白内障⑧ 「目の手術って怖くないですか?」に答える
いよいよ手術当日。朝、自宅で持参グッズを用意しながら、目薬の点眼を30分おきなどでしていきます(手術4日前からの目薬もあります)。写真は手術前後の目薬チェック表(1日4回のもの、2回のものなどある)です。 持っていくのは、現金など貴重品(手術代もその日に払うためちょっと金額が大きい、手術中は小さなロッカーが使えました)、軽昼食(プロテインバーなど)に暖かいお茶ボトル、(目は使わない方がよさそうですが、どうしても何か読みたいときのための)スマホ、(耳は目に対して活用できるので)携帯ラジオとイヤホンなどです。目の手術だというと多くの人が「目だなんて、怖くないですか?」と反応するのですが、私は「経験したことがないものは、なんでもやってみたい」タイプなので、「今日はどんなかな」とピクニック気分です(笑)。
11時に受付。白内障手術専用の階へ。リクライニング椅子と荷物カゴのあるカーテン仕切りの個室へ。点滴(麻酔と、緊張をほぐす薬)と目薬点眼(瞳孔をしっかり開かせるのがメーン)で1時間弱。看護師にあれこれ話しかける高齢男性(興奮しているんでしょう)など、他の患者の声も聞こえます。スタッフも大半が休む昼休みは静かになり、軽昼食やラジオで個室ライフを楽しみます。
午後、執刀者の院長先生との短い最終面談の後、一人ずつ手術室へ入っていきます。患者それぞれの注意点など書いた紙が張り出されています。年齢、70代後半2人に80代前半2人、60代がなくて私一人50代。一番若い!って別に喜ぶものでもないのですかね(笑)。
手術台に横たわり、上を見ているようにいわれ、緊張をほぐすガスを口元を覆ったカバーから吸っているうちに(確かそうだったと思う)、先生が入室してきました。視界にライトが映っている中で、液体が掛かりました(目薬の点眼量がすごく多かったような感じ)。先生は「大丈夫ですよ、楽にして、らくーにして」「すぐ終わりますからね、楽にしてくださいね」と唱え続けます(コミュニケーションの上手な、とってもいい先生だと思う)。そして「はい、レンズ入りましたよ」。あっ、そうなんだ。ここまではなんともありません。次いで「これから乱視調整をしますね」。乱視がある人はトーリックレンズというものが適用されていて、レンズを置く角度の調整がいるそうです。そ、それがけっこう痛くて、ショックでした。目玉の中をぐりぐりといじられている感じ…。まもなく終了しましたが、痛みはその後も少し続きました。
すぐに、目を保護するための金属製の浅いカバーが眼帯としてかぶせられ、顔半分にべたべたとテープで貼られました。終了は15時ころ。身内の迎えで、薬局で内服薬など受け取って。さすがに気力が低下しまして「へとっ」という感じ。帰宅してから休むお昼寝は、1時間半を使ってしまいました。
以前にも書きましたが初回は、手術を終えて会社スマホをみてびっくりでした。東京医科歯科大と東工大の統合が某紙の朝刊に出たため、対応に追われる部内のチャットがずらっと出ていたためです。もちろん全面的に休みをとっていたため、仲間が動いてくれましたが、「よりによってこんな日に」です。翌日、朝いちの診察に向かう時は、手術直後ではないし「一人で問題ない」と思ったのですが、バスのステップを踏み外しそうになりました。片目に慣れていないから、奥行きが把握できていなかったのでしょうね。
手術に絡んでの怖さ、大変さはそのくらいでした。眼帯をはずしてもらって即、見え方の改善を実感しました。同様の流れで2回目の手術が2週間後にあり、その時は”経験者”として落ち着いて、何の問題もなく進められました~。
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