2021年10月第5週、東大の成長は年2%弱
今回の紹介は記事一つです。以前は「週に1本しか記事を書いていない、とみられるのは悔しい」と思って、「今週は4本です!」(自慢できる記事が4本という意味)といえるよう、頑張ってブログに出してきました。が、半年ほど続けたことで「平均はこれくらいで、この週は1本だったんだな」ということがブログ読者にも伝わると判断しまして。無理に本数を重視しないようにしました。
1.「世界と伍する研究大学」でいう収入年3%増、東大はどんな具合? という解説記事です。政府の10兆円ファンドについての委員会で、「世界トップクラスの研究大学は、年3%増レベルで努力をし、増やした資金で研究力強化をしている」という議論が出て、「じゃあ、今の東大ってどんな感じ?」という疑問に答える記事としました。以前から、「法人化によって運営費交付金がどの国立大も大きく減った。でも状況は大学によってだいぶ違う」ということが気になっていました。というのは競争的な政府研究費は増えているし(交付金減の批判に対し、財務省が支援をしていると主張する根拠)、産業界からの資金も来るようになっている。交付金減をほとんどカバーできない悲惨な状態が、地味な文系単科大学の状況なのは本当です。でも理系の強い大学は収入が、法人化前よりかなり増えている。けれど「交付金減は問題だ」という意見にはうなずいて、顔の緩みは表に出さないようにしている、というのは本当のところだと、頭に入っていました。でも実際にどれくらいかを取材していなかったので、よい機会だと考えました。
実は東大の筆頭理事(総長の次)の相原先生に取材を入れたいと、以前から希望していました。というのは大学債2号が「ありそうだ」という情報を半年前に得て、ずっと気にしていたのです。まだ藤井執行部が発足する前、つまり財務担当理事が誰になるか判明していなかった頃から、「絶対とるぞ!」というネタでした。それにたまたま、「東大中長期プラン 1000億円基金設立へ」のニュース(うちと読売と日経が同着、その日に会見)(写真は会見時の藤井総長) というタイミングが、重なったのです。注目ネタが連動することになって、私も久々に張り切りましたよ~。結果、10.1に「東大1000億円ファンド、中長期プラン」「12月に2号大学債」を合わせた記事を新聞の1面に載せて、ついで今回の財務の分析記事を出したというわけです。
「3%」はまだ続きます、別の大学で取り上げますので、お楽しみに。ということで本日のブログ、1本のニュースイッチ記事で長めの紹介でした。記事はこちらから。
あっ! ここまで書いて気がつきました。一週間前の日曜にアップされた記事を、前回のブログで紹介しそびれたことを。ということで、
2.東工大とデンソーITラボの産学連携の独自性。寄付講座へ企業が派遣する教員(中堅の准教授2人)は、研究室主宰者として大学院生の博士論文指導も可能な形で、なんと教授会にも出席しているのだそうです。特別な制度や規約改正なしに、そんなことできるんだ?! 普通は教員側が嫌がるのに、IT分野は違うんでしょうか。それにURAなど現場担当者の熱意で壁を乗り越えたようです。ではこれで本当に最後です、笑。記事はこちらから~。
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