白内障⑩ まとめ 「眼鏡がうっとうしくてたまらない」という人にはお薦めします
白内障手術について、ついにまとめの回に到達しました。まず「50代など早い年齢からの白内障手術を、すべきかどうか」という問いに対しての答えを、私なりにまとめました。
多焦点や二本使い(遠方用と手元用で別の眼鏡を使う)を含めて、「眼鏡って嫌だなとは、思わない」人は、そのままでよいと思います。手術前後の通院や点眼などの負担がけっこうありますから。病院によって丁寧さに違いがあると思いますが、私の通院先に尋ねたところ「うちは標準か、少し慎重な方かもしれませんね」といわれたので、私が経験したくらいの面倒さは覚悟した方がよいようです。
それから「手術後の目よりも、それまでの眼鏡の方が細かな文字などピシッとクリアに見える」という傾向が、多焦点レンズを選んだとしてもあるようです。さらに年齢が上がって白内障の症状が、ひどくなった時に検討すれば、その時代の、さらに新しい白内障治療法を受けることができるでしょう。眼鏡が嫌でなければ、そのラッキーさを生かしてください。
一方、「眼鏡がうっとうしくてたまらない」人は、ぜひ早めの手術を検討してください。人生100年時代、多くの人が結局、白内障手術をすることになりそうです。それなら、眼鏡の不便さを早いうちに解消した方がお得です。眼鏡のかけ心地が安定しない(私は度が強くてレンズが重いのが要因だった、と手術前後の変化で実感しました)、マスクと眼鏡のツルが重なった上に、髪の毛が押されて跳ねて嫌(この間までの私)、冬は曇るし、夏は汗でずり落ち気味…。こういった問題がなくなるのですから。老眼など度数が変化して作り直したり、ドアにぶつかって曲げてしまったり(私はこれが過去、何度かあった)、コーティングが2年ではがれて「高かったのに~」と悔しがったりすることが、なくなります。
私は結局、単焦点で遠方にピントを合わせ、右目も左目も1.2に。強い乱視もほぼゼロに矯正できました。眼鏡はシニアグラス+1レベルと、老眼ももっとも軽い状態です。人生100年時代、この後の40年はこれで変わることなくイケル(手術によってピントについては固定してしまったから)というのは、すごいと振り返ります。そして眼鏡は嫌いなモノではなく、多様なデザインを試すことができる楽しいもの、になりました。写真はその例です。
下側三つは当面の対応として、100円均一ショップで購入したもの。最上部はZoffで6600円で作ったもの。次はZoff店先に置いてある既製品、フレームが長方形でブルーという、かつては考えなかった個性的なタイプを入手するつもりです(笑)。
それにしても、白内障での視力矯正となるまでに、眼鏡とコンタクト(途中からはワンデーゆえ、半年に一度など買い続けるタイプ)と、いったいいくらのお金を費やしてきたことか…。いやいや。無事、ここまで来たことに感謝をしなくてはいけません。
10歳くらいで眼鏡をかけ始めて約40年。うち後半の20年は、買い替えの記録など付けてきました。写真は今回、処分する予定のルーズリーフファイルと、切抜スクラップが入ったA4袋です。
長い間、ありがとう。ノートだけでなく、私の目にもお礼です。年長になると緑内障や加齢黄斑変性なども増えてきます。実際に知人の同世代の女性研究者が一人ずつ、これらの病気で治療を受けています。いつまでも元気でいるために足腰も、骨も、耳も、そして目も大切です。メンテナンスをしながら人生の後半を、楽しんでまいりましょう。
最後に。産学連携取材日記へ、「白内障」キーワード検索などでいらしてくれた方のために、全体を見通すためのリストをここへ記しますね。
➀手術で近視を矯正する?!(2022.10.01) ②眼内レンズの選択法(10.09) ③手術を受けました!(10.15 ④ガチャ目で取材、対応は日によって違う(10.30) ⑤手術でQOLが大幅に向上しました(11.19) 【以降は後日、振り返っての執筆】 ⑥医療費は制度が分かれば怖くない(2023.01.14) ⑦急転直下、多焦点から単焦点へ変更に(01.28) ⑧「目の手術って怖くないですか?」に答える(02.04) ⑨手術後の制限と目を使わずにできること(02.18) ⑩まとめ(0225)
また最初の回に、同じものを載せておきます。「現役の50代で白内障手術をする」というレアケースの方が、これを見つけて参考にしてくれれば、嬉しいです。産学連携日記の定番読者の皆様、私の寄り道に対するご理解を、ありがとうございました。
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