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2023年12月

2023年12月31日 (日)

地域中核・特色大学の発表

文科省・日本学術振興会の大物事業、地域中核・特色ある研究大学の事業「J-PEAKS」の発表がありました。

これ、公表日などメディアにもなかなか知らされず、やきもきしていました。実は文科省からの採択大学への連絡も、普通は公表日(メディアからすると、情報解禁日)に先立ってするところを、今回は公表日になってからでした。「採択になったら会見するため学長の時間を押さえた、HP掲載のリリースも用意した」「でもうちは果たして…採択になるのかな?」という具合だったようです(笑)。日程の推測は「大臣の閣議後会見で公表、情報解禁のことが多いから、火曜か金曜というと、この辺かなあ」と私を含めて大勢が、考えていました。結果、22(金)に公表となりました。

また、この日程が微妙ではありませんか。たしか名古屋大学(同大は国際卓越大学に応募をし、J-PEAKSは関係ありませんが)は「年内最終日の28(木)は基本、全学テレワークです」という張り出しを、文科省記者クラブにしていて。そんな具合だからもし、発表が26(火)だったらもう、どの大学もさほど動けません。でも週末を挟んで年内、まだ一週間となると…もうひと踏ん張り、と慌ただしくなるというわけです。私も同様でした。

採択の記事は、一般紙は土付の掲載。私は月付で遅れますが、中身はそれなりに書けたと思っています。リリースの内容、さらっとしていましたからね。各大学の計画のタイトルだって「何をするのかさっぱりわからない」のが多々、あって、一般紙はもうそのままで行っちゃった(中身がよくわからないのはそのまま)という感じです。その意味で私の記事のポイントは、春に採択されたJ-PEAKS関連の施設整備の計画に注目して、表にその計画を加えて、「こんなことをするらしい」と分かるようにしたことです。実は今回の件で文科省内の取材をする中で、「施設整備の計画のポンチ絵が、夏に公表されていた」と知った次第なのですが…。

さらに「他メディアに先んじて、注目案件をしっかり取材・記事にしたい」と欲張りました。まだニュースイッチに出していないので今はリンクで紹介できませんが、「慶大、研究の社会実装推進 自然科学拠点の知見生かす 大学発振興 5年後1.5倍」です。年内最終の発行日(納刊日)の29日付の記事掲載ですからね。もうほとんどの大学も会社も休みに入り、新聞紙を開いて読んでもらったケースは極少と思いますが、それだけに知る人ぞ知る貴重なニュースです。これについては、ニュースイッチに出してからの来年のブログに引き継ぎます。

写真は採択大学の一つ、千葉大学の西千葉駅寄りの門あたりです。Dsc_1130_20231230191301  記事はこちらから。それでは皆様、ようやく1週間が終わっての年末。よいお年をお迎えください。

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2023年12月30日 (土)

時間がたつのは、高齢者は早く、子どもは遅い理由

今年の年末は日付と曜日の関係から、いつも以上に盛りだくさんでした。弊社は29日が最終日(文科省などの御用納めは28日です)で、それが金曜に当たりました。つまり最終週は月曜から金曜まですべて勤務日です。例年のように「最終週は月火と出社したら、後は終わり~」とはいきませんでした。

加えて文科省の大物事業、地域中核・特色ある研究大学の事業、J-PEAKSがありました。詳細は明日付ブログで書きますが、「発表日程が最終週の手前ならこう動いて、最終週ならこう対応して…」と準備することになり、落ち着きませんでした。

そのため最終週は火など週の前半でありながら「今日って何曜日だっけ、木曜くらいかな」「えっ、まだ週の前半じゃない。時間がたつのが遅い…」と何度も振り返りました。こんなのは初めてです。何なのでしょうね。

思い出したのは「時間がたつのは、高齢者にとっては早い。子どもにとっては遅い(と感じる)」という話です。理由として「高齢者の日常は繰り返しになりがちで、子供は毎日が新鮮で盛沢山だから」と聞いたのですが、それだとむしろ逆に感じるのではないかと、私は疑問を持っていました。

対して別の解釈、「子どもは楽しい予定がたくさんあって待ちきれない、時間が遅いと感じる」という理由には、「なるほど」と思いました。年末の私はこの子どもバージョンだったと振り返ります。「事業採択の発表はまだか、まだか」「年末年始の休みはまだか、まだか」と待ち続けてハイになっていたのでしょう。

そんな中で、記者会見までありました。東京工大、室蘭工大、九州工大の理工系3大学の連携協定です。親しい学長らが出てきますし、広報ではなくて学長からの直で「来てね♡」のラブメールまでもらった(ハートは付いていませんでしたが)ため、出ざるを得ないと判断しました。本当は「会見より先に、日経さんが記事を書いているじゃないですか」「正月企画の原稿の締め切りに追われていますし、会見はパスします」と、肘鉄を食らわせたかったのですが(笑)。

ということで写真は会見シーンです。Dsc_1146_20231230183501 思っていたより盛大で、室蘭工大卒業生だという室蘭市長(市長が理系出身者というだけでも珍しい)も来て挨拶をしていました。年末はエグゼクティブの皆様もそれぞれ、忙しいはずですが、ハイになって飛び回っていた感じでしょうかね~?

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2023年12月24日 (日)

役得で歌舞伎を見に行く& 筑波大の情報系強化

1.文科省クラブにいるとたまに、「これは役得だな」と思う楽しい企画の案内を見つけます。今回はNTTの先端技術を、松竹の歌舞伎に取り込んだ「超歌舞伎」でした。歌舞伎は仰々しくて、非日常的な舞台なので大好き&久しぶりです。「案内を見落とさなくてよかった」と喜びました。

問題は「これに参加して、どんな記事が書けるのか」です。書けなくても非難はされないと思います。でもねえ。取材先に対してだけでなく、、「原稿が足りない」って声を聞きつつ歌舞伎に行くのだから、社内に対しても後ろめたいです。ちょうど論説委員コラムの題材に困っていたところで、NTTの技術が入っているというので何かしら、弊紙っぽい切り口があるはずです。「とにかくこれでコラムを書く!」と決めて、出かけました。

この論説委員コラム、普通の社説みたいに書く論説委員も多いのですよ。でも柔らかくてもOKのコーナー(社説はそうはいかない)ので、通常とは毛色の違う記事にしたい。一年ほど前の白内障手術と、9月のクルーズを取り上げたことから弾みが付いて(笑)、「他の執筆者がまず、取り上げないだろうというテーマで」と貪欲になってきております。記事はこちらから。

2.文科省の理工系強化。ハイレベル枠の筑波大学です。筑波大学、少し前に広報関連の複数の人と親しくなりまして。「遠いので案件を二つ、重ねてお願いします」とリクエストして、取材に行きました。時期は11月、紅葉もいい感じで、筑波らしいさを満喫しました。歌舞伎ほどではないけれど、あちこちへ出かけて行けるのはやっぱり、記者職の魅力の一つですね。

写真はキャンパス内。ひところキャンパス内誘致で話題となったスーパー「KASUMI」と、卒業生が創業者で地元を拠点とする「SAZAコーヒー」が並んでいます。Dsc_0990

SAZAコーヒー、同大とも同地域とも関係ない友人が「すっごくおいしいよ~」と言っていたことを思い出しました。大学関係者の起業というと理工系では、「ディープテックで大躍進、イノベーションと上場利益の期待大」というのが重視されます。でも。普通の市民としてはやっぱり、身近なサービスで魅力的な業種が、嬉しいところかもしれません。まあ、多様な業種の起業があるといいですよね。おっと、忘れないように…記事はこちらから。

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2023年12月23日 (土)

仕事が気になって早朝に目が覚める

年長になると増えると言いますね、早朝に目覚めてそれっきりというパターン。私はその後、寝られるよう工夫をしますが、このところ4-5時に目覚めることが続きました。

目が覚めたその瞬間、仕事のことが頭に浮かんでいます。明日ブログで紹介する論説委員コラムとか。週明け月曜付掲載で用意している地域中核・特色大学の解説記事とかです。でも、やりたくないとか辛いとか、仕事のストレスでうまく眠れないということではありません。「これは腕の奮いがいのあるテーマ。どうやって書いたら読者を引きつけられるかな」を、起きている時もずっと考えていて、その続きという感じです。なので目覚めもそれなりにアグレッシブです(笑)。

とはいえ冬の寒い時期に、いつもより何時間も早く起床するのは気が進みません。そこでいったんさっと起きて(部屋は軽く暖房をしています)、ざざっと冷え対策の羽織りものや靴下を身に付けます。そしてチーズとかナッツの軽食と、ワインを一杯、部屋に持ってきます。それらを口にしながらペンをとり、頭の中で渦巻いていた原稿の文面を、文字に起こしてみます。近年は少なくなった手書きの原稿ですね。30分ほどいじって「よし、これを基に明日、書けそうだな」と心が落ち着きます。酔いもいい感じで、これなら寝入りも問題ありません。

写真はその時の枕元の時計です。Dsc_1142布団に潜り込み、通常の起床まで1または2のサイクル(眠りは1時間半がワンサイクルと聞きます)ほど眠ります。


同様のことがプライベートの案件でもあります。その中身というと「こういう希望があるのだけど、どうやったら実現につながるか。その方策は…」と昼間の続きて考えている、という点で同じです。けっこう楽しいです(笑)。読者の皆様、私と同様の方は挙手をお願いします~。

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2023年12月17日 (日)

芝浦工大、強気の定員増& ジェンダードイノベーションの次は

1.芝浦工大、システム工学部の定員1.5倍に。この件、ある私立理工系大学の広報担当者が記事を見て連絡をくれました。「すごいですね」「うちの学長も驚いていました」って。かなり多くの理工系大学がそう反応したに違いありません。

まあ、まだ設置認可申請前のプランですからね。取材先にも、具体的なところはまだ変わる状況だと、ちゃんとわかる記事にしてほしい、と何度も念を押されています。ので、1.5倍は実際にはどうなるかわかりません。ただ新建物はまもなく着工ですし、地域連携はシッカリ進めていく感じです。

写真はその大宮キャンパスです。私も初訪問。高学年になると豊洲に移る工学部やデザイン工学部の学生も、低学年のうちはこちらで過ごします。なので「やはり一度は行っておかなくては」と思っていたのが、実現しました。Dsc_1012
 記事はこちらから。

2.お茶の水女子大で、ジェンダーイノベーションをより広げた、インターセクショナル(交差性)イノベーション/デザインのワークショップがありました。そこで紹介された交差性因子は…年齢、障がい、教育的バックグラウンド、家族構成、ジェンダー、人種、社会的・経済的地位などなど。

こ、こんなにたくさん配慮しなくてはいけないんですね。あっ、でも言い換えると「こんなにたくさんの切り口から、新たなデザインで商品・サービスが開発できるのか」ってことですよね! 記事はこちらから。

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2023年12月16日 (土)

冬の北海道、室蘭に行ってきました

先日の宣言通り、北海道へ行ってまいりました。行き先は室蘭工業大学です。どうです、行ったことのある方は希少ですよね? 

私も初めての室蘭行だったので、空港から1時間ほどの電車の乗り換えなど多少、緊張しました。でも分かってしまえば、空港から1時間強というのは大学の場所柄として普通ですし、さほど難しくはありません。知らないから心配するだけ、という典型例だと思いました。記事は間もなく掲載です。写真はキャンパス入り口です。Dsc_1041

冬場の北海道行きでしたが、室蘭は海沿いということもあって12月上旬のこの時期は、雪が積もっていませんでした。対して私は以前、大変な厳寒地行きを決行しています。北見工業大学です。北見は内陸で積雪量も気温も大したものです。信じられないことですが「せっかくだから、もっとも『らしい』時期にしましょう」って、先方と調整した(私もそれを歓迎していた)覚えがあります。

記事検索から2017年1月末のことだと判明しました。7年前って、私もそんなに若かったんだ…。冷え性は若い時からなのですが、確か最高気温がマイナス15度Cとかいう地に、行ってみたいというパワーがあったというのは驚きです。ここ数年は冬場の腹痛や頭痛に悩まされ、都心の外に出ないで取材する画策をしている(ウェブ取材などを打診)ありさまですからね。

そうそう、荷物について。1泊で大学にしか行かないので、デイパックを背負っていくつもりにしていました。が急遽、キャスターケースに荷物を詰め替えました。ラッシュ時の朝、食事をすませてロングコートを出してきた段階で「はっ!」と気づいたのです。

「空港ってかなりしっかり暖房しているよね? ロングコートに帽子にマフラーに手袋って、キャスターケースに押し込んで預け入れ手荷物にしないと、大変なことになるのでは?」と。その時、家を出る30分前でした。荷物の思案は1週間も2週間も前からしているのに、こんな直前になって変更だなんて~。

でも正解でした。新千歳空港は充実度トップクラスだと聞いていましたから。すべてを終えてリラックスした帰りの空港。荷物を預けて身軽になったのを幸いに、チョコレート工場だ、エアポートヒストリーミュージアムだ、ラウンジは牛乳がイチオシらしい、など一人で大騒ぎしちゃいました~。

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2023年12月10日 (日)

京都光華女子大が初理系に乗り出す技& 東洋大、女性活躍推進はトップクラス

1.文部科学省の理工系強化の基金事業。政府の狙いとしては「特に私立・地方・小規模・文系の大学に、理系進出を果たしてもらいたい」というところですが、これに「女子大」が付く事例です。京都光華女子大学が食品系で理系学科を新設します。近隣の大学や研究機関の機器を活用するのがポイントです。

研究機器の共用化は以前から、国立大学の理工系を中心とした取り組みを取材・執筆していました。が、それがこの「女子大文脈」で出てくるとは思いませんでした。通常、他機関の機器利用というと、研究では「この資料の測定を、お願い」と委託したり、もしくはがっつり組んで行き来しての共同研究をしたり、となりますかネ。では今回のような学部教育となると…? 学生実験で一学年40人を2-3に分けたグループで純に、授業時間中のフィールドワークのように出向いて、使わせてもらうのでしょうかネ。

そこで気づきました。女子大、というのが逆にプラスなのかもしれないと。「面倒だな、学部生が大勢、来るなんて」というネガティブな気持ちは、「えっ、それ全部、女子? 20歳前後?」となると、ポジティブな気持ちになるのではないか、と。公の新聞記事で書ける切り口ではありませんけれどね。こちらはブログですから。ブログの方が真実を書ける面もありますね(笑)。

ちなみに同大、略しての呼び方は「光華大」のようです。「工科大」と同じ発音です。となると意外に、理工系がはまったりして?! 記事はこちらから。

2.連載「働き方改革」記事の取材は、中心は女性研究者増などの話で研究担当の幹部に頼むのですが、人事労務課の担当者の同席もリクエストしています。他の取材ではみられない形です。やや堅めの部署の事務職員なので、控えめな人も多いのですが、DX担当の中堅リーダーが出てきて意外に饒舌に熱く語ってくれることもあって、さまざまです。

今回は東洋大学。写真はキャンパス前の道路からの撮影です。Dsc_2756_20231210094301 同大はこんなに女性役職者が多いということは、あまり知られていないのでは、もったいないって思いました。記事はこちらから。

12月も残り3週間。取材アポでは「年内は難しいので、1月の設定でお願いできますか」とリクエストすることが増えています。皆さまの活動でも、「年内にやり終えてしまおう」と無理無理に頑張るのではなく、「お互いに余裕のある、年明けに持ち越してきちんと対処しよう」という方が、正解かもしれませんよ~。

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2023年12月 9日 (土)

対象物の大きさを把握するために添えるグッズ

日刊工業新聞は新製品の記事など多く、よく対象物のサイズを縦×横×高さで表記します。写真でも大きさがわかるといいよね、ということで、かつてよく使われたのは、「煙草の箱を側に添える」という手法でした。煙草の箱と比べてどれくらいか、というのが一目瞭然だからです。

懐かしいですね、煙草。愛煙家は喫煙所に高密度で集められるようになり、今や「煙草を吸う人なんて、いるの?」と思うくらいの存在感です(笑)。

もっと直接的に理解を促すものとして、定規を添えることもあります。研究成果の記事で、顕微鏡写真にマイクロメートルなど(?)の縮尺表示を付けているケースも、同様です。

その上で今回は、どうしようかな? と迷いました。何とも愛らしいミニシクラメンを購入して、写真に収めようと考えたからです。大きなシクラメンも素敵ですが、やはりこのサイズ感が魅力を高めていると思うので、正しいスケール感を伝えるのに、何を添えるか懸命に考えました(笑)。定規を置くなんて無粋なことは、もちろんしたくありませんから~。

選んだのは同じ色合いの女性用腕時計です。写真をごらんください。Dsc_1028
どうです、互いを引き立てあっている気がしませんか。この時計、オシャレをする時や、ちょうど冬場に限って身に付けます。春夏は汗対策もあり、ボトムのベルト通しに付けるフック型の時計(色気不足ですが)を使っているためです。

花はこんなふうに、たまに購入して自宅に飾るのですが、置き場所として自室の机は意外によくありません。「つい目が行って、仕事に集中できない」のではなく、「ああ今日も終わった~、あら花があったのね」となってしまうからです。ということで真紅のミニシクラメンには、リビングで年末気分を盛り上げてもらっています。

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2023年12月 3日 (日)

共愛学園前橋国際大は全国の注目の的& モデレーターで呼ばれた案件も記事にする

1.私の取材先は「東京中心(一応、支社・支局と分担がある)・国立・理工系・大規模大学」に寄りがちですが、その真逆で初めての大学、共愛学園前橋国際大学を取材しました。「地方・私立・文系・中小規模大学」です。なんといっても日本はこの形の大学が多くを占めていて、課題も多く、その中での先進大学として注目されているようです。

一つは文科省の話の中で、そのような評価を感じました。大森学長は中教審の委員をやっていることもあり、学習ログに基づく学びの質保証や、教学マネジメントなども優れているとか。うーん、省内の高等教育局のキーワード、でも研究力強化の研究大学を重視する研究3局では出てこない切り口です(笑)。

もう一つ。取材に先立ってWebで下調べをしていて、ファンが多いことを発見したのです。  【大森学長に聞く1】大学学長が選ぶ学長 全国1位 共愛学園前橋国際大・大森学長|前橋発、新しい風 「めぶく」街 。前橋の様々な話題を取り扱う前橋新聞-mebukuです。  2位、3位が大野東北大総長、田中早大総長という結果にも関心を持ちましたが、1位が同大の大森学長とは。まったくもって、そんな著名人だとは知りませんでした。

実は、同大を取材するかどうかは、けっこう悩みました。日刊工業的にはそれほど重要な対象ではないうえ、理系強化の採択から日がたってしまっています。けれども、「地元メディアでさんざん、取り上げられているのでは」という予想に反し、Web検索ではあまり出てきません。少なくとも地元以外で「その話、今頃なんて遅いでしょ」と笑われる状況ではなさそうです。そうであるなら。「文系大学の理系進出、一番の注目株」という評価を考え、このままではもったいないと思いました。「いつもと違う大学だけど(教学マネジメントもあまりわかっていない私だけど、笑)、アタックしてみよう」と動いたのです。

嬉しかったのは取材で、学長が記事(たぶんニュースイッチ記事)を読んでいると言ってくれたことです。実際、Webで取材する中で「(理工系強化のまとめ記事で)山本さんが指摘していたように…」との表現が出てきて、「口先だけでなかったんだな」と感激しました。いつもとは違う経験、満載でした。記事はこちらから。

2.博士インターンシップのC-ENGINEのシンポジウム記事です。きかっけは先方から、カナダ機関との連携についての取材と、シンポのパネル議論のモデレーターと同時に依頼を受けたことです。一石二鳥、もっとも嬉しいタイプです(笑)。

連携についてのニュース記事はすでに掲載済みで、会場の京都大学に向かいました。シンポの記事を書くかどうか、先方も「お任せします」的な雰囲気(絶対に書いて! というプッシュはなかった)で、「面倒だからやめようかな」とも思いました。が、シンポの準備で打ち合わせなど、予想外に多くの時間を使いました。さらに当日の内容もそれなりに面白かったので、メモをとりながら、記事執筆を決断したのでした。

写真は会場となった京大の、有名な時計台の建物です。京大は取材の主担当が大阪支社のため、私が学内に入ったのは初めてでした。Dsc_0982

次いで、写真で注目してほしいのは、ニュースイッチでのパネル議論のシーンです。左端に私が写っているのです。先方にもらった写真ですが、紙面掲載時にはデスクに「左端はカットしても構わないです」と伝えた(自分を掲載するのは図々しいかな、と思った)結果、切られまして。写っているのは右のパネリストだけでした。ので、私としてはニュースイッチの方が嬉しい(笑)。それではこちらから、じっくりご覧ください。博士インターン×産学共同研究…C―ENGINEが新方式検討|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 (newswitch.jp)






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2023年12月 2日 (土)

変更可の航空チケットと、1泊の荷物の悩み

来週、北海道に講演で出向きます。新千歳空港を使いますが、北大ではなくて初めて訪問する大学です。北大に行ったことのある大学関係者は多いと思いますが、この大学に出向いたことがある人はごく少ないはず。貴重な経験(笑)なので楽しみです。

飛行機チケットは変更可のもので構わないといってもらい、感激です。これだけで9万円強の交通費なだけに、感謝の気持ちが高まります。前回の飛行機利用の某大学では、価格の安い変更不可のチケットでといわれまして。その日、山手線がものすごく乱れ、予定のフライトに遅れるのではないかとかなり緊張しました。それだけに変更可のチケットは心強いです。

 便自体は羽田―新千歳は大量にありますよね。私はANA派ですが(マイレージをユナイテッド航空で長年、貯めている)、10時台は15分に1本と驚くほど多いことも今回、発見しました。

昔、これはたまたま北大訪問の後の帰京時でしたが、空港駅までかかる時間を間違えていて。「ええっ、予定の飛行機に乗れない!? どどどどうしよう、乗り遅れによる追加購入は当然、個人持ちだよね?!」とすごく焦った経験がありました。その頃は料金体験が今と違っていて、変更可のチケットも比較的、リーズナブルだったためそれを手にしていました。札幌駅構内からドキドキしながら航空会社に電話をして、次の便に振り替えることができた、という思い出があります。

それだけに感激して、講演1本では申しわけない気持ちになり、他の活動をいくつも提案しました。学長面談や広報メンバーとの情報交換会に加え、取材も入れました。先方の経費で取材するのも申し訳ないでが、相手も前向きだったのでよしということで(笑)。さらにいうと「ここで親しくなっておけばこの先、Web取材なども頼みやすく、さらにWinWinの関係を深めることができるな」と考えています。

今の悩みは、12月上旬の北海道へ1泊、というシチュエーションにあったカバンと荷物です。写真は11月の京都へ1泊で、大学関連支援に出かけた時のものです。Dsc_0972-2 過ごしやすい季節で荷物は極少。大き目のデイパックにショルダーポーチという、最も身軽なスタイルで快適でした。

今回はそういうわけには行きません。2泊ならキャスターケースを転がして行きますが、雪のある地域での1泊、しかも活動が1キャンパス内で完結しているので、これは止めることにしました。もっとも1泊といっても防寒対策は必須です。例えばカイロ。現地に付いてから使うとしても大3個、小(手先を温める)3個を用意しました。金属素材でX線に反応するだろうから、セキュリティーチェックでは別荷物として係に見せる必要があります。宿泊先でも浴衣一枚というわけにはいきません。うーん、大変です。

でも。滅多にチャンスのない大学に出向けることは、やはり嬉しいこと。今年最後の遠出でもありますから、頑張ってまいります~!

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