ファーストラウンド、研究大学オールジャパンの様相
今日は一本。東大のVC、東大IPCが手掛ける起業支援のファーストラウンド。ついに早慶など私立トップクラスを巻き込んで、一大活動になりました。もっともニュースとしては、新たな大学(加盟は法人)が入ってコンソーシアムが13校の規模になった、ということだけです。
この件、読売新聞が同着で書いていて、びっくりしました。それなりの大きさで、「一般紙の読売さんが、何を書いたの?」と。読んでみると、あたかも一大コンソーシアムが今、動き出したような雰囲気です。いやそんな、事実に反することは書いていませんよ。でもまあ、読売さんの読者は本件を初めてみる人が多くて、そうするとそんな風に思うだろうなあ、という書き方でした。
確かに私も悩んだのですよ。「早慶など私立トップも参加!」というニュースだけで、大きくなんか書けるかなあ? と。うちはファーストラウンドについて何度か書いていますから。そこで。以前から気になっていた「なぜ他大学は『東大のVCの下に入るような真似は嫌だ』といわないのか」ということを、取材でしっかり聞いて、その解説記事としました。その時に「指定国立大も旧帝大も、カバーする陣容ですね」と確認をして、その重さを記事に書き込みました。
実をいうとこれまでは、ファーストラウンドを取り上げたといってもたいてい、発表リリースを受けてそれをなぞる形でした。だから、先のような疑問も棚上げにしていたんですよね。「だって差別化できないじゃない。そういう案件は、エネルギーのかけ方はほどほどで」となってしまっていたわけです。今回は違う! うちのコアな読者が読んで、恥ずかしくない内容に、読売さんとは違う仕上げにすることができました。写真は慶応の本部事務棟、塾監局(じゅくかんきょく)です。かっこいい建物ですね。
慶大はトップを塾長と称するなど、「他大学とは違う」という矜持を頻繁に感じます。それで国際卓越研究大学にも、応募しないんじゃあないかなあと思っていました。そうしたら先日、某紙の伊藤塾長インタビューで、初回の応募はしないとの発言がありました。さすが。国際卓越研究大学についてはまた追って。記事はこちらから。
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