クルーズ③ 「変更がたくさんあったんだって?」
今回のクルーズ、総合的にはとても満足しているのですが途中、大きな変更もあったんですよ。時系列的に振り返りながら説明しますね。
そもそもクルーズを思案したきっかけは、春先に手にしたとあるチラシでした。「新型コロナで有名になったクルーズ。意外に高くない、って書いてあるなあ」と、その時は別のクルーズ船の説明をみて関心を持ちました。Webで日本発着のクルーズをあれこれ調べて、「クルーズ専門店の方が当然、よくわかるよね?」と「クルーズプラネット社」をセレクト。電話やメールも丁寧に対応してくれるのですが、最初はと思ってオフィスに出向き、1時間ほどやりとりしました。このあたりでかなりハイになってきました~。
ここで入手したパンフレットなど見比べ、「ダイヤモンド・プリンセス号で、日程を含めてこのコースが、私にはベスト」と絞り込みました。さあ、問題は2人一室の相方として、誰が行ってくれるか、です。夫は、船酔いの嫌な思い出があるようで「絶対に船はだめ」と言い張ります。クルーズ船は大きいので、悪天候時以外は問題ないと私は確信していましたが、無理強いして万一、天候が荒れたら一生、言われ続けると思って。仕方ありません。
ずっと同じ部屋で年長者でも負担が少ないことから、当初は母に相談し、それで行けそうでした。ところがゴールデンウィークに会った時に詳細を話そうとした段階で、「船内空調20度Cは辛い。寄港地での観光に出て35度Cにさらされ、両方を繰り返すのは無理」との断りが。ショック…。そこで友人で乗ってくれそうな人のリストを5人ほど作成。比較的、早く賛同者を見つけることができました。これが相方の確定までにあった最初の変更でした。
次は8月。国際船の日本発着なので、外国寄港地があってその変更です。一泊旅行(遊んでばっかり、笑)の車の中で代理店から電話があり、「韓国の済州島がだめになり、釜山に変更になった」と。韓国はソウルしか行ったことがないので問題ありません。この変更は船内でおしゃべりした人の話では、韓国の軍事関連が理由との話で、「前も同じ変更だったのよ。今回こそ済州島に行ける、と思っていたのに」とのことでした。
そして大物は、台風の到来です。そもそも西日本へ9月に行くので、台風のリスクは承知していました。仕事は概算要求が8月末のため毎年、この時期にしか長くは休めません。これまでの経験から、ぶつかっても1日程度だと考えて申し込んだのでした。出港は金曜夕方の予定で、水曜あたりに代理店に聞くも「クルーズ会社からの連絡に従うしかない。どうなるかはケースバイケース」といわれて。相方と「しようがない、大雨でも駅から徒歩10分の港まで歩けるよう、カッパや裸足にサンダルで用意しておこう」と準備をしました。
大雨の中を行く気で夕食を食べていた木曜夜。電話が来ました! 「乗船予定の船が(波が高くて)横浜港に入港できない(先のクルーズの乗客が下船した後、同じ船に私たちが乗り込む予定だった)。そのため一日後の出港で、日程は一日減となる。一泊分の費用返還などあるが、ここでキャンセルすることも可能だが、どうするか?」と。一日減となるだけなら大丈夫、もちろん決行です。ということで予定は、丸24時間後ろ倒しになり、一日あいて準備がラクラク~。正しくは、めったに遭遇することのない「丸一日、暇」な状態(笑)で過ごし、改めての快晴の出港日を迎えました。
「一日減のクルーズだけど、当初は終日航海で九州に向かうのだから、最初に予定していた寄港地を抜くことで、その後の予定は当然、そのままなのだろうね」と周囲とは話していました。寄港地ツアーなどもクルーズ社が地元観光会社と連携して予定していたので、あまり大がかりの変更はしないだろう、と。ところがこれが大違い。抜かれたのは帰りの航路上にあった静岡・御前崎で、釜山に寄る前後に配置された九州は熊本と長崎の順が入れ替わり。各寄港地での入港・出港時刻もかなり変わっていたのです。こ、こんなことになるのか…。
寄港地の観光も変更です。長崎は接岸ターミナルが街中なので個々に歩きや路面電車で楽しむのが一般的です。クルーズ社が手配するツアーは割高というのもあり、私は現地の軍艦島ツアー会社に予約をしていました。軍艦島、御存じですか? かつて良質の石炭が採掘されたため、小島を埋め立てながら炭鉱の町が拡大し、コンクリートの10数階建ての学校などにより、当時は世界で人口密度が一番、高かった島。今は廃墟となっています。自治体(長崎市かな?)が歴史遺産として観光に活用するため、ツアー会社数など制限して管理しています。
まず出港が一日、先延ばしになって金曜に電話をしてキャンセル。普通ならキャンセル料をとる日にちだったのですが、台風が理由なのでナシでOK、と助かりました。
長崎観光日が土日をはずれたわけです。Webをみると平日なので、予約にかなり空きがあることがわかりました。そこで「悪天候に当たる場合もあるから」と予約なしで行くことに。軍艦島ツアーは波が高いと島に上陸できず、周遊だけで終わることがある、という微妙さもありました。これが正解。長崎に上陸してから電話で申し込み無事、軍艦島上陸ツアーを満喫することができました。写真は船から近づいていく時の様子です。 ちなみに利用したのは「軍艦島コンシェルジュ」という会社で、セットで用意している軍艦島ミュージアム(単独では2000円くらいする)の質が高くてよかったです。キャンセル対応もスムーズだったので、ここでPRに協力します(笑)。
ということで変更が多い旅行でしたが、大きなトラブルはなく楽しめました。友達と長い旅行をする経験が初めてだったので、途中でけんかをするのではと心配していました。が、「じゃあ軍艦島行は私一人でね」など、船内外とも別行動も取り入れたのが、よかったようです。
これにて、ブログ番外編のクルーズは終了します。新型コロナ中のこっそり旅行(笑)と異なり、取材先や社内にもクルーズは話していたので、今も「どうだった?」と聞かれます。普段はあえてのブログ紹介はしない(社内など揶揄されるリスクもある)のですが、クルーズに関心がある人はぜひ、私に声をかけてブログも熟読してくださいね!