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2022年10月 1日 (土)

白内障➀ 手術で近視を矯正する?!

2022年の10月は大プロジェクト、「白内障手術月間」です。手術後の経過をチェックする検査も頻繁にあるため、有休を何日もとって対応します。

「白内障手術って、もっと高齢になってからのものでは?」と思う人が多いだろうと思います。私は50歳の時に、区の節目無料検診で眼科へ行き、「緑内障は大丈夫」など見てもらいました。「網膜分離」(剥離だと大変ですが、そこまでには至っていない)があることが分かり(強度の近視の人では起こりやすい)、定期的に通院して検査するようにその後、なりました。合わせて「白内障も始まっている」といわれました。少し前の母の白内障手術は、視界に霞がかかって不具合がひどくなってのことでしたが、私は自分で明らかに感じるような症状はありませんでした。

ところが。同僚の20歳ほど年下の女性とのおしゃべりで近年、浸透してきた眼内レンズ(IOL)の、ICLといわれるタイプで「施術を受けた」と聞いたのが、転機になりました。これは、コンタクトレンズが目の表面に置くのに対して、目の中に挿入する(挿入したきり)レンズという感じです。保険適用ではないので自費で70万円?などかかりますが、近視が矯正されて裸眼と同じように過ごせる、というのです。

長年、強度の近視で苦労してきた私。近年は遠近両用メガネの常用(コンタクトはオシャレ時のみ)です。彼女の手術に興味を持って調べたら、「ICLは老眼が始まっていない(始まるまで間がある)若い世代向け」と判明。一方で「白内障手術で入れ替える人工水晶体のIOLでは、近視、乱視、老眼など一度に直せる多焦点レンズが出始めている」と知りました。

なんと! 白内障手術を近視その他の矯正に活用できるのです。矯正技術としての【レーシック】や【オルソケラトロジー】の手法は知っていましたが、もっとずっと一般的な手術ではありませんか。それで今回のプロジェクトをスタートさせたのです。

まず、書籍で全体像を、Webでポイントを調べ、信頼できる眼科の病院(診療所)を見つけ出すことに注力しました。「白内障手術を多く手がけている」「多焦点眼内レンズを扱っている」「自宅から遠くない」という条件です。「白内障手術って意外に簡単」とPRされていますよね? 確かに、手術自体は数分で終わります。ですが検査頻度は病院によってばらつきがあるようです。私が選んだところは最終的に20数回の通院になり、医師に確認したところ「標準よりはちょっと慎重かもしれない」とのことでした。目のトラブルが多い私としては、「適当な病院に当たってはいけない」と慎重に取り組みました。

大きな案件で新たに病院を探す時は、別の症状で診察を受けて、調査するのがキモですよね! 私は網膜分離を抱えていたので、その案件で見てもらいに行きました。そして複数の医師やスタッフの対応を含め、信頼できるなと確信しました。数度の通院の後、「白内障手術による多焦点眼内レンズも希望しています」と伝えました。医師は「網膜分離がひっかかるかもしれないけれど、それは手術執刀者の院長に判断してもらうとして、ではまず手術日を決めて、その前後の予定を組みましょう」と、すぐに話が進みました。

とはいえ、この病院は白内障の難しいケースでの実績も高く、予約が埋まっており、手術は数カ月先ということに。それで概算取材も夏休みもノーベル賞も終えた、この時期をリクエストしました。唯一、心配だったのは話がサクサクと進んでしまい、レンズの選び方など複雑なのに、思ったほど詳細に説明されなかったことです。最初から私が「多焦点レンズで」といったから、「分かってるな」と先生は判断したのかなあ、と振り返ります。

写真はこれまで使ってきたコンタクトレンズ、ワンデー(1日装用)のコンタクトレンズです。Dsc_2634

 一番上のマイナス表示の数字が、近視の強さを示すそうです。「ひ」と書いた左目が-7.00、「み」の右目が-9.00です。裸眼視力0.01程度です。中学生の時から常用してきたコンタクトレンズ。「残り△個」と書き出して、装用日を調整して、ついに生涯の、明るいお別れに向かいます~。

この「白内障手術で近視矯正」プロジェクトの話を、ブログで随時、書いていきます。本来の【大学・産学連携】の内容とは異なりますが、世の中全体でいうと関心を持つ人は多いと思うためです。ちなみに自分の過去のブログを「眼鏡」で検索して振り返ったところ、使いづらさを訴えたものなど、10件近い記事が出てまいりました…。その経験を踏まえて、皆様に深くて役に立つ情報を発信していきたいと思います。

(後日の加筆)年明けにかけて全10回の白内障ブログを掲載しています。「白内障」キーワード検索などでいらしてくれた方のために、全体を見通すためのリストをここへ記しますね。

➀手術で近視を矯正する?!(2022.10.01) ②眼内レンズの選択法(10.09) ③手術を受けました!(10.15) ④ガチャ目で取材、対応は日によって違う(10.30)  ⑤手術でQOLが大幅に向上しました(11.19) 【以降は後日、振り返っての執筆】 ⑥医療費は制度が分かれば怖くない(2023.01.14) ⑦急転直下、多焦点から単焦点へ変更に(01.28) ⑧「目の手術って怖くないですか?」に答える(02.04) ⑨手術後の制限と目を使わずにできること(02.18) ⑩まとめ (0225)
どうぞ参考にしてください。

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