2022年7月第5週。教育未来創造会議・第一次提言の反応
実はこの件、最初は書くつもりなかったんですよ。政府の教育未来創造会議の第一次提言。出世払いの奨学金など、途中段階から一般紙がよく書いていたので、「うちはいいワ」ってほおっておいたのです。でも、複数の大学取材先がどうも「この内容がよくわからない…。だけどこの方針にあった計画を出さなくてはいけない」と悩んでいると知って、「それじゃあ」と取材に動いた結果の【作品】(解説記事)なのです。
例えば提言の中の規制緩和は、新たに学部学科をつくる時などを意識しています。国立大は原則、学生定員が増やせないので、私立大学向けの支援か? と見えます。全体にかぶさっている「理系学生を5割へ」の話とあわせてみると、「私立大に理工・情報系を増やしてもらおうという話なのか?」と、国立大の幹部は考えるわけです。でも文理横断や、理工農系の理系女子増については「文系も理系も、国立も私立も頑張ってやってくださいよ」といっている。ちょっと錯綜した感じでした。
私の方も永田筑波大学長のコメントを聞いた6月の段階では、よくわかっていませんでした。写真は国立大学協会の記者会見で、この案件の質問を受けた永田先生です。 「これは個人的な見方だが」と断ったうえでの発言だったにもかかわらず、某紙は国大協会長としての発言として記していましたよ。まあこれはどちらでも大差ないでしょうけど、この辺の線引きがいい加減な記者は、ちょっと危ないですね…。取材に回って理解したところは、三重大の西村教授のコメントのような感じです。こちらも本当はもう少し長く、書いておつたえすべきだっのですが、わかりにくいかなあ。説明のご希望あれば、個別に私にご連絡くださいね。記事はこちらから。
お盆が近づいてくると、紙面の制作をどうするのか気になります。なぜなら連動してニュースイッチへのアップが変わり、それを受けてのこのブログの記事配分にも影響が及ぶからです。これって取材のどこかで聞いたことのある言葉…、カスケード(滝)方式の一種かしら?!