研究者が航海中で原稿完成に黄色信号& カーボンニュートラル資料使い放題& リカレント東大の強さ
1.私は研究成果ニュースをたまにしか書きません。難しいのが苦手だからです(笑)。親しい研究者がアピールする独自案件(発表ではない)に限定して、「しようがない、書きますか」と腰を上げます(笑)。今回は環境中の有用微生物の研究をする中で、その濃縮法を開発したという内容でした。「プレプリントサーバにアップしたら、ダウンロード上位になったんですよ!」という推しから、その気になってA氏とB氏を取材しました。
問題が勃発したのは、「原稿がないので、待っています」とデスクのラブコールを受けて執筆している中で、確認がどうしても必要になったことでした。主の研究者A氏へ、時間的な余裕を持ってメールするも反応なし。電話もつながらない…。ま、間に合うかな。今日、原稿組むっていわれているのに。一縷の望みをかけてB氏に電話したところ「今日、(私は微生物収集の)船から降りてきたところなんですよ」「そういえばA氏も、航海に出るって言っていましたから、それでメールも電話もつながらいのでしょう」との返事で。なんと…。
メールに携帯電話、最近はスマホで随時、メールチェックをする人も増えています。取材先が地球の裏側へ海外出張していても、一日に一度くらいはメールを見ているのでしょう、これまで問題があまりなかったことで、油断していました。海の上では衛星通信を使ったメールやネットができるけれど、高額なので利用を限定しているってことでしょう。
結局、海から陸に上がったばかりのB氏が急遽、確認に動いてくれて「間違いないと思います」と。おかげで無事、記事が掲載になりました。ありがとうございました!
ちなみにこの記事、「裏話もおもしろいし、ニュースイッチとブログと、余裕を持って後で書こう」と思っていました。そうしたら。ニュースイッチは編集部のセレクトによって(研究成果ものなので、私以外の記者が書いたと思ったのかもしれません)、紙面掲載の翌日に掲載なっていました…。で、私のコメントのみ、うんと日にちがあいて追加の上で、再びアップとなりました。記事はこちらです。
2.技術同友会から声をかけてもらったのは、記事だけでなく弊社との関わりがいろいろあるためだと思います。あと少し前に、ポストコロナ社会の分析・提言で私が書いた記事が、お気に召したのがあったのだと思います。
でも「報告書をまとめました!」と記事にするには、取材を企画したタイミングが遅くて…。「どう書こうかなあ」と悩みました。写真は報告書の目次のスクショです。 悩むままに出稿も遅れ…。すみませんでした、取材に応じてくださった皆様(すごい会社の元役員の面々でした)。結局、向こうもアピールしたがっていた「カーボンニュートラルのかなりしっかりした分析結果に加え、資料が著作権を気にせず使いたい放題です!」という点にフォーカスして書きました。記事はこちらから。
3.東大エクステンションを初めて取材しました。企業が本気でお金を出して幅広く社員のリカレントをするのって、どんな感じ? 最近、企画しているものは? と記事を書きました。生成AIのセミナーは、まだ他機関が準備できていない早い時期(4月末)の企画だったため、「無料ならともかく、有料なのに800人もの申し込みがあった」と、山本社長もびっくりでした。その時はそこまで多数の対応ができなかったのでしょう、6月まで3回の実施で1000人の受講となりました。
東大は、内閣府の大学支援フォーラム(PEAKS)の支援事業でも、リカレントをテーマに動いています。本気度が感じられますね、怖いですね…。ブランド力があるだけに、他が追随できない中身がどんどん出てくるようになったら。各大学がリカレントを頑張っても、対象となる社会人を根こそぎ持っていかれてしまうかも?! 記事はこちらから~。
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