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2023年4月

2023年4月30日 (日)

地域中核大の施設採択、一挙コメント &東北大女性枠に応募50人

1.「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」(基金事業)の前哨戦、同事業とセット申請が前提の施設整備事業で採択が出ました。ポイントはテーマと連携大学(資金配分のある強いつながり)、それに「土台になったこれまでの産学官連携事業」にも興味があります。どうしよう、どれくらいココで書いちゃおうっかな~。

一覧の上から順に、話しやすいところ(取材していないのに私が言って、間違いないところですね、笑)をまず、国立大から行きます。弘前大、これは健康科学、COIでのぶっちぎり高評価から続くCOI-NEXTで動いています。農工大は電通大(&東京外大)で、食やエネルギーの大学院博士課程連携などを生かしたもの。形だけの大学間連携が多い中、本気度を改めて感じます。金沢大はなんていったって、旧帝大以外初採択だったWPIで自信を付け、さらにレベルアップを狙うところです。

滋賀大はいわずもがなのDSの発展形。連携大学が滋賀医科大、京都女子大、京都橘大と多いですね。写真は同大に出向いた昨秋、竹村彰通学長とのツーショット です。Img_2445_20230501122501

  神戸大は近年の施策で常に柱に置いてきた神戸医療産業都市の流れ。島根大は国立大の学部定員増を獲得したマテリアルで。長崎大は宮崎大、鹿児島大と組んでの感染症。地域大学の世界的な研究という議論でしばしば、例に取り上げられていたので、地域かつ特色の大学として気になっていました。

続いて公立大。横浜市大はCOI-NEXTで確か採択の記者会見もしていて、乗っています。大阪公立大については私は疎いのですが、まあ大都市・大阪の府立大と市立大の合併規模を考えても、「採択になってもらわないと」ネ。

私立は、待ってました慶応大。国際卓越研究大を見送った以上、こちらが当然です。基金事業でも採択に絶対にならないと、と強く意識しているはずです。順天堂大では相方に山梨大が来たのが目を引きます。山梨大は自ら提案大学になっての施設整備も採択(水素・燃料関連)で、唯一でしょう。

とりあえずこれくらいで。各大学けっこうHPで発表している(会見している大学もあった)し、個別の取材アタックを当部でもかけていますので、さらに情報が順次、出てくることでしょう。ニュースイッチのコメントも熟読してくださいね。記事はこちらから。

2.東北大、工学研究科の女性枠5人の公募を経て振り返る。 女性枠は近年、少しずつ出ていますが、東北大が注目されたのは一度に5人という枠を用意できたから、が一要因です。同大最大部局である同研究科の規模だからできたこと、他の研究科(理学研究科とか、かな)では難しかったそうです。

確かに専門性を重視する業界で、定年退職教授の後に「特定領域の1ポスト」の公募が出てくる、というのが普通の形でしょう。女性限定であったとしても、一般社会へのアピール力は今一つ。その分野の女性研究者の間でだけの話題で終わってしまいます。今回は「工学系であれば、専門領域を問わず検討します」という形だったので、教授志望の女性が50人も吸い寄せられ、社会への発信力も得られたというわけです。記事はこちらから。

GW、この土日は普通の土日と変わらない形になりましたが、その後は5連休。そこで今の2記事に関わるまとめ記事を掲載します。という背景があって、慌てて今回のブログに突っ込みました(笑)。来週のブログも合わせて読んでくださいね~。

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2023年4月29日 (土)

英語での接客を、国内で初めて体験する

取材で通り過ぎる駅などで、外国からの来訪者の急増を実感しています。日本から出て行く分はあまり戻っていないけれど、入ってくる方はコロナ前と同水準だとか。すごいですね。写真はその一コマです。Dsc_0235

もっと驚いたのは、普通のお店で、英語での接客を受けたことです。ユニクロの大きな店舗でのことです。

家着(っていいますかね? 自宅用)を物色していたのですが(安くて感動していた)、隣り合うお客さんの韓国語や中国語が飛び交っています。試着室へ行き、そこで店員さんに英語で話しかけられました。あら、私は日本人なのよ、と日本語で返します。けれども返ってきたのは、英語だったのです。ええっ、日本語を話さない人なんだ!! 

初体験です。英語と、中国語などが話せる人が、雇用されたということでしょう。海外からのお客さまによい接客をするには、日本人ではなく、外国人のスタッフが必要だという判断ですね。遭遇してみると、「なるほど、当然かもしれない」という気にもなりました。

そのうち日本でも、英語での接客が普通になっていくのでしょうか。国際化時代ですからね…。さてゴールデンウイーク。コロナ後のGWとあって、激混み予想ですが、観光地の言語は果たしてどんな具合でしょう?

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2023年4月23日 (日)

地域中核の制度骨子&国立大の施設整備で流れが変わる

今回は文科省案件が中心なので、写真は文科省入り口を使います。エスカレーター上がって2階の受付があるところです。時々、来訪者グループが文科省の看板を入れて撮影しています。たぶん、「文科省の本省に、出張行ってまいりました!」という報告の写真ではないかと、推測しています。記事は…

Dsc_2533-1 1.国際卓越研究大学と対をなす「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」(名称、長いですね)が、動いています。文科省が同事業の基本方針と制度骨子をまとめました。私は以前から気になっていた、大学間連携の形に興味津々でした。

従来は「研究における連携って、共同研究でしょ? 熱心な先生同士が好きに動いているだけで、大学同士でって話ではないけれど」というのが大半だったと思います。対して今回、「病院を持つ大学と」とか、「スタートアップ創出で優れた都市部の大学と」とかの例が上げられました。なるほど、です。

産学官連携の資源(人材なら弁理士やURAのイメージですか)共有というのもいいですよね。過去の支援事業はどれも1大学の採択・支援だったから、「産学連携機能、うちもおいていますけど、弱いんですよね。担当者は全部で2人だけだし…」みたいな大学が、少なくない。それに対して「今までの弱み・強みを振り返って、連携に動いてみてください」と、投げかけているんだと気づきました。記事はこちらから。

2.国立大の施設整備の変化を取り上げました。伝統的な文教施設・企画部が予算獲得する施設整備費が、いっつも大変なんだということを、私は何度か書いてきました。が、ここへ来て「建物を建てる予算が、こんな新しい形で出てきているじゃないか!」という話です。

具体的には話題の基金型の大型事業の3本。そう、国際卓越研究大学と、地域中核・特色ある研究大学と、理工系デジタル・グリーンの強化、です。これだけの機会が一度にくるなんて、少し前まで考えられなかった。各大学の施設担当の理事らは、嬉し泣きしながら計画策定に走り回っていることでしょう。

3つの基金事業については、一般紙など多くのメディアが取り上げていますが、施設整備という切り口にはまったく、気付いていないでしょう。…正直いうと私も、自分で考え付いたのではないのです。別件で取材に出向いた時に、「これ、考えてみればすごい動きじゃない」と気づいて、「これ、記事にします」と取材先に宣言した、という具合でした(笑)。弊紙にて売りのテーマとしてこの先、まだまだ書いてまいりますよ。記事はこちらから。

 

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2023年4月22日 (土)

密かになくなった「大学・産学連携面」

私が大学の担当(最初は産学連携担当だった)になってまもなく、つくられた「大学・産学連携」面。約20年、活用してきましたがついに、その幕を閉じました。知らなかった方も多いと思います。密かに、フェードアウトしていました。

写真を見てください。Dsc_0263 手前が3月までのものです。同じ日付で「科学技術・大学」と「大学・産学連携」の二つの柱建ての面となっていました。 奥が4月からの紙面です。同じ日付で「科学技術・大学」の柱建ての面が二つ、あります。これは弊紙の他面(他部)では一般的な事です。科学技術部が持っている面建ては、20年の間にマイナーチェンジが何回かあって今、「科技+大学のさまざまな記事を、合計2ページで発信しています」という形になりました。

実は「面が消滅した」という特別な悲しさはないのです。この前後で、部の状況や、私の取材活動や、原稿出稿の状況が、大きく変わったわけではないからです。

以前はこの面があったことで、「私が大学面をつくっていかなくては(よい記事を大量に出さなくては)いけない」という責任感というか、ひっ迫感が、「私の面」という自負とないまぜになってありました。部の他メンバーは科学技術担当ですから、特にこの面に思い入れはなく、独り相撲のようになっていた気もします。

今後は「部のみんなで2ページをつくっていく」という認識です。私としては「部全体で、必要に応じて掲載場所を変えたり、都合をつけたりしてもらえる」という大きな安心感を得ることができました。

一つ残念なのは「記事は木曜の大学面に掲載です」「産学連携の面を置いているのはうちだけです」と取材先などにいっていたのに、そうは言えなくなったことでしょうか。

紙面の柱建てというのは、新聞紙面を開いた時の見栄えとか、記事の探しやすさのポイントなのだと思います。でももはや、大勢の読み手に見てもらうメーンフィールドは、紙面ではなくウェブになってきています。だから、今回の変化も気にすることはないって感じています。

逆に紙面の見栄えではなく、一本一本の記事の中身がより問われてきます。このことを意識して、よりよい情報発信をしていきたいと思います。

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2023年4月16日 (日)

国際卓越ダークホースは東京理科大&早大は半導体・CNで熊本県と協定へ

1.国際卓越研究大学の応募大学発表で、最も意外性の高かったのは東京理科大でしょう。私の周囲では(瞬発的な反応で)「無理でしょ」と口にする人がみられますが、取材してみるとこれがナカナカおもしろいんですよ。

ダークホースという存在は、いいと思いますよ。周囲を大いに刺激しますから。今回の件は学内の教員や学生もSNSなどで盛り上がっていることでしょう。なにしろ在学生だけで理工系2万人ですからねえ。写真は神楽坂キャンパスの本部です。_2116 

ちなみに私はフェイスブックをはじめ、報道記事が拡散するSNSに手を出していません。なぜなら自分の記事に対する罵詈雑言を含め、他人事では流せない大量の刺激に対し、「SNSが日常になったら、精神を病んでしまう」と怖いからです。時代が変わった、のはわかります。だから若いメディア人は、SNSで鼓舞されたり突き落とされたりするのが当然として、生きていくのだと思います。

でも定年退職まであと少しの、私レベルのメディア人は、SNSに手を出さない方が健やかに暮らしていける。そう思って、距離を置いているのです。記事はこちらから。

2.早稲田大学は3連発目の三つ目です。先のものは「国際卓越応募の骨格と最高年俸7500万円」「早大ベンチャーキャピタル、1年で1号ファンド84億円に)、そして今回。熊本県との包括連携協定で、17(月)に会見があるのに先立って書きました。

ただ「包括協定を結びます」だと、どうってことないですよね。でもそれなりに盛り上げて書くことができたのは、「半導体人材育成」であり「カーボンニュートラル」案件だからです。一般メディアだと微妙ですが、弊紙であれば「半導体人材育成」は再重要テーマですから。

少し前までうちの新聞の他記者が書いた記事をみて、「熊本の半導体って今、すごいことになっているんだなあ~」くらいの認識にすぎなかったんですよ。それが総合面掲載になるっていうので「ど、どう書いたらいいんだ?」と右往左往(笑)。総合面デスクの判断で(やや破格の扱いで)1面トップになりました。東大の国際卓越1兆円基金の1面トップからわずか10日。ど、どうしたんだ~というくらいの「絶好調」です。記事はこちらから。

仕事はいよいよ、ゴールデンウィーク記事の執筆へ。国際卓越と地域中核のまとめ記事を大きく書こうと、最終面に立候補してしまいました。たまには、これくらい積極的にいかなくちゃね。記事をお楽しみに。

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2023年4月15日 (土)

ウィークダイアリー、狙うは4月⇒1月始まりへの転換

新年度、仕事の区切りで手帳を新調した人が多いことでしょう。私は「コレクト ウィークダイアリー A5判(20穴)」、いわゆるルーズリーフタイプを長年、愛用していました。が1年前に、製品の廃番を知って(同様のものは他メーカーでも扱っていなかった)、A5のシステム手帳(6穴)にシフトしていました。写真がその二つ。下にあるのが20穴もの、上にあるのが6穴もの(スケジュールが書き入れられていますが、これは製品の中身がわかるよう挿入されているサンプルです)です。重なっていてちょっとわかりにくくてすみません。

Dsc_0163

ところが6穴システム手帳は、「私には使い勝手がよくない」ことを実感する羽目になりました。厚くて重い(なぜか皮革か合皮のがっちりタイプしかない)バインダーを避けて、「臨時置き用」らしいプラスチック薄型に多くの頁を入れているせいか、六つしかない穴に力がかかって崩れすいのです。穴に重ねて張る、補強用のドーナツ型のシールも購入しましたが、頻繁に張るのもなんだか、ばかばかしいし。

昨年度末に「他メーカーものなど本当に同様のものがないのか?」とWebで改めて調べていたら、同じメーカー・シリーズ・サイズで「1月始まり」のものが出てきました。なんと。デジタルネイティブはWeb調査が第一候補で当たり前のことなのでしょうけれど、私は「大手文具店のベテラン店員に相談する」ことしか頭になかったのを、大いに反省しました。

それでお客様相談室に(今度はWebで)質問したところ、「1月始まりを求める人が圧倒的に多く、4月始まりのみ終了した」という状況が判明しました。新年度に職場が変わる人はともかく、1月始まりでも私は問題はありません。ようし、元のルーズリーフタイプに再びシフトだ! 

問題は4月始まり版と、1月始まり版との、ずれをどうするかです。そういえば6穴タイプで、日付曜日の入っていない白地のものがお店あったような。でもどこの店だったか覚えていません。Web検索では自分でダウンロード&印刷するスタイルもあるようだと知りました。が、「6穴なり20穴なりはパンチャーを用意して、自分で開けるんだよね?」ということで、これも却下です。

それで選んだのは、「次回の機会までは、残っている6穴罫線のみノートを使い、自分で日にちと曜日を書き入れる」という方式でした。いえ、以前から思っていたんです。「カレンダーって、なんだったら自分で作れるじゃん?」って。そこまでしなくても「どうして数字が並んでいるだけのカレンダーが1000円もするのかな」って思うじゃないですか。実際に100円均一のお店でも扱っていて、人気商品(すぐに売り切れるそうです)だっていうし。

もちろん多少は面倒なのですが、この「ウィークダイアリーづくり」が意外と楽しいんです。翌月の予定を書き入れながら、ゆっくり時間をかけて取り組むので、翌月の行動予定についての楽しみ度が倍増するのです。少し先にはただのメモ紙にするしかなくなる6穴ノートを、今のうちに使えるのも嬉しいです。さあ次の年始ブログで、この計画の達成報告ができることを、自分のことながら祈っております。

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2023年4月 9日 (日)

国際卓越、応募校の顔ぶれ解説&東大1兆円基金

国際卓越研究大学、3月末の応募締め切りを受けての記事を、どう書こうかと思案していました。応募が見込まれる複数の大学に打診をしつつ、本社編集のデスクらと相談して進めました。

アタックした結果はさまざまです。A大学は「いけるのでは」という感触だったのに、結局は取材不可。コメントを出してくれたので使いましたがまあ、どうってことのない内容です。B大学は「(応募、ということには)ならないと思います」と返されて、そうは思っていなかったので驚きました。後日、この背景をしっかりうかがいたいところです。C大学は申し込みメールのなんと、1時間後に取材日時候補が返ってきて感激です。「取材、入らないだろうな」と思って気乗りがしなかった先だったからです。D大学は別件取材をする中で、「話せる範囲で」と聞かせてくれました。E大学は発表後、数日あいたけれどアポが入った、という具合です。うーん、私もなかなか動いているではありませんか。

「応募10大学」の記事はこちらです。上記のあれこれでつかんだ情報を、記事+ニュースイッチに盛り込みました。

同じこのネタを、他の新聞メディアがどう料理するかは、もちろん気になりました。いずれもかなりの大きさで書いています。といっても、分量はあるけど、「実は内容は横並び」とメディアもあります。

うまく展開していた一般紙さんの書き方を振り替えると…、各大学の学長や理事のコメントをずらりと並べたり、国際卓越の制度自体を批判するのに地方大学のコメントをいれたり、各大学のプランのポイントを並べたり。私は「よしっ、こことここで」と大学を絞って動いたのですが、もっと広く対応できているのは、複数記者でワッと動く一般紙のパワーでしょうか。

それから私は同じ日、東大の「支援終了時(25年後)には独自基金1兆円、運用益年500億円」を掲載しました。久々の、一面トップです!!  すごい数字ですね。応募の他大学への影響も含め、刺激が大きいのではないでしょうか。

実は1兆円という数字、別のメディアの記事でも出ていました。でも、それだけ。それ以上のつっこんだ記事にはなっていませんでした。どうしてでしょうね。…想像するに、これを端緒に話を深める取材形式ではなかったため、でしょうか。広報ルートで、幹部のコメントをメールで送り返してもらって、記事全体を構成するといったやり方だと、踏み込む流れにならなかったのかなあ、と、勝手に推測しています。

それからもう一つ。東大の解説記事を、10大学採択を載せた科技面に、一緒に入れました。記事はつまり計3つです。世界の公共に貢献する、日本ならではの新たな大学モデルを確立する、という点に注目しました。1面記事がおカネおカネっぽくみえるようでしたら、こちらで毒消しを、という気持ちもありました(笑)。

例えばスタートアップ(SU)でいうと、「東大はSUで大儲け、独り勝ちへ。他大学のことは知りません」ではなく、「東大は他大学案件の支援実績も他大学をリード。SUを通じての社会貢献を強化する」という感じです。もちろん自身を犠牲にして尽くすわけではないので、WinWinですね。写真はSUが入居する本郷のアントレプレナーシップです。Img_1472 記事はこちらから。

少し先には、複数大学の取材を生かしたまとめ記事も予定しています。乞うご期待。頑張りますう~!

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2023年4月 8日 (土)

ウェブ会議のリアル背景を入手する

ウェブ会議、私の場合はウェブ取材も多いのですが、その時の背景にずっと悩んでいました。バーチャル背景を使う人が多いと思うのですが、背景に図柄があると、目にする方は気が散る気がします。それに解像度が落ちたり、輪郭(ヘアスタイル)が変になったりすることもあります。

それで普段は「ぼかし」を使っていたのですが、仕事机を置く部屋のグッズが映りこんだりして、なんとなく冴えません。そのため大事な講演会や委員会の時は、おしゃれな白い部屋にパソコンその他を移動して実施していました。でも面倒なので、通常はそこまでしたくありません。いい方法がないかなあと探していました。

「これだ!」と見つけたのは、着席した椅子の後ろにリアルのパネルをリアルに設置する、というものでした。パネルを広げた写真がこちらです。Dsc_0208 最初は「これ、強化段ボールなんでしょ? それでこんなに値段がするの?」と悩みました。でも、よくできているのです。しまう時は、写真で折れてみえる部分をまっすぐに直して、その後に縦側に三つ折りできるようになっています。短時間で広げたり、畳んだりできるのです。

そして収納の優秀さを示すのが、次の写真です。Dsc_0212以前から、窓際の壁(白)と棚(クリーム色)の間に、車輪が付いていて出し入れできる細い本棚(ライトベージュ)を入れていました。さらにその隣に、このパネルを畳んで、配送されてきた時の外側の段ボール(本体は中側の段ボールとでもいいましょうかね、笑)に包んでスマートに収納できるのです!

パネルの色は最初、白がおしゃれと考えていたのですが、変更しました。ウェブページで「ベージュの方が顔映りがよい」と写真の事例が添えて載せてあったのです。考えてみると「白があると、顔が明るくてよい」というのは、白いものにあたった光が顔の正面から当たる場合のことをいいますよね。つまり顔の後ろに白いパネルがあると、逆光になります。つまり、顔は暗くなってしまう…。それでベージュの色がある方を選びました。ま、まさに段ボール。段ボールそのものですが。

すでに2回、Web取材で利用しましたが、なかなかよいです。気になるのは、意外に高さが少ない(ノートPCの角度や高さに気を付けないと、パネルの上が切れて、写っていしまう)とか、椅子との間が狭いので出入りがしにくいとか、くらいです。ちなみに製品名は「TelePa Note」、販売のお店は「アドプロマーケット」。元々の紹介は朝日新聞の日曜版の便利グッズ欄でした。

「似たものが他にもあるのでは」とWebで探したのですが、意外にも出てきません。オフィスや診療所で使うかっちりとしたパーティションが、もっと高額で場所をとるものとして上がるだけです。検索の用語入力が悪かったのかしらん。「ウェブ会議 リアル背景」と入力しちゃいましたが、何と入力すべきだったのでしょうか?

価格は結果、配送料を入れて合計1万円弱になりました。素材は段ボールなので、高い気もしましたが、この使い勝手なら満足です。さて、この背景を使った取材で、スクープをばんばん飛ばして参りますかネ!

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2023年4月 2日 (日)

摩擦力顕微鏡×蛍光顕微鏡でスイス帰り&東北大新型研究者DB

1.東大生研の杉原加織講師のことはあちこちで耳にしていました。生研関係者のイチオシをいただいたのが2年ほど前でしょうか。その後、JSTの女性研究者の賞も受賞。今回とは別のテーマですが、コロナのマスク関連での研究成果は多数のメディア(テレビなど)に取り上げられて。一度、訪問してみたいなあと思っていました。

そんな時に活用できるのが、この「For Future 先端技術」という記事コーナーです。当初は「えー、技術モノを書くのは嫌だなあ。普段、取材していないから間違えそうだし」と億劫でした。が、「最新の研究成果を正確に書く技術ニュースの記事」ではなくて、「まあまあ先端的な技術を紹介するのでOKの、読み物記事」です。難しいところはスルーしたりぼかしたりして(笑)、技術はわかった範囲で&研究環境の周辺の話題も入れて書く。これでいいじゃん! と気づきまして。最近は俄然、活用しています(笑)。

先生のメーンのお仕事をとリクエストしたところ、この内容でお話いただきました。取材しながら「もしかしたらこれ、スイス時代を含めたここ数年の研究成果(最新のものではない)かな?」と思ったのですが、「このコーナーなら問題なし」。杉原先生といえばコレ、という中核のテーマですし、最後のセンサー応用などは最近の活動なのですから。

研究室風景の写真はこちら。女性ばかりで目を引きますね。黒いワンピースが杉原先生です。Dsc_0093

今回、初めてお会いして「雰囲気が似ているな」と思い出したのは、早大の所千晴教授です。女性研究者は少数派で大変だと一般にいいますが私は、上の世代(企業でいうと雇用機会均等法施行より前の世代)の女性研究者にも大勢、接してきたので、「ずいぶん違うものだな…」と振り返ります。女性蔑視の激しかった中で、肩ひじ張って残き残ってきた上の世代は、自分にも他人にも厳しくなりがちです。そうならざるを得なかったのだと思います。対して杉原先生や所先生は、明るくて自然体でコミュニケーションも上手。一般人もひきつけるだろうなあって思います。いいですね! 広い舞台での活躍を期待します。記事はこちらから。

2.東北大、学内研究者の新型データベースを開発、実用化。研究実績だけでなく産学共同研究や、留学生指導、博士人材育成、学部生の講義担当などあらゆる活動を、連動させて評価するものです。これも「いいですね!」。

だって大学ですからね。広く一般社会にとっての恩恵を考えれば、微に入り細に入りの研究論文しかない教員よりも将来、活躍してくれる若手を大勢、育ててくれる教員のほうが、大事だなって思います。それぞれの強みを発揮して、社会と関わってほしいと思います。記事はこちらから。

年度替わりと新型コロナ明け(?)で、久々に公私ともに多忙になっています。さて来週のブログは何を紹介しようかな。お楽しみに~。

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2023年4月 1日 (土)

「無呼吸症候群の気がありますね」

先週土曜の続きです。10日ほどのデータを集めて「スリープクリニック調布」に再診で出向きました。京王線の調布駅すぐ、写真も掲載しちゃいます。Dsc_0168 クリニックの代表、遠藤理事長の紹介ポスターに「睡眠研究で90年」と書いてあって、90年? 3代にわたって手掛けているそうです。私が見てもらったのは別の医師でしたけど特別、難しい案件ではないので問題ないと考えました。

結果。「無呼吸症候群の気(け)がある」と出ました! 1時間に無呼吸の回数が5回までが正常で、私の調査の3日間は4回、5回、7回だったのです。「年齢が上がるとこの先、無呼吸になる可能性がかなりある」「またいずれ検査をするなど、気を付けて」ということでした。そうなんですね!

snoreは確かに多いのですがこれは、無呼吸と直結している場合に問題になるということで。それ自体が睡眠を妨げていて具合が悪い、という話は出ませんでした。

他に睡眠の障害につながるホルモン類のチェックは、問題なし。中途覚醒は1晩に1-2回で「年相応」。あとは「眠りの満足度を高めたいなら、睡眠時間を短くする。短くしすぎて疲れが残るようなら、調整する」という、シニアの悩み一般論に対する助言を受けました。

私は睡眠の問題が大きかったわけではありません。ただ心配な点がいくつか、ありました。人生100年時代ですからね。「このままで大丈夫なのか、どうか」を知っておきたかったのです。だから一部は自費でしたが、わずか2回の通院で状況が判明し、とても満足です。

これはやっぱり、昨秋の白内障手術が契機になっていますね。QOLというか、ウェルビーイングというか。深刻な病気に至る前から上手に診療所を活用するという姿勢。会社の健保がシッカリつかえる今のうち、同世代の方には同様の行動がお勧めです。 さて、次は何をターゲットにしようか?!

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