早大の国際卓越研究大プランと、東工大・医科歯科大統合に伴う事務職員への影響
1.国際卓越研究大学、3月末締め切りに向けて応募の山を迎えています。早大の中身を一足先に一面で、田中愛治総長コメント入りで紹介しました! こういう案件は、応募前に聞かせてもらうことは難易度が高いと理解していました。応募するかどうかさえ、多くの大学は明確にしていないままで来ました。それくらい、各大学は思惑を抱えているのですから。
実際、取材のチャンスを得ての問いかけに対して、「他大学に知られても、真似できない部分だけ(なら話してもいいでしょう)」という感じでした。でも早大は近年の私の得意大学の一つ。「あのテーマも、この切り口も、なぜこう動くのかもわかっている」と自信がありました。だから一部しか話してもらえなくても、「これはこういう意味だな」「ここはこう解釈して間違いない」と、膨らませて書きました。
年俸7500万円は、単独のニュース記事で1面に行ってもおかしくないインパクトがありますよね。でも時間がなくて、再度の取材は難しかった。それより国際卓越研究大学は急がないといけない記事で、これと絡んでいることは間違いない。のでセットにして、より目を引く記事に仕立て上げた、という具合です。記事はこちらから。
2.東工大と医科歯科大の統合に関わる解説記事、事務職員への影響です。こんなテーマ、どのメディアも書かない、というか関心がない、というか思いつかない、というところかもしれません。読者にしても同様でしょう。実をいうと社内でも、原稿が取り置かれたり、掲載が別の欄に移ったり、「あまり関心を持たれていないな」と感じていました。
でも。発信したかったんです、この件。統合で周囲も湧いていて、2学長や理事がアグレッシブで、研究者もイケイケであっても。事務職員の負担増はかなりのものだな、と思ったのです。新大学の名称を議論するワーキンググループのメンバーは、いいですよ。やりがいがあって、楽しかったと思います。でも一般から寄せられた6000件を分類して、下準備をするのは事務職員です。私だったら「やりたくない…」と感じました。写真は東工大の本部事務棟です。
自身の経歴上(学歴に加えて、大学関連の職歴、本業の大学担当など)、親しい事務職員がいろいろな大学にいます。彼ら彼女らの価値観とか思いとかも、一般メディアの記者より、知っているのではないかと思います。当事者は表立って言えないでしょう、すばらしい統合だって声しか聞こえてこない中で。それから常々、「教員はえらいけど、事務職員は、別に…」みたいなヒエラルキーも、どうかなあと感じていて。それで「書こう」と思った次第です。この点、ぜひ感想をお聞かせください!! 記事はこちらから。