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2022年9月 4日 (日)

2023年度予算の概算は、委員の仕事と超相乗効果

2022年度の春夏(23年度予算の概算要求、と年数字はズレます)、私は文科省の審議会(定常的に置かれた会議)の中の「大学研究力強化委員会」委員を務めながら、記事執筆に動きました。去年は国立情報学研究所(NII)案件がこのパターンで、やはり8月中旬に1面トップに持って行っていますが、今回ほど広く連動させられたのは初めてです。

本委員は、前年度に大学10兆円ファンドの枠組みを議論する単発の委員会(数カ月限定の臨時の会議)に参加したのに続く、大変に中身が濃くて、やりがいのある公的な活動です。委員会によってはまったく記事につながらなくて寂しいものもあるのですが、「今回のようなものなら、いくらでもやりたい」と思うほどです(笑)。

議論は10兆円ファンドの国際卓越研究大学と、対になる「地域中間・特色ある研究大学総合支援パッケージ」を中心に、1-2カ月に1度程度でありました。国公私立トップクラスの学長も委員という重要会議のため、事務局から各回、事前説明もあります。事務局、滅茶苦茶大変です(笑)。おかげで私の理解は、通常の記者では到達できないレベルまで深まっております。「えーっ、ではあれとこれが、つながってくるということなのですか?」「この視点を会議で発言しますし、記事にも書きますよ」と口にして、委員と記者の双方の立場で社会発信しています。

代表的な記事は、8.4付掲載のためまだ金額は入っていませんが、大学共同利用機関などが地域中核大学と学際・新分野開拓に乗り出す事業の概要です。並べて国際卓越研究大学の基本方針の「方向性が固まる」を載せています。ちなみに国際卓越研大の内容は、31付の委員会を受けて日経新聞が大きく書いていますが、私は8月上旬の段階で紹介済みなのですよ~。

次いで8.23付、久々の1面トップ。その名も「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」新規56億円。こちらは日経と同着です。その後、記者レクがあって、概算の中身は8.30夜に公開です。写真は

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記者レクの後、「会見では質問しなかったけど、ここの部分は確認したい」という記者が、官僚にぶらさがって聞いているシーンです。

翌8.31付は、「年7億円で10年間の基礎研究支援なんて、旧帝大クラスだけでしょ」とみられていた事業「WPI」を、7割のハードルで地域中核大学も対象にリニューアルする件を紹介。さあ、どこが手を挙げてくるでしょうか? 

そして全体まとめを9.1付で載せました。記事はこちらから。これで一区切りですが、文教系はまた別の形で走っている最中です。これについてはまた後日で。


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