審議会一区切り、最後の挨拶はこんな感じ
久しぶりにお会いした取材先の先生に最近、いわれて嬉しい話が二つ、あります。「Webで山本さんの記事、よく見ていますよ」というのと「審議会でご活躍ですね」というのと、です。デジタルの「ニュースイッチ」の記事が、複数の配信サイトにて見られるようになったことと、審議会の傍聴がリアル(現地に出向く30人ほど限定)から、WebのZoomで(先日の大学研究力強化委員会なら550人!)と変わってきたことによります。審議会の委員になった10年前であれば、どちらもなかったわけですから感慨深いところです。
文部科学省の科学技術・学術審議会の委員は10年で退任と決まっていて、私はこの2月で終了です。写真は最後の大学研究力強化委員会のプログラムです。 座長の大野東北大総長が「退任の委員には最後に一言ずつ」と時間を取ってくれて、「あー、慶応の伊藤塾長もそうなんだ」と思いながら、挨拶しました。その発言要旨(記者会見みたいですね、笑)はこんな感じです。
「国立大学法人化の直前から20年弱、大学取材をしてきました。この間ずっと大学改革、社会貢献と言われてきました。その中で、この1-2年の各大学の積極展開は格段のものだと感じています。それは『産業社会や地域社会から、我々の大学はどうみられるか?』という意識が高まったためでしょう。規制緩和もありますが、先進的な大学からは、以前には考えられなかったようなチャレンジが競って出てきています。女性研究者や女子学生増の方策、スタートアップ支援のベンチャーキャピタル、大学債、土地の大型活用など…。法人化による大きな成果が今、引き出せてきていると感じます」 「本委員会の委員、傍聴者も多数いらっしゃいますし、事務方も毎回、大変なことですがどうぞ、高い意識を持って次に進んで行ってください。私も記事を通して、引き続き応援してまいります」。
これはまさに私の実感、この委員会に限らず機会あれば発信していきたいところです。法人化の問題点はもちろんあるけれど、「法人化前だったら、各大学が自らいい出すなんてことは絶対に、なかった」という大きな変化が、実現していますからね。それで気づいたのですが2024年、つまり来年は法人化から20年なんですね。これは大きな区切りとして紙面企画を、今から考えていかなくてはなりません~!
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