白内障⑨ 手術後の制限&目を使わずにできること
白内障の手術自体は短時間で終わりますが、薬の服用・点眼に加え頻繁に診察があり、さらに「してはいけないこと」がたくさん出てきます。というのは、目の切開は目尻側の黒目と白目の間で行っていて、これが自然にくっつくのを待ちます。その間、傷口からゴミや水滴、汗に含まれる雑菌が入って炎症を起こさないよう、注意が必要なためです。
くっつこうとしているので、目を触ったり、こすったりしてはいけません。そのため洗顔はなんと1週間、化粧や洗髪は3日間ほどダメだといわれます。汗をかく運動も不可です。一覧表を写真で載せますね。 目を保護する対策として「これって有効ですよね?」と病院で尋ねて、よかったのはオーバーサングラスです。元々は眼鏡の上からかけてUVや花粉を防ぐのが目的で、所有していました。ゴーグルみたいな感じで、通院時やお風呂(首から下は入ってよい、などといわれる)で安心でした。
それから瞳孔を開いた検査が入るので、その日は目がチカチカとまぶしくて、検査後は5時間など、字を見たりすることができなくなります。そのため私は社会人になって初めて、健康関係で何日も休みをとりました。仕事を入れている日も、うんとパワーダウンです。
洗顔についてはその代替として、ホットタオル(湿らせたタオルを電子レンジで温める)で顔を拭きました。化粧をした後も、液体メイク落としでふき取ったあとに、ホットタオルです。でも一週間、しっかり洗顔できないのですからね。どう考えてもあまり美しくないし、マスク生活だといっても、外行きの仕事は入れられない感じです。現役世代は、このあたりが辛いです。
実は白内障の手術をする人は退職したシニアが大半なので、病院側の対応もそういう人を想定したものになっています。つまり「顔が洗えない?! それで仕事に行くの?」という疑問が出てくるとは、考えていないようです。「両目の手術の間が2週間もあいて、そのガチャ目で仕事、できるの? PCとか使える?」という疑問とか、向こうは想定していなくて。いくつかすれ違いがありました…。
とはいえ休養の日がたくさん、とれたのは初めてで、楽しみにしていました(笑)。何をしようかと、手術前から思案していました。トライしたのが、大活字本と、小説朗読のCDで、地元の図書館から借りてきました。写真がそれです。
一番奥が普段手にする本(といっても文庫など、シリーズによってけっこう文字の大きさはばらつきますが)なのに対して、真ん中が(シニアを読者に想定してるのでしょう)大活字本です。CDは音楽はフツーだけど、以前から気になるも試していなかった小説の朗読(「時をかける少女」とか)を聞きながら、棚など部屋の片付けを進めました。
あと、瞳孔を開く検査デーは、5時間後くらいからまあまあ見えるようになるので、録画しておいた映画をけっこう見進めました。こういう工夫に頭をひねるもの楽しいですよね。特別、辛いものを別にすれば、「初めての経験はすべて、楽しい」。白内障ブログを書き進める動機も、その楽しさの振り返り、という気がしています。
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