をもらえるのが少し先になるので、気になっています。他メディアに抜かれる心配はなさそうなのですが、それでも掲載が実現されないと落ち着きません。少なくともここまでは、絶好調が続きますように~。

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2021年8月 7日 (土)

セミに生まれ変わるかも

インターネットラジオ「Voicy」のニュースイッチ番組で、毎月第1木曜は私が登場することになりました。朝7時なのでリアルで聴くのは難しいと思いますが、アーカイブになっているので後で聴くことが可能です。今回は「博士課程学生向けに出そろった文科省支援策&東北大、青山学院大のケース」です。こちらから。前日、質問項目をWebのニュースイッチ編集部のAさんから受け取りました。Aさんは以前、新聞作成の編集局で同じ部で記者だした。ので、私がニュースイッチで発信する上でとても力になってくれています。もっとも今回は私は回答メモをつくるのが遅れ、就寝時も悩みながらの状態でした。

深夜。というか明け方でしょうか。うつらうつらしている中で、セミの鳴き声が聞こえています。緑の多いマンション住まいなので昼間、いつも元気によく鳴いています。16282974058218月に入って(夏が終わりに近づいて)夜中にも少し鳴く個体が出てきています。と、夢うつつの中で急に、鳴き声がうるさくなりました。どうも部屋の壁ひとつ隔てた廊下の明かりに引き寄せられて、そこで鳴いているようです。マンションの明かりは防犯のためかどこも常夜灯ですから、昼間と同様に活動するのでしょう。それも死期が近づいてきたセミに多い気がします。1628297454296 朝、玄関を出ると死骸がころがっていますから。それにしてもこの時間帯で、ごく近くで喚かれるのは困ります…。

そっと玄関ドアを開けて、手にした長い靴ベラを、灯りに止まるセミに振り回してみました。こっちへ飛んできて部屋に入りでもしたら大騒ぎだから、「あっちへ飛んで行ってくれ~」と祈りながらです。

と。もう一匹があわせて、ぐるぐる飛び回りはじめました。なんと、2匹いたのです。つがいでしょうか、仲間でしょうか。セミの一生は「幼虫で土の中が7年、成虫で表に出てきてから1週間だったっけ」と思い出しました。ちなみに今、ネットで調べるとその説は変わっているようで、「幼虫で1~5年。成虫になって3週間ほど」とあって、「さほどでもないか」と思ったのは一瞬で、やっぱり忍耐の年月の末の成虫だということは変わりません。

それで可哀そうになって、靴ベラを振り回す手を止めました。だって、「もしかしたら私も、生まれ変わったらセミになるかもしれない」と思うと、ねえ。私、この「自分も生まれ変わったら△になるかもしれない」という空想が気に入っているんです。万物を愛する心の広いワタシ、という気分になるからです(笑)。寝室に引き返すと、鳴き声は収まって、またうつらうつらしはじめました。

その時、ひらめきました。「あの二匹のセミは、生まれ変わったら新聞記者になるのかもしれない!」と。だって生まれ変わりはあれもこれもつながっていて、だったらそういことも考えられますよね? 日刊工業新聞に勤めていて、新聞紙面に、Webのニュースイッチにと、活躍してくれる人材(今はまだ虫材)になるのかもしれません…。

 

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2021年8月 1日 (日)

21年7月第5週。理系女性キャリアの連載開始です!

今回は3件。ぜひ目を通してほしい1本目は、新連載「理系女性に共通して潜むキャリア構築の落とし穴 理系女性のキャリアー文系女性、理系男性との違い #1」です。写真はそのニュースイッチ画面です。Photo_20210801102301 「山本佳世子presents」と入っています。通常は紙面の記事をニュースイッチに転載してなのですが、今回は私のオリジナルのコラムという、同サイトとしても新しい形になっています。

これを考えたきっかけは、5月刊行の書籍「理系女性の人生設計ガイド」のPRでした。が、本を買うほどではない人にも目を通してもらい、このサイトでの連載(毎週水曜アップ、全5回を予定)だけでも、「理系女性の育成ステージごとに、こんな話があるんだな」と知ってもらいたいと思うようになりまして。本に書いていないこともかなり盛り込んで執筆しています。今、女性活躍の情報を多数、目にして、その上で「自分を含む理系女性の場合は…」と思案する機会がとても多いでしょう。そのため、本書の原稿の脱稿後にも新たな考えが次々と生まれてきているので、それを入れています。理系女性活躍推進の通常の切り口とは違う意識で、個人体験と重ねたややディープな話も入れています。当事者はもちろん、理系女性を部下や指導学生に抱える男性などにも「こんな面があるのか~」と気づいてもらいたい内容を紹介しています。では初回は、こちらから。

2本目は、私が久しぶりに執筆する科学技術もの、大阪市立大学が主語です。被験者が課題に取り組む途中で、「平均を上回る、ほぼ最高レベルの成績ですよ!」との情報を提供すると、本当は成績がさほどでもない人も含めて(笑)、その後の課題の成績がよい、という成人男性20人における研究の成果です。これ、上記の話と関係して、「成人女性20人だったらどうかな」と想像してみました。一般論でいうと、男性は自信家が多く、褒められるとさらに発奮する傾向があるでしょう。対して女性は実力より謙虚な人が多いので、褒められても「嘘。私の成績はそんな高いはずはないわ」と冷静に(実際より低い評価で)自らを見て、そうするとどういう反応になるのかな? って興味を持ちました。こちらから。

3本目は読者の反応が高いデータサイエンス(DS)&人工知能(AI)教育で、東京工業大学の教育体系です。学士・修士・博士の全課程(東工大は学部と大学院を統合した”学院”制にしているため、学部という言葉を使わず学士課程といっています)にわたって整備するという話です。他の理工系単科大学や、総合大学の中の理工系学部のDS・AI教育を考える上で参考になりそうです。こちらから。DS・AI教育は社会の盛り上がりに比べると、一般紙メディアはあまり書いていない印象で、そのためかニュースイッチのPVもけっこう高いのです。さて次はどの大学を取材しようかな?


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