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2022年11月

2022年11月27日 (日)

ついに訪問実現の一橋大&日本女子大

1.行ってみたいけれどなかなか出向けない大学、というのがなぜかあり、一橋大学がその一つでした。近年、就活支援の企画記事とか、褒章の喜びの声の記事とかで、「キャンパスに行けるかな」と期待するも残念、どちらもそうならず。「昔々、行ったきり…」から脱出できずにいました。文系大学でも中堅なら、「日刊工業新聞? 知らないけどまあ、タダで取り上げてくれるなら歓迎です」と反応してくれることでしょう。ですがハイレベルの小規模大学では、世の中からコンタクトが多すぎて、うちくらいのメディアだと面倒なのかなあ…などと想像していました。

今回、出向けた勝因(笑)は知人の文科省の官僚が、同大に出向となったことでした。「ぜひ取材させてください!」とプッシュしやすくなったわけです。行政官は異動が多いので、わざわざ連絡をくれるケースは少ないのですが、こちらの方は出向先でのメールアドレスや電話まで、知らせてくれました。某委員会でのつながりだったためCCで、私限定ではなかったのですが(笑)、「こんなにウエルカムの役人は珍しい」と感動。即の連絡ではなかったため、メールボックスでの保存と同時に、連絡先を印刷して置いておきました。

取材は来春、開設のデータサイエンスの新学部です。メディア取り上げも多い中で、うちらしい記事が書けるか一抹の不安がありましたが、それなりに魅力的な内容が聞き出せました。おまけに出向いてみれば、学部長就任予定の教員のみならず、広報の職員、関連の副学長と顔を出してくれまして。DSの部隊が入る建物を含め、キャンパス案内までしてくれました~。写真は兼松講堂です。Dsc_2775 商社の兼松の創業者の遺訓で、昭和2年の寄付で建てられたものだというので、さすが一橋大です。いったん接触できてしまえば、「次はこの部分で取材に来ます、産業界にアピールしましょう」と提案できました。今後も注目していきます。

そうそう。後に関連資料を整理する中で、先の官僚からのメールの印刷物が3,4つ出てきました。「メアドがわからなくならないように」と心配だったことがうかがわれますね…。記事はこちらから。

2.日本女子大学の研究成果もの。血液細胞分化を助ける細胞成分が、血管壁を押す力によって発生していることに着目し、血液細胞数を増やすことに成功したというものです。日本女子大も以前から「都内の有名大学なのに、行ったことがないのは寂しいな」と思っていた大学でした。理学部や家政学部で理系もあるわけですし。

そこにPR会社から声がかかりまして。半年ほど前に初取材となりました。その後も「もっと取り上げて~」とくるも、大学ネタが今一つだったため、「技術もので思案しましょうかね? これこれこういう形なら記事にできますよ」と逆提案しての、今回でした。記事はこちらから。

というわけで、まだ出向いたことのない大学との接触を、引き続き意識してまいります。広告費をもらって書く仕事ではないので、何でもいいわけではないですし、支社・支局が優先となる大学もあります。でも相談が寄せられれば、前向きに検討します。お待ちしています~。



 

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2022年11月26日 (土)

思わず見入る筆記具、こんなのあり?!

仕事の筆記具は通常、書きやすいボールぺンと、やや太めの赤ペンと、ラインマーカーのピンクをセットで持ち歩きます。かわいい文具は世にあまたあり、趣味で集めている人もいますが、定番はどうしても会社貸与の中からになっているのが現状です。ところが、こんな驚くべきペンを見つけました。写真はこちらです。Dsc_2904  接写がうまくいかないようで、見にくかったら恐縮です。なんと先が、ラインマーカー(紫)と細いペンと、二つからなっているのです!

つまり一本で、メモ書きとマーカー付けができる。ペンを持ち変えなくても、くるっと回すだけです。す、すごいですね。この発想。使用時に2本が重ならないよう、クッとペン先に角度を付けているところが、ミョーに気になります(笑)。サンスター文具の「Ninipie」(ニニピー)、220円です。

これ、最初に見つけたのは、新聞の便利グッズコーナーの記事で、でした。「おもしろい、かわいい」というのが最初の感想です。いつも私が購読する新聞3紙から、母が関心を持ちそうな記事を切り抜いて渡しており、その一つになりましたが、それきり忘れていました。

そうしたら。久しぶりに会った母が「これ、小さなプレゼント」と贈ってくれたのです。わああ。そうかあ、贈り物コミュニケーションを大事にしている人って、相手の関心に気を付けていて、こんな行動をとるんですね。びっくりです。一緒に返ってきた記事には、問い合わせ先の店舗の電話番号がメモされていました(笑)。

さてこれ、どこで使おうかな。出した答えが「旅行に連れて行く」でした。パンフレットやガイドブックに、文字を書き入れながらマーカーを引くというのに、ぴったりではないでしょうか。どんな具合か試してみたいと思います。

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2022年11月20日 (日)

東京学芸大、教育系×東京立地の強みを生かす

1.長年、大学・産学連携担当をしていながら、東京学芸大に初めて出向いたのは昨冬のことでした。「ほしい人材×育てる人材」の連載で、各大学の就職支援策を取材しているのがきっかけです。週1掲載を皆で担当しているため、当科学技術部っぽい大学は尽きてしまいまして。「教育系大学といっても昔と違って、全員が学校教員になるわけでないし。企業就職は、どんな感じなんだろう」と出向いたのです。結果、「おもしろい大学だな」。その時に仕込んだネタで書いたのが今回の記事です。

この学芸大エクスプレイグラウンドの活動は、イノベーション創出に向けた公教育というか、課外のSTEAM教育というか。ユニークです。注目は資金源としても心強い機関と連携し、推進法人を正式につくって動かしている点が一つ。もう一つは40超もの活動が進んでいることです。教育系大学は地方にも多いけれど、同大は東京にあるから多様な組織がやってこれて、企画が進むのでしょう。活動内容は「なんでもあり」。「学び・教育が入っているならOK」という感じでしょうか。同じSTEAM教育でも、理工系やライフサイエンス系の大学が企画するものとは、違う広がりがあります。

私は取材時に時間があると生協に寄って、そこの大学グッズを物色したりします。今回はそちらの写真、こちらもユニークです。Dsc_2738  教員養成課程における、美術や理科など実習系の物品が並んでいます。「ほほ~」と思ったのは、習字グッズです。自分が授業で受けたのは、小学校までだったかなあ? 記事はこちらから。

2.文部科学省、WPI事業の新採択。慶応大学と広島大学と大阪大学です。私立初の慶大、米国人がリーダーの広島大、どっちに注目して書くか悩みました。ちなみに阪大は採択直後に会見をして、弊紙でも掲載済みだったので、私の記事ではちょこっとの扱いです。記事はこちらから。

これ、紙面では10月20日掲載のものです。いくらニュースイッチを経てのブログ紹介といっても、間が空きすぎだと反省しています。実は白内障手術で仕事量が減る影響で、「掲載するアイテムがなくなったら寂しいから」と、先送りしていたのです。紙面では新連載も始めたことだし、そろそろ、もうちょっと新しいネタを扱っていくようにしていきますね。





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2022年11月19日 (土)

白内障⑤ 手術でQOLが大幅に向上しました

おかげさまで白内障手術&慎重にすごす期間が無事、一区切りになりました。手術の1週間ほど前に、憧れの多焦点レンズは私の場合は難しいと判明。保険適用の単焦点レンズに変更になりましたが結果としては、とても満足しています。遠方で焦点が合うようにしてもらったので、裸眼視力0.02レベルだったのが、手術後は1.2になりました。

自宅マンションからの眺めもくっきり。ちょうど秋の深まる季節とあって「世の中はこんなに美しかったのか…」と感動します。人生まだ40年あるので(笑)、今の段階でQOLが大幅に向上したのは、本当にすばらしいことです。

例えばこんな感じ、と遠くに高層ビル群のシルエットが浮かび上がる夕暮れの写真を掲載します。Dsc_2867  私のニュー裸眼(?)はこのシルエットを感じ取ったので、「素敵! 撮影しよう」と思いました。でも考えてみるとこの写真を見るのも、皆それぞれの目の感度で、なのですよね。老眼が強い人はこの写真を見ても、「なんなのかわからないよ」と思うわけで…。本当の情報共有とは何か? とちょっと哲学的に考えてしまいます。

単焦点レンズによって近視を矯正した結果、「目のいい人が老眼になった」のと同じ状態になっています。つまり「5mmの何かの粒が、机の下に落ちてるのは見える。でもそれが胸元に付いているのは見えない」ありさまです。うーん、気を付けなくてはいけないですね…。でも中距離は、「恐れていたよりは、見える」状態です。100円均一ショップで入手した老眼鏡は、一番弱い、+1ですから。

近視の人同士では「白内障手術で近視矯正? レーシック手術みたいなの? 災害時に眼鏡ナシでは避難さえできない、と心配だものね」といった会話をします。私もそう、「これで就寝中に大地震が来て何もかも吹っ飛んでしまっても、目は大丈夫」と、超安心になりました。もっとも今なお、夜間に寝床を立つ時に眼鏡を探してしまったり、入浴前に「あっ、コンタクトをはずさなくちゃ」と思ったり、今なお戸惑っていますけれどネ。

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2022年11月13日 (日)

並みのリカレントじゃない、対象は視聴覚障がい者

視聴覚に障がいがある学生向けの国立大学、筑波技術大学は私にとっての近年のヒットの一つです。すごいPVを稼げる大学という意味ではありません。「他メディアが取り上げない、でも社会にとって重要な情報を発信する」という私のスタンスからすると、「いいところを見つけたわ~」という意味です。写真は同大の正門前です。Dsc_2651

このほど出した記事は、同大が職業人の障がい者向けのリカレント教育をスタートした話です。春の取材時に「文科省事業に応募しているので、採択なったらぜひ」となっていました。「穴場を見つけたから、ずっと私が独り占め♡」って感じです(笑)。

事業名は「DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」です。なるほど。こういう事業は「うちもDXしています!」って多数の大学が押し寄せて、でも「どれも似たり寄ったりだなあ」と採択の審査委員が悩むでしょう。その中で「おやっ、これは何? 筑波技大の取り組みって」と目が吸い寄せられたに違いありません。ということは、他のDXだICTだの事業でも、目を引く可能性は高いのではないでしょうか。 記事はこちらから。

いくら個性的な大学だといっても、同じことを繰り返して書いてもなんなので「以前はどう書いたかな」と確認します。ちょっと混乱しましたが前回は、春に「論説室から」で書いたコラムを紙面に出して、ニュースイッチはパスして、ブログで書いていました。これも素敵な記事だったのですよ(自画自賛)。ニュースイッチにしなかった理由があったと思うのですが、思い出せないです。ブログの9.10付です。

同大の次の記事も、いいものが予定されています。同大礼賛になってマズイかと心配になります。が、「だって他メディアが書かないんだもん」というのを、言い訳にします(笑)。

一昔前までは、あまりに特殊で別枠、一般に知られずにいたままでした。でもICT教育を充実させる中で、インクルーシブが言われて、企業における障がい者の法定雇用率が引き上げられて、まさに追い風。頭の中には次の取材プランまで、構築中です~。

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2022年11月12日 (土)

メディア懇談会② 「我々のことを知ってもらいたいから」

先週の続きです。メディア懇談会の、メディアと主催者側の希望のギャップについてです。どうも主催の大学などは「すぐ書いてもらわなくて構わないんですよ。我々のことを理解しておいてもらいのですから」と思っているようです。突然、発生した不祥事で、メタメタに書かれるのは辛いから、「普段からこんなに社会に貢献しているんですよ」と、メディアにも地域社会にアピールしておきたい、という気持ちなのではないでしょうか。

一方、メディアはもちろん「理解した上で書く」ということは大事だと思っています。でも「今、ばくぜんと話を聞いてもねえ」「書くネタが出てきて初めて、確認して動くしかないじゃないの?」という感じです。これが双方のすれ違いになっている気がします。

ちなみに写真は今秋にあったメディア懇談会、団体二つに大学一つの出席で持ち帰った資料です。Dsc_2849 ほかに厚さ1センチメートルほどの報告書など、置いて帰ったものもあります。それは内容とともに調査時期が少し前で、今の感覚ではフィットしませんでした。会見でも他メディアから指摘が上がったので、私だけではない感想だったようです。

あっ、ちなみに前回「小ネタでいいから新しい話を」といいましたが、こういう調査報告はいいと思いますよ。りっぱな冊子に仕立て上げてなくても、学内アンケートの速報でもいいです。もし中身がイマイチでも「他にネタがないなら、まあ新しいっていうから、書こうかな」と前向きに扱います。

某大学はトップがコミュニケーション重視の人で、メディアと対話を、と意識しています。それはとてもよい姿勢だと思います。ですが前回の集まりも、残念ながらネタなしでした。弊紙でいうと、顔写真入りのコラムだけです。社内の上司の反応を少しデフォルメ(昔の横柄な感じに)すると、「なんだ、原稿出ないのかあ? 仕方ないな、コラムだけは出しといてよ」という感じです。

私の場合は「締め切りの原稿を抱えているんだけど…」と悩みながら出席した案件でした。それがネタなしだと「往復入れて4時間分が無駄になったなあ~。締切原稿に対応するため、残業か…」となるわけです。メディアがネタを求める気持ちを、ご理解いただけると嬉しいです。

1大学の開催に比べれば、団体が主催する方はまだ、ネタナシでも許せる気がします。大学業界の全体の話題やテーマなので、勉強会的な面があります。「知っておいたほうがいいかも」と思う内容なら、書けなくても「収穫があったな」と満足します。私の場合は、最初は参考情報だと思っていたのに、話を聞いているうちに「囲み(△△が話題になっている、という読み物記事)にできないかな」と考え出すケースも、少なくありません。「記事を仕立ててしまう」的な力量がいるんですけれどね。今も思案中のものを一つ、抱えています~。

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2022年11月 6日 (日)

URA全国ネットワークと、内閣府・地域イノベ創出環境の採択

1.大学関係者以外では「知る人ぞ知る」の期間が長い案件として、大学のリサーチ・アドミニストレータ―(URA)と、大学共同利用機関があります。どちらも私は10年ほど前から、時々に取り上げてきた案件です。一般紙でいうと、URAは近年、大学の研究力強化の読み物記事で取り上げることが少々、出てきているくらいです。大学共同利用機関は今もなお、国立天文台や国立情報学研空所など、個別の研究機関の活動しか、気にされていないのが現状です。その両方がつながるニュース記事を書きました。

研究大学コンソーシアム(RUC)を土台に、全国の大学の研究をURAがつなぎ、これに大学共同利用機関がかかわってくる、という話です。写真はこのネットワーク運用の議論で中心の1大学だった、東京工業大学の図書館です。Photo_20221105180601  この件、RUC代表の山本進一豊橋技術科学大学理事を、Web取材してまとめました。それが急逝されてのですよ! 取材から記事になる数週間の間での逝去でした。RUCに関わる全国URAにとってもショックなことでしょう。

その後のリードはおそらく複数のメンバーで進めるのではないでしょうか。私がファンなのは取材で同席してくれた自然科学研究機構の小泉周特任教授です。皆のために尽くしている様子が、以前から取材を通して透けて見えています。性格的に優しいのも気になる点です(バリバリやっている人には珍しいから、笑)。山本先生の遺志を継いで、次なる一歩を大きく展開していってほしいと願います。記事はこちらから。

2.今年度の事業採択が夏から秋にかけて続々と出ています。特に「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」関連の案件は、国際卓越研究大学と対になるとあって皆、気合が入っています。「こちらに応募するということは、国際卓越研究大学へ応募しないということでは?」と想像しながら見ると、興味深いですよ。

今回の内閣府「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」(長いですね…)の採択記事では、ニュースイッチにて北大と広島大、さらに神戸大と東京農工大について触れました。さらによく見ると、採択のうち徳島大、広島大、島根大は、いずれも初夏に発表された、地方国立大の定員増での採択3大学です。つまり、地域連携での人材育成(定員増の案件)でも研究・イノベーション(今回の事業)でも、この3大学はキーになっているんだ! って思いませんか。まだまだ案件は出てきます。楽しみです。記事はこちらから。

私の方は白内障手術の両目が終わって1週間。手元用シニアグラスを、100均一ショップで購入してきました。1カ月などして落ち着いたら、眼鏡屋さんで自分用をあつらえるのですが、それまでのつなぎです。 実は後悔が一つ。「つなぎだから」と先日までは、身内が持っていた100均眼鏡を借りていたのですが、ちょっと見栄えがよくなくて。文科省が新たに始めたSNSでの委員会写真に、そのよくない見栄えでばっちり写っているのです。私一人なら「もう少しいいのに替えてください~」といえるのですが、10数人レベルの委員の一人でしかないのに、そういうリクエストはしづらくて…。「早く素敵なシニアグラスを入手しなくては」と反省した次第なのです。

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2022年11月 5日 (土)

メディア懇談会➀ 東京外大の企画がすばらしい

メディア懇談会(記者懇談会)の新たな企画は、学長が替わって「社会発信を強化しよう!」となった時になど、出てくるかと思います。熱心な大学で「年に1-2回をキープしている」といったところでしょうか。今日はお薦め、東京外国語大学の事例を紹介しちゃいます。以前は慣れないWeb開催だったせいか、資料の配布がなく「慌てて書いたメモだけでは、記事にする自信がない…」となってしまって。それをお伝えしたことを生かしてくれたのでしょう。すばらしい会になっているので、紹介します。

開催を企画する各大学にまず、お伝えしたいことは「小さくていいからネタ(ニュース)を用意すること!!」です。記者は記事を書くのが仕事です。多忙な中、やりくりして往復を入れて4時間など費やしたのに、「なんだネタ、ナシか…」となると落胆します。次回の案内に対しては「どうせ何も出ないでしょ」と、欠席する可能性も高まります。大学は「これを機に」と期待しての企画でしょうから、もったいないことになります。

大ネタでなくていいんです。「後期からこんなことを始めます」とか、「新しい構想を議論しています」でOK。元々、中ネタなんですから、1,2のメディアに報道済でもまあ、構わないでしょう。「新しい動き」=ニュースといえるネタか、どうか、で食いつきが俄然、変わってきます。

失敗しがちなのは、大学側は「大いに宣伝してほしい」けれど、メディアにとっては「こんなの書けないよ」という内容です。「新学部が今春、開設されました」はその一つ。「HPでしっかり取り上げている」ものでは食指が動きません。

「ニュースでないけど参考にして、気が向いたら取り上げてください」という案件も、話題の一つならよいと思います。地元メディアや小規模のWebメディアなら、動くかもしれません。資料配布にプラスして一言、案内する感じがいいですね。ちなみに参考資料は、ずっしりになっては逆効果(どこかで捨てたくなる)ですので、コンパクトにしましょう。

それで外大の記者懇談会です。まず、学長による近況報告がさっとありました。これはもちろん、OKです。私は「言語系大学としてコロナ後の定番は、対面7割、オンライン3割で落ち着く」という話に「へえっ」と思ったので、これをコラムに書きました。

その後に「現代地域研究機構構想」と「フィールドサイエンスコモンズの設置」と二つのネタが出されました。ここで私が「ナイス!」と思ったのは、新たな部局の全体像を研究科長クラスが話し、それに続いて研究者が、これまでの(新たな展開の土台となる)研究成果や活動内容を紹介したことです。記事を書く上で「行数が限られるなら、全体像(前半の話)をコンパクトに書く」ので終わります。でも今回は、この2段階設定(?)により、「具体的な内容(後半の話)も盛り込んだ、読み手の理解が深まる記事を書く」ことができました。

その後に懇親の時間もありました。私は次、午後の取材予定があったので失礼しましたが、理事や副学長をずらりと出席させていたのは、このためだったようです。「参考配布の資料などで気になった、各メディアで異なる関心を、執行部の各担当とのコミュニケーションで深めてください。次の取材のヒントをどうぞ」と。コロナ前と異なり、最近は飲食付の夕方からの懇親会は最近、ほとんど見られません。飲んべえには残念かもしれませんが(笑)、この方が双方にとって簡単で、よいと私は思いますね。

後日、広報さんと執筆のやりとりをしました。その時に「三つも書いてくれるのですか! ありがとうございます」との反応が返ってきて。嬉しいですよね。「また取り上げてあげよう」っていう気になります。

思うに同大は言語系ということもあり、コミュニケーションのセンスが高いのでしょう。写真はキャンパス入り口にあるオブジェです。同大の英語略称「TUFS」(タフス)をビビッドな色で組み合わせています。Dsc_2384 入口に門がなく、これがあるというのはユニークですねえ。

さらに。記者懇談会で、資料やおみやげの大学グッズ(文具など)を入れて帰る紙袋が、しゃれていてびっくりしました。白地に濃いピンクがあしらわれ、高級洋菓子店のもののようです。女性が多い大学だからでしょうか。そしてなんと! 資料を入れようと口を開けると、底の部分に同大の外観写真があしらわれていました!Dsc_2639  外部のデザイナーのアイデアなのでしょうか、気になります。「次の記者懇談会も、ぜひ行こう」っていう気になるのも、当然ですよね!?

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