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2023年7月 9日 (日)

理工系強化の「主張」& 東大・メタバース工学部& 若手研究者SNSに強いtayo

1.今年度は研究を重視する大学にとって政府の大物3事業が公募・審査・採択で動いています。随時、取り上げてきましたが、「ちょっとバラバラで、読者も全部を見通せていないな」と、気になっていました。そこで東京都市大学の三木学長による「主張」の記事(寄稿の形)で、全体像に触れてもらってから、理工系強化の支援事業に言及してもらう、というスタイルを取りました。

復習しましょう。A.【国際卓越研究大学】 10校が応募、うち現在、サイトビジットに進むことになったのが3校です。ただし文科省は「3校に絞りました」とは発表していません。大臣の閣議後会見でも、頑なに発言を拒否しているようです(笑)。もしかしたら追って、「もう1校のサイトビジットが入りました」な~んて可能性も、あるのかもしれません?!

B.【地域中核・特色ある研究大学】 今年度と来年度を中心に採択は約25校。文科省に確認したところ、「この2年度のみと決定したわけではない」とのこと。国際卓越もそうですが、文科省には「フレキシブルに対応できるよう、決め打ちの発表にはしない」という傾向があるのかもしれません。

C-1.【理工系強化 デジタル・グリーンに重点を移す私立公立大の再編後押し】 10年かけて約250校。対象数が多いだけに、もっとも多くの大学(主に私立大)の関心が集まります。 あわせてC-2.【理工系強化 情報系大学院中心で国公私立・高専問わず】 3年で60件の採択に、初年度だけで57件が応募で激戦に。…という具合です。

どうやら、AまたはB(AとBは今年度の同時応募はできず)、C-1のそれぞれに応募している大学が、重ねてC-2にも応募しているようです。激戦になるのは当然ですね。こういった状況は東京都市大をはじめ複数の理工系大学(または総合大学内の理工系部局)を取材する中で、見えつつあります。まったくもって複雑な、けれどもチャンス満載の今夏です! 記事はこちらから。

2.東大工学部・大学院工学系研究科による「メタバース工学部」。これ、染谷前工学系研究科長の肝いりで、昨秋のスタート時から「取り上げてほしい」コールが激しかったのですよ。他メディアにも同様にアピールしているのでしょう、一般紙もそれなりの大きさで取り上げてきました。

私はあまのじゃくなところがありまして。「うちなんかより立派な大手メディアにアピールするなら、そちらで取り上げてもらえばいいじゃない?」って思ってしまうのです。もっともこれは私だけでなく、弊社の特性ゆえの傾向でもあります。「大手に載った案件は新鮮味がもやはない。産業専門紙の弊紙の読者には、載せたところで読んでもらえない」と、考えるためです。「そうだな」って思うでしょ?(笑) とはいえユニークな活動なのは間違いないので、ようやくの記事化となりました。その中で、弊社読者にも改めてシッカリ伝えたい、「Webのフル活用で、人気ぴかイチのAI講座は1500人が聴講」というあたりを意識して書きました。

工学部を卒業する学生は、大学院で学内他部局に進学するケースも少なくないので、「メタバース工学部は他部局の先生にも協力いただきたい」とのことです。例えば情報学環(学生の所属としては学際情報学府)など。写真は情報学環の建物、ダイワユビキタス学術研究館です。記事はこちらから。Photo_20230709144701

3.tayoとつながったのは、文科省の審議会委員で若手研究者育成を議論する場でした。ヒアリングの中身がユニークだったので改めて、取材を申し込みまして。メタバース(おや、偶然に2と重なりました)を使った大学院生ならではの就活イベントを紹介しました。

今、興味を持っているのはtayoのSNSです。Facebookは私を含めて年長ユーザーが多く、官庁や大学でつながる人も管理職系が中心です。なので、「若手の研究者だとどう感じているか?」などを知るのに、tayoはよい場ではないか、と考えています。まだFacebookもうまく使いこなせていないレベルですが…。記事はこちらから。

夏の遊び予定も固まって、ワクワク嬉しいこの頃です。「うまく仕事に絡められれば、土曜のブログに書けるのだけど、どうかな?」と思案しています~。

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