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2023年1月21日 (土)

創造性発揮の5%に向けて 2大学統合の新名称記事で思う

東京医科歯科大と東京工業大学の統合新大学の名称「東京科学大学」で、1.19木はバタバタしました。朝刊でスクープがあって、各メディアは「後追い」と呼ばれる形の記事に急ぎ動きます。昔は、必要だったと思います。家庭でそれぞれ別の新聞を取っていた時代には。A紙しかとっていない家庭では、A紙の記事しか見ないので、後追いでもなんでも関係なく、それが重要な情報源だったわけですから。

でも。ネット時代は、それまで以上に釈然としない気分になります。だって「新名称が出たんだって?」と検索すると新聞メディアや、それらの記事内容を提供する情報配信サービス会社など、どれもこれもほとんど同じ内容がずらり、出てきますから。なんだか馬鹿馬鹿しい気がするのは私だけでしょうか…。それはまあ、ネットがなかった時代、活字オールドメディアで記者の教育を受けてきた世代だからなのですが。「後追いでも、発表でも、他が書かない切り口で『あの新聞、あの記者は違うな』と思わせるよう努力をすべし」という訓練を受けてきたためです。

今回でいうとHPの内容(ネットで出てくるどのメディアの内容もほぼ、同じ)に加え、最後に書きました。統合の協議開始から2カ月で合意し、そこから3カ月で名称も固めたということの意味を。「挑戦的な事柄を短期にまとめた実績は、政府の国際卓越研究大学認定に進んだ場合も、プラス評価になりそうだ」って。

このところ、2大学の統合にしろ東大の女性教員増計画にしろ、少し前なら考えもしなかった大胆な話が、伝統的な(本来なら腰の重い)大学から出てきているでしょう。それは産業・地域社会からも政府からも、高評価を得るにはこのように行動しないと、という意識が働いているからだと感じます。運営費交付金がたっぷりあって、完全に文科省の傘下にあった時代には、とても出てこなかった自律的な動きです。この件はまた社説にでも書いて行こうと思うのですが、その意味で2大学統合のスピーディーさに注目したのです。写真は東工大の大岡山キャンパスの図書館です。Img_2520

まあ、私がむきになってそんなことを書いても、世の中的には関係ないでしょう。2大学の新名称という、メディアがこぞって書く内容において、うちの紙面をじっくり読む人は残念ながら、そういないですから。でも。夕方、そんな愚痴を親しい人に話す機会があって。そうしたら「ヤフーだったかな、新名称のフラッシュニュースがスマホに来て。そうしたら山本さんが正月企画で書いたっていっていた、2大学統合の解説記事がくっついていたよ。あれ、よく書けているよね」と言ってくれたのです。そうなんだ! 関連記事として紹介されたんですね。じゃあ、今日の仕事もよかったとすることにしますかネ(笑)。

一般に、最高峰の仕事に携わるごく一部の人を除いて、多くの社会人は仕事の内容に、忸怩たる思いをしばしば、持ちますよね。「創造的でないし、楽しいものでもないけれど、こういう仕事をすることも含めて、給与を得ているのだから仕方がない」って。私の好きな著名ビジネスウーマン、内永ゆか子さん(元IBM専務で、ベルリッツなど経営トップも務めた)でさえ、「仕事は5%の『やったー!』という喜びのために、残りの95%をやっているようなものよネ」と言っていましたっけ。5%のこれぞという機会に向けて、95%の地道な日々があると言ってもいいかもしれません。ということで、「本領発揮の5%に向けて、95%の日々はムキにならずにさらりとこなす」という姿勢を、遅ればせながら身に付けていきたいと思います。

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