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2022年9月

2022年9月25日 (日)

高専発VB支援予算と、農工大のダイバーシティー

タイトル、少し前から変えているのを気づかれたでしょうか。記事の案内で「2022年8月第1週」としていましたが、それって毎回、私のブログをきっちりとみている人にしか意味のない【記号】だということに気づきました。私自身も「ええとこの記事は、第1週でなくて第2週に置くんだっけ」と無駄な迷いをしておりました(笑)。それよりもタイトルはずばり、取り上げている記事のテーマにした方が、自分も含めて検索だってしやすいと、ようやく気づきまして、改めた次第です。

1.高専の学生発ベンチャーを後押しする文科省の概算要求です。高専はモノづくり力に長けていますから、それにDSやAIの技術を掛け合わせてもらうことで、普通の大学生とは違う学生発VBが生まれてくるのではないか、という期待です。各校1億円で、国公私立の全57高専全部を
支援したいということで、要求額は57億円です。こんなにわかりやすい数字はめったにありません(笑)。

香川高専が国立高専におけるデータサイエンスの拠点校になっていて、東大の松尾豊教授と組んでいることを少し前に知って、関心を持っていました。でも記事で発信はできていなくって。だから、概算の取材でこれが出てきたときは「よっしゃー! これを紹介しちゃうぞ」って思いましたよ~。ちなみに記事はこちらから。

2.東京農工大の若手・女性研究者支援はかなり他大学をリードしています。Dsc_1912 写真は府中の本部事務棟です。以前にブログで使っていたらすみません。文章だけでなく写真も、紙面で使ったかどうか&ブログで使ったかどうか、を考えなくてはいけない状況で大変です(笑)。

同大の支援施策は時々に書いてきましたが、今回は「働き方改革」というコーナーでのまとめです。このコーナーは基本、企業が取材対象なのですが、「当部の割り当て分は私がしますね」と立候補して、取材に回っています。だって部の他のメンバーは基本、各技術分野の担当だから、こういう「研究機関の本部マター」の案件は取材しづらいのです。逆にいうと私は、他メンバーが順繰りにやっている技術もののコーナーは、「たまに」で抑えたい。先に紹介した水素自動車の記事を載せた「先端技術」のコーナーはその一つです。おっと、働き方改革に戻りまして、記事はこちらです。

一気に涼しくなって季節替わり。今、一番、服選びに迷う時期です。来週はちょっとオシャレして出かけたい場があります。取材というより、情報交換会で、一部はランチ(おしゃれなお店)併用です。何を着ようかな、この時期によいブラウスをまた探したいな、などと考えております~。

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2022年9月24日 (土)

地方大学行きに台風、いくつもの対処をこなす

地方大学へ講演などで呼ばれる時は、私は休みを取っていく(業務時間外)のため、前後に遊びの日を設けるのが基本です(笑)。今回は9月17-19日の3連休前の金曜に出かけ、学長・理事らの勉強会+研究者向け講演+理事らとの懇談会とフル設定。翌日は海のきれいな遠方へ遊びに行こう、プランを立てていました。ところが。大型台風きたる、です。おまけに空港に向かう時のハプニングまでありました。

まず出発前日、木曜日。夕方、「明日出かけるんですよ」と話していて、「台風、大丈夫?」といわれて初めて、思案がいることに気づきました。いやだって、夏休みから戻って、またすぐの遠出だった(この日程しか調整できなかった)ので、自分の体調管理と原稿の出稿の方を慎重にしていて、気を取られていたのですよ。「2泊で遊ぶのではなく、1泊でおとなしく帰ってくるか」と、最初は帰宅途上のスマホで調べます。最終手続きはより使い勝手の良い、自宅でのパソコンでしたのですが、出先で「pwが違います」なんてなって焦らないように、という意味で、スマホと両方でやってみました。

その結果、帰りのフライトは「この空港でこの日は台風直撃なので、無料で変更・キャンセルが可能です」という状況だと判明しました。でもWeb上で変更するボタンがどうしてもわかりません。電話対応も時間外。それでもとりあえず、土曜のフライトに空きがあることを確認できたため、「行きの空港窓口で、帰りの変更手続きをする」ことが可能だと判断しました。万一、変更ができなければキャンセルして、JRでという方策もある。ということで一安心、これで就寝としました。

出発当日の朝、食事をしながら「遊び先でと考えていたホテルのキャンセルを」と考えました。前日にWeb調べた時にはすでに、キャンセル料がかかると記されてあったので、フライト変更ができてから対応する気でいました。予約サイトでは評判がよくないホテルだった(辺鄙なところなので他に選択肢がなかった)こともあり、まあキャンセル料3割は、仕方がないかな、高いホテルではないのだし、と思っていたのです。でも。台風が理由ならキャンセル料不要かもしれない、とお味噌汁をすすりながら(出発がいつもより早くても、朝食はしっかり食べる派)思い直したわけです。電話をしたところ「変更ですか? Web上でしてください」とそっけない返事。勇気を出して「キャンセル料は…」と尋ねると、「今なら…朝のうちなら(もう一日後でもあるし)大丈夫と思いますよ」との返事じゃないですか! やったあ。行き違いで後にもめることに備えて、電話口の人の名前を確認して(これは重要ですよね)、Webでキャンセル。時間に余裕を持って起床したおかげで、ここまで焦らずにできました。

ところが。出発日に電車が止まるというトラブルまで付いてきました! ターミナル駅まで出たところで、山手線が止まっていることが判明です。遠出の日は起床時に必ず、交通検索サイトで交通情報を確認していて、「今日は大丈夫だな」と思っていたのに~。羽田空港に行くんですよ。モノレールなら浜松町、京急なら品川、どちらも山手線じゃないですか。 まてよ都営浅草線が京急につながっているんだっけ。いやいや、両駅ともJRは山手線だけでなく京浜東北線も停車するのか。じゃあ、京浜東北線に乗り換えられる駅へ、地下鉄で向かうわけね? もちろんこれら判断は、スマホの交通検索を調べながらですが、頭をフル回転させました。

そして「無事」というか「なんと」というか。迂回ルートに変更したにも関わらず、当初の予定とほとんど変わらない時刻に到着となりました! 写真はDsc_2575空港駅へ到着し、ホッとした時の撮影です。このあと帰りのフライト変更も完了しました。


それにしても我ながら感心したのは、これらの急遽の対応に全然、焦らずにあたることができたことです。私は昔からセンシティブなところがあって、仕事の上での緊張感が強くて、「ああ失敗しちゃった」と自己肯定感を下げてしまう面がありました。そうならなかったのは、今春から始めたマインドフルネスが効いているのだと思います!! なるべく毎日、10分間のミニ瞑想を続けていて、当日も移動の電車内などで呼吸に集中することで、冷静に対応できたのではないかと振り返ります。う、嬉しいです。 まだまだ行けます。まだまだ遠出の大学お手伝いに行っちゃいますよ~!
 





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2022年9月18日 (日)

意外にすごいかも、文科省事業のSPARC

文科省のSPARC、頭にはあったんですよ。1年前の概算、ちょうどこの時期に取材をして、「来年度からする」と記事を書いた覚えがありましたから。でもどんな内容かは忘れていました。

ところが今春、地方大学の文科背策を取材する中で出てきまして。「採択発表が8月末」と知ったので、「これは取材にいくべし」と予定していました。発表が概算取材で忙しい時期に重なるので、意識していないとスルーになってしまうなと思いながら。

それで某日、「午前中にSPARC採択を、午後に概算ネタを、同じ高等教育局大学振興課に聞きに行く」という形になりました。取材してみると、学外の資源を活用して実現する、学部再編の有力手法になるのでは、と感じました。地域の国公私立が強く連携して、自大学にない科目を他大学から調達することが可能になる。以前から書いていた大学等連携推進法人の仕組みを使うんですね!

選ばれた一つは山梨大グループ、この法人設立の一番手としてリードしてましたから当然かもしれません。写真は選ばれた別の大学のキャンパス、山口大学です。Dsc_2582

今、動いている理系強化の手立てとしても注目なのではないでしょうか。記事はこちらから。

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2022年9月17日 (土)

そぐわない?連載記事も、多様な大学訪問で意味あり

日刊工業新聞の火曜「マネジメント」面に連載している「ほしい人材×育てる人材」が、1年半ほど続きました。採用の企業側人事部署と、就活支援の大学側キャリアセンター部署の、双方に話を聞くものです。これはちょっと弊紙には「そぐわない」企画でもありました。定番の大学以外にも取材に行くことから、良くも悪くも普段と異なる経験をしています。

まず苦しかった方から。最初は理工系が強い大学からスタートしましたが、文系中心の大学にシフトして、そのうち高専次いで工業高校などもOKになってきました。つまり、全国に大学数が800ほどある、といっても、そうは簡単ではないという状況です。中心として動く科学技術部メンバーは本社の限られた人数で、出向きやすい取材先がなくなってきます。もちろん支社支局にも担当してもらうのですが、対になる企業側に比べると弊社としては手が出にくいんですね。

一方、取材申し込みに対して、「就活は学生個々の活動。大学でもキャリア相談員を置いてはいるが、取材は遠慮したい」というところも散見されました。取材を断られるというケースはあまりないので、これはこの企画ならではの意外な反応でした。始めてみないとわからないこともあるわけです。

よいこととしては、苦しかったことと表裏一体なのですが、「それまで行ったことのない大学に取材申し込みができること」でした。その続きで相手がいい人だと「学内案内いたしましょうか?」といってくれたりして、楽しみました。写真はその一つ、大正大学のさざえ堂です。Dsc_2524 大正大学は東京・西巣鴨にある仏教系の6学部からなる文系大学です。さざえ堂、御存じですか? 館内の傾斜を上っていくと、てっぺんでそのまま折り返して傾斜を降りることになる、つまり上りと下りが中で分かれていない建築物。この形がさざえの殻と同じなのだそうです。私は福島に旅行した時に現地のお寺のさざえ堂を体験して以来、大正大学に関心を持っていたのです(笑)。

駅から大学の行き来もぶらぶら歩いて、周辺の街道の歴史説明なども楽しみました。もちろん大学の就活もおもしろかったです。人材採用したい外車ディーラーが、キャンパス内に外車を持ってきて並べて、企業説明をするとか。研究大学ばかり取材していては考えられない話が出てきます。

ということで、「えーっ、こんな仕事、そぐわない」と思うケースが出てきても、好奇心を持って取り組むことにいたしましょう。

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2022年9月11日 (日)

理系強化の概算事業と、水素エンジン車開発

1.大学・産学連携担当の私も時々、技術ものを執筆します。親しい取材先からのアピールとか、社内での指示とかによります。今回は「先端技術」という、記者で手分けして書く企画欄の当番です。水素エンジン車がテーマ、自動車メーカー出身の女性教授というのは珍しく、話も上手で取材も楽しかったです。皆様、技術ものを私に振る場合は、話が上手な(難しくない内容の)先生に限ってくださいね(笑)。記事はこちらから。

写真は東京都市大の世田谷キャンパスへいく時に、必ず「ランチの時間帯で活用できるかな」と思案するお店「DELI ILAND」です。Dsc_2440すごいんですよお。20種類くらいのお惣菜(+サラダも5種類ほど)から4種類など選んで、ご飯と汁物を付けます。1000円レベルでこの充実度、このおいしさ。機会あれば利用してみてください。お店はこちらです。

2.概算、理系強化の新規100億円です。これは➀私立大向け ②高専向け ③情報系に限って国公私立大向け、と三つのプランになっているのがポイントです。18歳人口減の中、国立大は学部の定員増が基本、ダメとされており、③によって定員増の突破口が開けるか? と気になります。全国知事会でも要望が出ている部分ですからね。

たいして私立大の定員増は「設置審さえ通れば、お好きにどうぞ」状態です。なんで?って思うでしょう。私立大は全国的に見ると地方にも多数あって(大規模大学は都市部に集中しているけれど)、私学の経営として自由にさせてほしい、と地域の国会議員に訴えている、という背景があるようです。「経営に問題ありの私立大が増えている」といわれながら、国は「お好きにどうぞ、自己責任で」としている理由と考えると、納得です。それでで今回は「私大で理工系の新学部設置などいかがですか。支援金で後押ししますよ」というのが➀というわけです。記事はこちらから。

実は遅い夏休みで遠出をし、週末ブログは「公開日時指定」の機能で執筆。最後の記事挿入は、ニュースイッチでアップされたのを受けてから、現地(パソコンでなくスマホで)操作でリンクする予定でした。ところがうまく操作できず…。休み明けにリンクを入れました。ご理解よろしくお願いいたします~。

 

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2022年9月10日 (土)

すごいぞ、視覚・聴覚障がい者向けの筑波技術大学

「国立大学ってことが知られていないんですよ」という、特殊な仕組みを持った大学ならではの悩みを時々、耳にします。長岡や豊橋の技術科学大学、途上国官僚に学位を出すケースが多い政策研究大学院大学、大学共同利用の仕組みと連携した総合研究大学院大学など、独立大学院(学部を持っていない)あたりがそうですね。私はここまでは取材経験もあったのですが今回、初めて「こういう大学なんだ」と出てきたのが筑波技術大学です。

同大の学部生は視覚・聴覚障がいがある学生で、それぞれの障がいに合った学びの施設・設備を用意した2学部からなります。ほぼ全員が敷地内にある寮生活でもあります。そんな大学へ取材に行ってきました。それぞれの障がいにあった設備や配慮による支援が、ものすごく充実して本当に驚きました。

写真は聴覚障がい学生向けの授業風景です。Dsc_2253教員は健常者なのでPPT資料に加え、手話で説明しています。どちらかというと学内見学で「すごい」と感じる度合いが大きかったのは、視覚障がいでしょうか。図書館なら教科書が点字で用意されているだけでなく、学生のリクエストに応じて点字にしてくれるサービスがあるそうです。弱視などの程度に合わせて、印刷物を拡大してみる器具も多数、用意しています。体育館の壁はぶつかっても大丈夫なクッションが敷き詰められているし、音を頼りに運動する競技スポーツも用意されています。また情報を専門とする学生が、支援の機材を使って、プログラムを読んだり書いたりする演習にも感心しました。中には盲ろう(視覚と聴覚の両方に障がいがある)人もいます。「IT系は人材ニーズが高いから、専門性を身に付けて、会社でちょっと専用の機材を入れてもらえさえすれば、社会で十分、活躍できる人材になるのだな」と実感しました。

昨今はインククルーシブ教育で、障がいがあっても特別支援学校ではなく一般の小中高&大学で学ぶケースが増えています。親御さんとしては、特別視されるのではなく、普通に一般の人と交わりながら成長してほしい、と思うのでしょう。でも。「こーんなに支援が充実した同大 で、専門の力を付けて社会へ出ていくのと、普通の大学で支援整備を求めるだけで大変な苦労をして、専門性という意味では中途半端な学びをするのと、どっちがいいのかな?」と思いました。石原保志学長によると、特別支援学校経由で同大を知るケースが多いので、一般の学校にいっていると同大のことを知らないまま、なのだそうです。

と。こんな話を紙面に書きました。えっ、どんな欄なの、と思うでしょ。私も「いくらユニークといっても、単なる大学紹介を大学・科技面に載せるのは厳しいな」と思いました。で、活用したのが「論説室から」という論説委員のコラム欄です。でも同大はあまりにユニークなので、働き方改革やSDGSの企画欄でも、改めて取り上げられそうです。本当は同大の情報発信は一般紙の方が効果あるのでしょうけれど、一般紙ではできないことがウチではできる。ということで、「山本さん、コラムを活用してうちの話を取り上げられませんか」。そんないつもと違う切り口の提案を、お待ちしています~。

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2022年9月 4日 (日)

2023年度予算の概算は、委員の仕事と超相乗効果

2022年度の春夏(23年度予算の概算要求、と年数字はズレます)、私は文科省の審議会(定常的に置かれた会議)の中の「大学研究力強化委員会」委員を務めながら、記事執筆に動きました。去年は国立情報学研究所(NII)案件がこのパターンで、やはり8月中旬に1面トップに持って行っていますが、今回ほど広く連動させられたのは初めてです。

本委員は、前年度に大学10兆円ファンドの枠組みを議論する単発の委員会(数カ月限定の臨時の会議)に参加したのに続く、大変に中身が濃くて、やりがいのある公的な活動です。委員会によってはまったく記事につながらなくて寂しいものもあるのですが、「今回のようなものなら、いくらでもやりたい」と思うほどです(笑)。

議論は10兆円ファンドの国際卓越研究大学と、対になる「地域中間・特色ある研究大学総合支援パッケージ」を中心に、1-2カ月に1度程度でありました。国公私立トップクラスの学長も委員という重要会議のため、事務局から各回、事前説明もあります。事務局、滅茶苦茶大変です(笑)。おかげで私の理解は、通常の記者では到達できないレベルまで深まっております。「えーっ、ではあれとこれが、つながってくるということなのですか?」「この視点を会議で発言しますし、記事にも書きますよ」と口にして、委員と記者の双方の立場で社会発信しています。

代表的な記事は、8.4付掲載のためまだ金額は入っていませんが、大学共同利用機関などが地域中核大学と学際・新分野開拓に乗り出す事業の概要です。並べて国際卓越研究大学の基本方針の「方向性が固まる」を載せています。ちなみに国際卓越研大の内容は、31付の委員会を受けて日経新聞が大きく書いていますが、私は8月上旬の段階で紹介済みなのですよ~。

次いで8.23付、久々の1面トップ。その名も「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」新規56億円。こちらは日経と同着です。その後、記者レクがあって、概算の中身は8.30夜に公開です。写真は

Dsc_2537

記者レクの後、「会見では質問しなかったけど、ここの部分は確認したい」という記者が、官僚にぶらさがって聞いているシーンです。

翌8.31付は、「年7億円で10年間の基礎研究支援なんて、旧帝大クラスだけでしょ」とみられていた事業「WPI」を、7割のハードルで地域中核大学も対象にリニューアルする件を紹介。さあ、どこが手を挙げてくるでしょうか? 

そして全体まとめを9.1付で載せました。記事はこちらから。これで一区切りですが、文教系はまた別の形で走っている最中です。これについてはまた後日で。


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2022年9月 3日 (土)

新・文部科学事務次官、柳孝氏のリーダーシップ観

9月1日に文科省内であった、新旧事務次官の交代挨拶に出ました。省内課長以上の参集で、100人ほどだったでしょうか。ちなみに女性は10人ほど。入省の若手は女性が確か半分弱になっていると思うのですが、課長以上はまだこれくらいなんですね。Dsc_2539-1 写真は交代挨拶の前、三々五々集まり始めた風景です。

新次官の柳さんは科技系(文系出身で科技庁に入庁したこと自体、ユニークです)で、研究環境・産業連携課長だった時からのおつきあいです。たまたまですが同い年です。確か私が博士課程在籍中で、函館で開かれた産学連携学会(取材ではなく、研究発表で出向いた)の時に、今は著名大学の理事と大出世をしたMさんら数人で飲んだことがある…はずです。

前次官の義本さんは文教系で、高等教育局のやはり課長の時に知り合いました。そして。数少ない(と念押しさせてください、頻繁ではありませんって)記事の大物クレームを受けた時の相手が、この二人でもありました。驚きです。時期はずれているんですけれどね。それぞれの「らしさ」を感じさせるやりとりでした。具体的には…Webではちょっと書けません…。が、柳さんにおいては、「感謝でいっぱい。雨降って地固まる、に必ずや変えていきます」と私が誓うような(笑)コミュニケーションを、してくれたのですよ! 詳細は、私に直接、尋ねてくださいませ。

今回の挨拶では、「今しがた、大臣室で辞令を受けるのに思い出したことがある」との前置きで、魅力的な話が出てきました。「事務次官って、事務官の下にいるのですよね?、といわれたことがある」と。確かにそうですね。「次」ってあるんですから、そう思ってもおかしくないです。そして「次官となった自分は、事務官(の大勢)の皆を下から支えるつもりだ」といった内容を述べたのです。

すてき~! 「部下の力」を表に出して組織を動かす奉仕型「サーバントリーダーシップ」ですね。組織全員「みんなの力」を最大限に発揮する「インクルーシブリーダーシップ」かもしれません。少なくとも「四の五の言わず、俺についてこい!」の強権的なリーダーシップ(実行型リーダーシップというらしい)とは違うでしょう? 私以上の世代の男性で、組織幹部として成功している人は、実行型リーダーシップの人がほとんどだと思います。ので、さすが柳さん、です。皆様、柳次官ならではのコミュニケーション&リーダーシップに、ご注目ください。

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