パン「フォカッチャ」を作りながら、大学院生レポートの採点をする
先週の3連休、イタリアのパン「フォカッチャ」を作りながら、非常勤講師としての大学院生のレポート採点をしました。新聞に載ってた「初心者に向けて簡単アレンジ」「初めての取り組みで好きになれば、一生の楽しみになる」なあんて文言が書かれていたもので、その気になってしまいました。レモンケーキなどのオーブン使いで自信が付いてもいましたから。「ステイホームで1年前に料理に目覚めた他の人たちの後を追って、いよいよ私も本格的になってきたかな」と思いつつ。
パンは強力粉を、イーストで発酵させて膨らませるので、発酵のための待ちの時間があります。今回は2時間弱。ので、その間にレポートの採点を進めます。あ、言い換えた方がいいかしらん。「レポート採点の合間に、パンを作ります」って。同じかな。内容は、私が書いた記事を使って、新聞記事や見出しの「形」と、産学連携と科学技術の「中身」について、感想を書いてもらうというものなので、そう難しくはありません。伝えたいところを学生がちゃんとキャッチしてくれて、「私も人材育成に貢献しているなあ」と嬉しく思います。ただ100人弱という人数の多さが辛くて…。貴重な週末を使うこともあり、休み休みでさせてもらっています。で、フォカッチャです。
最初、種を発酵させる前は最初の写真のような具合でした。これが2時間後には大きくなって、次の写真の様な感じになりました。すごーい! できあがりもワクワクです。
ところが。できあがり(写真はラストに)はちょっと…。焦げたのもあるけど、これはうちのレンジオーブンが強すぎるらしい(レシピ通りだといつも焦げるから)のでいいとして。それを別にしてもその、あんまり「おいしい!!」って感じではないかも…。
考えてみると、当たり前かもしれないと思い至りました。パンって、「おいしいな」と思うのは、卵マヨネーズが挟んであったり、バターまみれのクロワッサンだったり、クリームとフルーツでが飾ってあったりで、私の場合はそれを楽しんでいます。パンだけ、じゃないんですね。「パンを焼きました」って、「ご飯を炊きました」みたいなもので、おかずなしでそれだけ食べても、ねえ。もっというと今回は、「フォカッチャはバターや砂糖を使わない、ヘルシーなパンというのが魅力かも」と考えたせいで、禁欲的な食べ物(笑)になった面があるようです。それで思い出しました。数年前に知人の家でパン作りを手伝わせてもらった(このこと自体も忘れかけていた)時も、まったく同じ感想だったことを…。
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