セミに生まれ変わるかも
インターネットラジオ「Voicy」のニュースイッチ番組で、毎月第1木曜は私が登場することになりました。朝7時なのでリアルで聴くのは難しいと思いますが、アーカイブになっているので後で聴くことが可能です。今回は「博士課程学生向けに出そろった文科省支援策&東北大、青山学院大のケース」です。こちらから。前日、質問項目をWebのニュースイッチ編集部のAさんから受け取りました。Aさんは以前、新聞作成の編集局で同じ部で記者だした。ので、私がニュースイッチで発信する上でとても力になってくれています。もっとも今回は私は回答メモをつくるのが遅れ、就寝時も悩みながらの状態でした。
深夜。というか明け方でしょうか。うつらうつらしている中で、セミの鳴き声が聞こえています。緑の多いマンション住まいなので昼間、いつも元気によく鳴いています。8月に入って(夏が終わりに近づいて)夜中にも少し鳴く個体が出てきています。と、夢うつつの中で急に、鳴き声がうるさくなりました。どうも部屋の壁ひとつ隔てた廊下の明かりに引き寄せられて、そこで鳴いているようです。マンションの明かりは防犯のためかどこも常夜灯ですから、昼間と同様に活動するのでしょう。それも死期が近づいてきたセミに多い気がします。
朝、玄関を出ると死骸がころがっていますから。それにしてもこの時間帯で、ごく近くで喚かれるのは困ります…。
そっと玄関ドアを開けて、手にした長い靴ベラを、灯りに止まるセミに振り回してみました。こっちへ飛んできて部屋に入りでもしたら大騒ぎだから、「あっちへ飛んで行ってくれ~」と祈りながらです。
と。もう一匹があわせて、ぐるぐる飛び回りはじめました。なんと、2匹いたのです。つがいでしょうか、仲間でしょうか。セミの一生は「幼虫で土の中が7年、成虫で表に出てきてから1週間だったっけ」と思い出しました。ちなみに今、ネットで調べるとその説は変わっているようで、「幼虫で1~5年。成虫になって3週間ほど」とあって、「さほどでもないか」と思ったのは一瞬で、やっぱり忍耐の年月の末の成虫だということは変わりません。
それで可哀そうになって、靴ベラを振り回す手を止めました。だって、「もしかしたら私も、生まれ変わったらセミになるかもしれない」と思うと、ねえ。私、この「自分も生まれ変わったら△になるかもしれない」という空想が気に入っているんです。万物を愛する心の広いワタシ、という気分になるからです(笑)。寝室に引き返すと、鳴き声は収まって、またうつらうつらしはじめました。
その時、ひらめきました。「あの二匹のセミは、生まれ変わったら新聞記者になるのかもしれない!」と。だって生まれ変わりはあれもこれもつながっていて、だったらそういことも考えられますよね? 日刊工業新聞に勤めていて、新聞紙面に、Webのニュースイッチにと、活躍してくれる人材(今はまだ虫材)になるのかもしれません…。
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