地域中核大の施設採択、一挙コメント &東北大女性枠に応募50人
1.「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」(基金事業)の前哨戦、同事業とセット申請が前提の施設整備事業で採択が出ました。ポイントはテーマと連携大学(資金配分のある強いつながり)、それに「土台になったこれまでの産学官連携事業」にも興味があります。どうしよう、どれくらいココで書いちゃおうっかな~。
一覧の上から順に、話しやすいところ(取材していないのに私が言って、間違いないところですね、笑)をまず、国立大から行きます。弘前大、これは健康科学、COIでのぶっちぎり高評価から続くCOI-NEXTで動いています。農工大は電通大(&東京外大)で、食やエネルギーの大学院博士課程連携などを生かしたもの。形だけの大学間連携が多い中、本気度を改めて感じます。金沢大はなんていったって、旧帝大以外初採択だったWPIで自信を付け、さらにレベルアップを狙うところです。
滋賀大はいわずもがなのDSの発展形。連携大学が滋賀医科大、京都女子大、京都橘大と多いですね。写真は同大に出向いた昨秋、竹村彰通学長とのツーショット です。
神戸大は近年の施策で常に柱に置いてきた神戸医療産業都市の流れ。島根大は国立大の学部定員増を獲得したマテリアルで。長崎大は宮崎大、鹿児島大と組んでの感染症。地域大学の世界的な研究という議論でしばしば、例に取り上げられていたので、地域かつ特色の大学として気になっていました。
続いて公立大。横浜市大はCOI-NEXTで確か採択の記者会見もしていて、乗っています。大阪公立大については私は疎いのですが、まあ大都市・大阪の府立大と市立大の合併規模を考えても、「採択になってもらわないと」ネ。
私立は、待ってました慶応大。国際卓越研究大を見送った以上、こちらが当然です。基金事業でも採択に絶対にならないと、と強く意識しているはずです。順天堂大では相方に山梨大が来たのが目を引きます。山梨大は自ら提案大学になっての施設整備も採択(水素・燃料関連)で、唯一でしょう。
とりあえずこれくらいで。各大学けっこうHPで発表している(会見している大学もあった)し、個別の取材アタックを当部でもかけていますので、さらに情報が順次、出てくることでしょう。ニュースイッチのコメントも熟読してくださいね。記事はこちらから。
2.東北大、工学研究科の女性枠5人の公募を経て振り返る。 女性枠は近年、少しずつ出ていますが、東北大が注目されたのは一度に5人という枠を用意できたから、が一要因です。同大最大部局である同研究科の規模だからできたこと、他の研究科(理学研究科とか、かな)では難しかったそうです。
確かに専門性を重視する業界で、定年退職教授の後に「特定領域の1ポスト」の公募が出てくる、というのが普通の形でしょう。女性限定であったとしても、一般社会へのアピール力は今一つ。その分野の女性研究者の間でだけの話題で終わってしまいます。今回は「工学系であれば、専門領域を問わず検討します」という形だったので、教授志望の女性が50人も吸い寄せられ、社会への発信力も得られたというわけです。記事はこちらから。
GW、この土日は普通の土日と変わらない形になりましたが、その後は5連休。そこで今の2記事に関わるまとめ記事を掲載します。という背景があって、慌てて今回のブログに突っ込みました(笑)。来週のブログも合わせて読んでくださいね~。