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2021年11月

2021年11月28日 (日)

理系女性の講演動画もオープン、2021年11月第4週。

今週は記事と、「世界と伍する研究大学」の検討委員会ユーチューブ動画(300人視聴、私からの紹介は以前にしていて、しつこくなるのでパスします)と、講談社「Rikejo」サイトにおける講演動画のオープンとあります。Rikejo 写真はRikejo のトップページです。

1.指定国立大に九州大学、10校目滑り込みで指定。ニュースイッチでの私のコメント、ちょっと書きすぎたかなあ? でも新聞記事にはちょっとなじまないけれど、「そうなんだ、聞いちゃった!」って話もサイト利用者には届けたいじゃあないですか。だから情報源は隠しつつ(逆に、どこが明言していたかを示した方が、信ぴょう性も上がる時には「文部科学省・国立大学法人支援課」のように表に出します)解説しました。記事はこちらから。

2.山梨大と山梨県立大の「大学等連携推進法人」の効果。以前から気になっていたんですよ。この法人の第1号ですから。でもおそらく取材を申し込んでも、対面は難しくてWebになるだろうなと思っていて。山梨大の島田学長は厳しいタイプ(国立大学協会で山極前会長に何度もかみついていて、一度はけっこうなバトルがあった…)だから、電話やWeb取材でうまくいけるかなあ、「なんだこの記事は、不正確じゃないか!」と罵倒されたらどうしようって、怯えていたんですよ。本当。でも、各地方大学が注目しているのは間違いない案件だからずっと頭にあって。だからようやくの取材・執筆です。記事はこちらから。

それで、講談社Rikejo (リケジョは、実は同社が商標登録をしている)サイトでの動画です。これは9月に、電気通信大学&津田塾大学&NTTのグループによる理系女性活躍推進のWebシンポがあって、そこで私が40分で講演した内容です。ブルーバックスで「理系女性の人生設計ガイド」を刊行して、そこに書いた内容を基にしているため、相互活用することになったわけです。内容はうーん、実はリケジョ世代向けというより、もう少し上の世代向けです。若手‐中堅‐プロフェッショナルに成長していく段階での落とし穴について、自分の経験も重ねて語っています。

9月のシンポ準備の段階からこのことは分かっていたので、準備&当日の大学の部屋での準備と、力を入れました。「PCカメラの高さを出したいので、厚い冊子など下に入れられませんか?」とか「正面から照明を当てるのに、そちらのスタンドはどうでしょう」とか、うるさいといったらない(担当の男性教員の心の声、笑)。一回きりの講演会と違うんだもん。講演内容も自分としては「もはや改良する余地なし」と思うくらい、完成度を上げています(自画自賛、笑)。ですので理系女性のキャリアアップに関心がある方はぜひ、ご覧ください! そして機会があれば、次のイベントの企画時にご思案くださいな。「男性管理職向けに、こんな切り口で話せませんか?」といったリクエストにも対応します。講演だけでなく、参加者とのディスカッションや意見交換会まで、可能であれば対面で関わりたいです。なぜなら私個人が心から、「多くの人に伝えたい」と思っていることばかり、なのですから!! ではこちらから、どうぞ!

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2021年11月27日 (土)

動物かぶりものコンサートから、ウエブ講演のヒントを得る

「サキソフォックス ファミリーコンサート」に先日、行ってきました。サキソフォックスは、楽器のSaxophoneと、動物のFoxを掛け合わせた言葉です。チラシはこちら。

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一目見て、「カワイイ!」って心をつかまれました。もっとも出向くかどうかは悩みました。コンサートで「かぶりもの」ですからね。右上に「0歳から入場OK」とあるように子供向けのもので、幼児が会場のあちこちで泣き叫んだり動き回ったりしている様子も、目に浮かびました。でもウエブでみたら、四つ子のキツネたちがクリスマスの飾り付けをしているシーンが出てきて、それは音楽とは関係なかったのにもかかわらず、あまりにかわいいのでやっぱり、一人で行くことにしたのでした。

結果、子供達の騒がしさはsoso、演奏のレベルは「?」でした。が、参考になったのはジェスチャーの豊富さです。アナウンサー役の女性がべらべらしゃべり、彼らは身振り手振りだけで言葉を発しません。でも仲間とのやりとりで、拳を振り上げて怒ってみたり、腕を目にを当てて悲しんでみたり、勢いよく挙手したり、肩を揺らしてはしゃだり。

これ、ウエブ講演をするときに使えるのでは、と思いました。だってウエブ講演って、見ている方だってだんだん飽きてくるでしょう。堅いテーマはともかく、女性活躍の話などでは、ジェスチャー入りはいいかもしれない!  だいたい、せっかくおしゃれしてみても、ウエブカメラだと襟くらいしか映らなくて張り合いがないし(笑)。ということで、次の講演PPTは、ジェスチャーも考えながら作成しなくっちゃね?!

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2021年11月21日 (日)

2021年11月第3週。早大のエンダウメントが自慢の記事

今週は2本です。

1.早稲田大学、積極的な資産運用で利益を教育・研究に使う基金「エンダウメント」を展開。今、政府の「世界と伍する研究大学」で話題のエンダウメント、実は早大が2018年から始めていました。海外プライベート・エクイティー(PE)で23年度からリターン年9%程度で入り始めるという記事です。田中総長が「本格的に手掛けている国内大学はほとんどない」とコメントです。

政府の調査で、研究大学の基金規模リストなども出てきます。某大学の取材で「△(官庁名)の資料で、貴学は基金◇円って載ってましたけど、こちらは違う金額ですね?」というと、「いや△の資料、なぜあんな数値だったのか僕らもわからないんですよ」との返答。そ、そんなものなんですかね。官庁資料は間違いがほとんどないと思っていたのは過信でしたか…。早稲田の金額はどうだったか覚えていないのですが、まあ先進事例として注目できるのではないでしょうか。写真は早大の本部そばにあるおしゃれな構内カフェです。Dsc_1666 記事はこちらから。

2.国立大学の第4期中期目標・中期計画の素案公表。各大学のプランが文科省HPで公開されたのですが、リリースがあったわけではないので他メディアのとりあげは目につきません。私はこれを△△に活用します。記事はこちらから。

本日はここまで。母が泊りに来ているので、PCに明け暮れているわけにはいかないのです(笑)。珍しく泊りを企画したのは、「将来、同居することになったとしてやっていけるかな?」と、お試しの気持ちたったのです。結果、悪くない気がします(笑)。でも母はまだまだ元気なので、実際の検討は5年後とか、もしかしたら10年後になるかもしれません。能天気な面と用心深い面のある山本佳世子でした~。

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2021年11月20日 (土)

デジタルアートはカップル向け?!

親類が東京に遊びに来て、どこにでかけようかと相談されました。が、なかなかよい案が浮かびません。オリンピックを機とした新開発はいろいろあれど、新型コロナで盛り上がりは期待ほどでいところが多い様子。私の場合は「話題のスポットをチェック!!」というエネルギーが減じる年齢に、コロナが重なったためになおさらです。一つ「どうかな?」と思うも、やはり勧めにくいと思い直したのがあります。デジタルアートの「チームラボボーダレス」がお台場で展開しているミュージアムです。

写真はこんな感じです。Dsc_1792 最初に知ったのは4年ほど前かなあ、大学教授をしている友人と、来日した欧州の研究者をもてなした席ででした。「明日はチームラボに行く。楽しみだ」といっていて、「外国にも評判が広がるほどなんだ」とびっくり。そんなに評価が高いのならと私も一度…、と少し前に行ってみました。

その結果の感想は「まあまあ」。以前に切り抜いていた新聞記事では、「デジタルと自然は実はとても相性がいい」って書いてあって。壁や床には花が咲き乱れ、人の動きに合わせて蝶が付いてきたり、光の粒子からなる滝の水が、自分を避けるように流れる様が紹介されていました。でもやはり、デジタルの色や表現の楽しさが本筋であって。私は先のブログに出したような、見渡す限りの人参畑の方が、素敵だなと思ってしまうわけです。

もっとも、「ぜひ活用して。ぴったりと思いますよ!」というケースもあります。ずばり、付き合いはじめ前後のカップルです。暗い中でのロマンティックなアートなのですから。私が撮影した写真も期せずして(本当、期せずしてなんですよ。カップルをじろじろ見ていたわけではないのですよ、笑)、雰囲気ばっちりのものとなっています。

何事も、すべての人に適しているものなどありません。多様性の時代ですしね。自分にとっておもしろいのか、魅力があるのか、意味があるのか、それぞれが判断していくのが成熟した社会なのだろうと思っています。

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2021年11月14日 (日)

2021年11月第2週の記事&政府会議で「視聴の皆様も…」と発言す

今週は一本。東京理科大学のデータサイエンス教育がどんなふうに他大学と異なり、リードしているかを書きました。写真は神楽坂の事務部門が入る建物です。Dsc_1830 ちょうど同日の別のページには、同大新学長に元旦付で石川正俊東大名誉教授が就任する、という発表が掲載されています。石川先生は情報理工系で我々、科学技術部歴代の担当記者などから絶大な人気があるのです。よってCCメールで「おめでとうございます!」が飛び交いました~。大学担当の私としては、しばらく同大の取材が少なかった(学長はずっと空席だったし…)のですが、半年ほど前にそれを反省し、広報部門に積極的にアプローチを再開しつつある段階でした。ですので、重ねて嬉しいところです。あ、石川先生ネタに熱が入りましたが、DSの記事はこちらからです。

もう一つの紹介は、世界に伍する研究大学の委員会3回目。ユーチューブ公開を、週末に見直しての感想です。今回、大きく3テーマがあったのですが、いずれも私はいっとう最初に挙手・発言しています。少し前までは年長者委員の発言のあとにそっと挙手していましたが、今回は事務局の事前説明を受けた時に、「よし、私はこのことを発言しよう」とテーマが明確に浮かび上がっていたため、積極的に出たのです。

緊張したのは、国立大の学長選考における学内意向投票の問題です。このテーマ、社会部出身の一般紙記者が委員をしていたら、ずっと以前の委員会で持ち出されていたことでしょう。社会部のない日刊工業新聞の私としては、「どうもこの会議の他委員からは発言がないらしい。となるとメディア人の私がやはり、言葉を発することが避けられないか…」とずっと気にしていまして。ようやっとの(笑)覚悟の発言です。要旨は、「学内意向投票の結果を大幅に無視している、という現場の不満が、複数の研究大学で上がっている。法的な手続きとしては問題ない、と選考会議側は突っぱねているが、どうだろうか。本会議で重要視している”ガバナンス”とは、組織の意思決定・執行の仕組みだ。全学をどう動かすかという執行の切り口で考えると、学内の理解を得るための説明努力を、選考会議側はもっとすべきではないか」ということでした。

それから、私が口にしたちょっと変わった表現について。自分の意見とともに「視聴(傍聴)の皆様も感じるところかと思う」という言葉を何回か、発しています。ユーチューブを見て改めて、「こんなこという委員は、他にいないよね??」と思いました。そして気づいたのは、私は「読者は、社会はこの件をどう考えるだろうか? 私はこう考えるのだが」というスタンスを持ちながら、仕事を(取材・執筆を)しているから、そんなふうになったのだろうということでした。有識者の委員は普通、「一般社会の人とは異なる、専門的な知見を出す」という立場でしょう。私も、一般紙の広く浅くの社会部記者と違って、専門紙の担当が超長い深堀り型の記者だから、そっちの方だと思っていたんですよ。でも自分で考えていた以上に、「一般(といっても大学関係の)人」の視線を意識する習性が、身に付いていたのだなあ…という具合です。今のところ事務局から「視聴者うんぬんという発言は、ちょっと変(マズイ)ですよ」とは言われていない。ので、きっと問題ないんでしょう(笑)。

あ、あとコロナ前までは委員会の傍聴はどれもリアル(一般の申し込みからの抽選だったと思う)だったけど、コロナで変わってきた。とくに今回の委員会は「ユーチューブで大勢の人が視聴している」という認識があって、このように考えることになったのですね。うーん、自分の発見に自分で刺激を受けています?! ユーチューブはこちらから。

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2021年11月13日 (土)

自然を楽しむテレワーク日の時間配分

テレワークでは、郊外の自宅周辺の自然に楽しむ余裕がうれしい点の一つです。とはいえ、うちは勤務時間が決まっている(メディアの記者は裁量労働制の社が多いのですが)ため、野放図にならないよう、注意しつつです。平日が慌ただしい場合は、週末に長めのウォーキング時間をとります。平日も夏は18時の終業後に外へ出ても十分、楽しめるのですが、今の季節は日暮れが早い。そのため昼休みにあたる時間に、ランチを買いに出るのに合わせて歩いて回る、と自己コントロールを一応はしています(強調しておかないとね、笑)。で、本日は近隣の自然自慢です。

まずはニンジン畑です。Dsc_1808  ニンジンは一つでも葉がかわいいのに、こんなに広大だと壮観です。狙っているのは間引きによる、見栄えイマイチがみっちり詰まっての一袋100円です。が以前に見つけたのは「たまたま」だったのでしょうか。間引きものにしろ、完成品の出荷にしろ、意外にまだお店に出てきません。あ、お店というのは農家の直売所のことを指していて、これがまたすんごくたくさんあるのですよ~。

次は11月のヒマワリ。Dsc_1841 去年まではみかけなかったのですが今年は、いくつかの畑で、道との境目に柵をつくるように並んでいます。寒さに強い新品種を、JAが農家に推奨しているのかなあ、と勝手に想像します。 

さらに11月のトウモロコシ。Dsc_1914 夏にもこのあたりではよく作っていて、人気の直売所には30分ほど炎天下に並んでいるケースさえあります(私は並ぶのが苦手なので、そこまでの人気ではない直売所で買っています)。なぜ11月に…と思ったのですが、もしかしたらこれは飼料用ですね! 人ではなく家畜が食べるものは、堅い(はず)秋の品種でも大丈夫なんでしょう。私の推測、当たっているかな?

ちなみに私の住まいの自治体は確か、東京都の中(23特別区と多摩地域の市町村)で農地比率が2番目に高くて、土地全体の2割が農地でった…はず。仕事で都心に行くのにはそこそこの時間で出向けて、ある程度は自然が残っているところ、と引越前に考えていたのですが、予想以上の【自然と農作物の幸せ】を味わっています。

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2021年11月 7日 (日)

2021年11月第1週、政府の委員会の山場・年間スケジュール

政府案件の委員会議論は、予算に絡むテーマは概算が出てくる夏の前、つまり春から初夏にかけてがシーズンです。報告書まとめが遅れると、まさに概算公表直前の8月下旬に滑り込みでホームページにアップ、ということも出てきます。

対して予算ではなく制度についての山場は秋になります。「報告書を年内に(12月末までに)まとめる」というパターンです。通常国会が1月末から始まり、そこで法改正や新法案成立を計画するものなどは、ここに来ます。私がからむ委員会も今、山場を迎えていますが、開催予定の日程に「12・24」というクリスマスイブが出てきました。これ、いわゆる親委員会(審議会などで、詳細の報告を専門的な委員会で受けたあとに、全体をまとめる上位の委員会)に送られるはず。ってことは「最終の委員会開催日って12・27以降なの? うちの新聞、納刊(年内最後の発行)が近いので、紙面スペースがなくって記事、書けませんよ」って状態です。

それから「年度内にまとめる」もありますね。来年度スタートがすでに決まっているものなどは、年度内で大丈夫というわけです。今年度スタートの第6期科学技術・イノベーション基本計画など、5年間の期間は最初から決まっているので、その2年前くらいから多面的な議論がされて、「政府は…計画を決定した」という正式のものは最後の最後、3月末でした。

1.それで今回の記事。地方国立大の定員増、初年度になるはずだった採択は見送りに、です。1年前の今頃に議論が佳境を迎えていて、「さあっ、一番乗りはどこだ?」と思っていたのですが、スルーになってしまったという話です。「初年度採択」はメディアで取り上げられることが多いけれど、「なんだ、決まらなかったのか」というわけでメディア取り上げは少ない。とはいえ、「そうなんだ!」と反応する人は少なくないと踏んで、私は書きました。こちらから。

2.ニュースイッチラジオにて、東大の中期ビジョン、1000億円基金、大学債第2号。記事に書いた(先日のブログで紹介した)のとほぼ同じ内容を、10分弱のコーナーでおしゃべりしました。とはいえ台本の内容は、ほぼテキスト文で用意しておかないと、とてもシロートにはスムーズに進められない。初回にそれを実感して以降、原稿コピぺ+α+加筆でいつも、収録前は忙しい状態になっています。大学債2号は独自ネタ(日経が10日後に後追いで記事を掲載しただけ)で力が入り、ここでも欠かさず解説(自慢?)しています(笑)。視聴回数は1028回ってありますね。通常の記事と違い、情報受け手の数字が表に出てしまうのでちょっと気になります。音声メディアですので、周囲に音が出てもよい状態で、どうぞ。こちらから。

3.電気通信大学のクラウドファンディング。人間の知へのAIの拡張を大きなテーマに、AI囲碁大会の運営費を含めた寄付を募ります。「憧れのプロ棋士のかぶりつき解説席に加えて、懇親会で言葉を交わして、もしかしたらさらに親しくなれるかも?!」という欲望に突き動かされると、100万円寄付を決断してしまうかも…と興味深く思いました。2 写真はそのHPのスクリーンショットです。どうです100万円、いっちゃいます!? こちらから。

4.女性の少ない会議の場などで、男性陣に「女性の場合はこういう時、どうですかね?」と尋ねられても困ってしまう…という取材先の言葉からのコラムです。私はあまり経験ないのですが、今時の女性管理職だと経験者は多いのではないかと。それからさりげなく自著の宣伝も入れています。「大々的な宣伝だと社内で嫌な顔をされるだろうし、そもそも原稿の段階でカットされちゃうから」と、さりげなさに頭をひねりました(笑)。こちらから。

女性活躍推進の関連は、本の企画と重ねてここ3年ほどは他メディア取り上げもばっちりチェックしているし、その上で自分の中で練られてきているため、コラムとしても質が上がってきている…つもりです。新型コロナが落ち着いて、来年度は遠方へ講演会で出向くケースのお声がけなど、お待ちしています~。

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2021年11月 6日 (土)

チタンで軽いスプーン、もう一本は?

新型コロナウイルス感染症で長く対面活動が抑制され、モノの受け渡しも激減しました。文科省の記者クラブで「いただきものです」とやりとりがあったお菓子も皆無になりました…。寂しい気もしますが、「出張時のおみやげで小菓子を配るなんて習慣は、いかにも日本的。国際標準ではないのでは」と思っていたので、まあ合理的でよいのかもしれません。そんな中で(コロナも落ち着いてきたし)取材先から超久しぶりにおみやげをもらいました。東京大学生産技術研究所の岡部所長の取材で、先生が専門とするチタンの、スプーンです。

Dsc_1767

写真一番左はおかずをすくうタイプで一袋に入っていて、「こんなに大きいのに軽ーい。さすがチタン!」と実感です。普通のカレーなど食べるのに使う大きさのスプーンは、写真右の二つがセットになって入っていました。最初、重さについてはあまりピンと来なかったのですが、それは大きなスプーンを持った実感が衝撃的だったせいだろうと、今になって理解しています。

ところが何日かたったある日、家人とそれぞれヨーグルトをすくって食べていた時のこと。「これ、すごい軽いね」と言われて、「あっ、チタンだからね」と思い出しました。でも、私のスプーンは…? 替えて持たせてもらうと確かにかなり軽いです。?? 今までなんで気づかなかったのかしらん。

それでこの大きさのスプーンが7本くらい、入っているスプーン立てを持ち出してきて、持っているものを全部比べてみました。以前から二種類のスプーンが複数本ずつありました。そこにいただいてきた新入りが2本ある形です。ところがよーく調べると…。

なんと、いただいた2本のスプーンは一本がチタンで、もう一本は普通のステンレスだったのです。微妙にデザインと大きさが違っていて(いわれてみると写真の2本は、長さに差がある、でしょ?)、裏にそれぞれの刻印もありました。つまり、2本セットで「ステンレスの普通のものに比べて、チタンはほーら、軽いでしょ?」と自慢する(岡部先生が)ことになっていたわけです…。

ちなみに重さを測ったところ、以前からあるのは34グラムと30グラム。いただいたチタンは17グラム。いただいたステンレスは46グラム。って、もしかしてセットのステンレスは軽重に差を付けるため、わざと何らかの細工をして普通より重ーくしているのではないでしょうか?!

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