自民党本部に久々に出向く
科学技術部のキャップ、文部科学省主担当だった数年前と比べ、足が向かなくなった先の一つが自民党です。先日、文科省記者クラブ向けに「自由民主党 政務調査会 文部科学部会長 山本ともひろ」の名前で、意見交換会の案内があり、「科技イノベならうちの部の他記者に任せるけど、文部科学部会だと文教だから、私が行くかな」と出向きました。写真は自民党本部です。
集まりの趣旨は「部会は役員5人+5人程度で開催していて、終了後に記者ブリーフィングもやっているけれど、最近はメディア記者があまりきてくれない。もっと親密にやりとりをして、活動を社会へ発信してほしい。ついては意見交換会も定番でやっていこうかと思っている」というものでした。
文教の社会部記者が中心の集まりではいつも、私はおとなしくしています。今回も山本氏が、各社の要望を順に聞く中で「弊紙は産業の専門紙ですので、集まりのテーマが、産業とつながる大学などの人材育成に関わる時には、参加したいと思います」とさらっと流しました。
ところが後半、「部会でどんなテーマを取り上げてほしい、といったリクエストはないかな」との氏の発言で、何社か聞いた後、「専門紙だったらどう?」と振られまして。えーっと焦りつつ、必死に頭を回転させます。それで、「今、産業界がこぞって大学に期待しているデータサイエンス(DS)教育に関心があります」と言い出せました!(笑) 少し前までは企業は学部生を白紙で受け入れて社内教育をしていたけれど、DSやAIなどは企業側にも蓄積がなく、大学に大いに期待している。初等中等教育(会に参加の記者のほとんどの関心はここ)でもプログラミング教育の必修化が動いている背景もある。このテーマは自民党の科技イノベで手掛けているが、教育の本丸の文教部会であれば、どのような切り口での議論になるのか、興味がある、と返しました。ひゃあ、なんとか切り抜けましたああ~(笑)。
帰り際に意外な展開が一つ。名前を呼びかけられて「あれっ、今…何の担当なの」といきなりタメ口になってしまったのは、相手が科技系の文科省の親しい官僚(少し年下)だったからです。いただいた名刺の肩書を見ても、よく分かりません。「…△の担当なんでしたっけ」「いえ、それは◇課長です。私は国会対応で」とのやりとりです。今だにわかっていなくてハズカシイですが、仕方がないです。なかなか「ここは得意な分野でないからおとなしくして、誰にも気づかれないですまそう」というわけには、いかないようです…。
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