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2024年1月

2024年1月28日 (日)

室蘭工大の記事に対する東工大学長コメントと、シュプリンガーネイチャーのオープンアクセス新契約

1.シュプリンガーネイチャー、新たな転換契約を開始。論文のオープンアクセス(OA)化は、大学側が発信者になる上でのメリット(論文引用率が高まる)点がよく強調されます。が、日刊工業新聞の主たる顧客である企業の視点からすると、研究所などで契約していない、これまでと異なる分野や切り口の論文にアプローチできる、という点も重要なのではないでしょうか。

シュプリンガーネイチャー・ジャパンの、RUC加盟大学におけるパイロット転換契約の最新データによると、OA論文は非OA論文に比べて、平均で6倍以上ダウンロードされたそうです。実際にはダウンロードが試みられたものの、契約していないためできなかった、という数のカウントもあり、やや複雑ですが、効果が高いことは間違いないようです。記事はこちらから。

2.室蘭工業大学、地域の食とウェルビーイングのプロジェクトで成果。私、ウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に満たされた幸せ)が好きなんですよ。大学の社会連携にこの言葉があると目が吸い寄せられてしまいます(笑)。私はバリキャリ(バリバリ働いて昇進していくキャリア、主に女性に対して使う表現)ではなかったから。体力がなくて、気もさほど強くないけれど、社会的に意味ある仕事をしたい、と思ってきた職業人だから。多くの妹たち(年下女性)が活躍できる、ウェルビーイングの社会を望んでいるのです。

写真は同大本部の事務棟です。 Dsc_1037

こちらのニュースイッチ記事を、フェイスブックでも紹介しました。私のコメントは「異分野融合は総合大学よりも、単科大学の方がこのところ目立っている気がします。総合大学は多様な学部があって当たり前で、当たり前なので特に動かない。単科大学とくに理工系は、自身の分野や資源が限られている、という問題意識を持っているためではないかと思います 」です。

そうしたら。東工大の益学長から、これに対するコメントが付きました。「山本佳世子さんの指摘は正しいと思います 」って。お~、響いたのね! と嬉しかったので「年末の理工系3大学の連携協定で、気付かされた事柄です〜」と返しちゃいました。

どういうことかというと、年末に東工大と室蘭工大と九工大の連携会見があって。そこで私が「かなりの分野をカバーしている理工系トップの東工大がなぜ、地方理工系大学に連携を呼びかけて回っているのか?」といった質問をしたのです。これに対して、益学長が「国内で似た大学同士で競争する時代ではない。世界に目を向ければ、東工大一つだって全く足りない。どんどん連携していく」と答えたのです。それが私にはけっこう印象的でした。記事には盛り込めませんでしたが、頭に残っていました。それで室蘭工大の地域連携(東工大は関わっていない案件ですが)のニュースイッチ記事をフェイスブックに転載する時に、その思いを入れたのでした。

記者で一つの担当が長くなると、マンネリ化との戦いになってきます。普通にしていると、仕事がマンネリ化してしまう、というわけです。でも。ある取材での発見を、別の取材案件の解釈に生かす、という深さは、短い期間で担当が変わっていく記者にはできないところでしょう。特定のコミュニティーで経験を重ねても、新鮮な思いを忘れない―。そんな姿勢を大事にしたいと思います。記事はこちらから。

 

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2024年1月27日 (土)

バタークリームの思い出

私は頻繁ではないですが、時に会社にも取材へ参ります。大学支援の活動やビジネスをしている企業です。先日、帰りがけに「お年賀で、どうぞ」とおせんべいをもらってしまいました。

また、仕事関係の親しい知人と会った時にも、「これ、お年賀で」と地元の伝統的なお菓子をいただきました。きゃああ、1月ならではの楽しみではありませんか。

仕事とは関係なく、こちらが顧客として出向いた先の店舗でもらったものもあります。写真がそれです。Dsc_1220 デパート地下街のスイーツで見かけるブランドの、「シュガーバターサンドの木」という洋菓子(パイ生地にクリームを挟んでいる)です。口にして「はっ!」思ったのは、「これ、子どもの頃のケーキ屋さんで使われていた、バタークリームを挟んでいる」ということでした。

年長者ならわかりますよね? バタークリームのケーキ(洋生菓子)。ちょっと黄味がかった、まさにクリーム色をしたクリームが、中に挟まれたり周りに塗られたり、していましたよね!

近年は冷蔵技術が向上したため、洋生菓子は生クリームやカスタードクリームが中心です。ですが昔は生ものの扱いが難しくて、生クリームや牛乳、卵などの生ものを原料にするのは、一般的でありませんでした。それでバタークリームが中心だったと、どこかで読んで、なるほどと思っていました。今回、それを思い出した次第です。

このお菓子、Webをみると、賞味期限は製造日から24日とありました。店先で製造するケーキ屋さんでなくて、清浄度の高い工場で作っているせいもあるとは思いますが、日持ちするものだということがわかります。こってりして、押しの強い感じ(人に例えると、ちょっと図々しいタイプ?)が、昭和的かもしれません(笑)。

取材に行ってお年始をもらった経験は、そういえば何年か前にも、別の会社でありました。すっかり忘れていました。先週のブログで書いたように、寒さが厳しい時期は、外へ出歩く機会を減らそうとしていますが、「1月は除く」とすることにします~。

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2024年1月21日 (日)

祝1000記事! 芸大・日比野克彦学長が語るJ-PEAKSと、理工系強化の5大学まとめ

本記事でブログ記事1000本となりました! 1本目はいつか? とさかのぼってみると、2006年8月17日と出てきました。17年半前です。もちろん年齢を数え直しました。42歳と計算できました。社会人学生として博士課程の真っ最中の頃です。すごいです。17年かあ~。

大学の周年事業は、100年超でいうと110年とか、125年とか、150年とかいろいろあります。別に決まりはなくて、「勝手に自分たちで設定したお祝い年」のようです。とはいえ100とか1000とかなら、やっぱり誰もが認める区切りですよね。「ブログアップがこの数に迫っている」と少し前まで気づかなかったので、見過ごさずにすんでヨカッタ、という気分です。お祝いでもないけど何かしますかねえ。大学と同様、寄付集めかな? これを読んでいる皆様から一律、100万円の寄付をいただくとか、どうでしょうか(笑)。

この記念すべきタイミングに紹介する記事は2本です。
1.東京芸大、地域中核・特色大学の事業(J-PEAKS)採択の内容紹介です。写真は芸大の正門付近。夕刻でもあり素敵ですね。美術や音楽でのキャリア発展を夢見る、若い人の憧れの象徴としてぴったりです。Dsc_1180

J-PEAKSはいくつか取材を申し込むも、学長が出てきてくれるケースは意外に少なくて。どの大学にとっても最重要の公募事業のはずなのに、と意外でした。まあ実務トップとして一番、よくわかっている理事が対応してくれているのだ、とは思うのですが。

その中で、ポップアートの旗手として、私が学生時代だった時から一般社会で有名だった日比野克彦学長が、取材に出てきてくれた(アポもすぐに入った)のです。ミーハー的な意味でも嬉しかった、かな(と恥じらってみます、笑)。以前、国大協の懇親会(メディアにも開放してくれて、どの学長とコミュニケーションするか、よだれを垂らしながら回って歩いた)で、名刺交換をしていただけでした。当時は「取材に行くことはないだろう」と思って。「有名人だからって尻尾を振るのはみっともない」といきがっていた?気もします。

今回、私が感激したのは、日比野学長は手元にメモを持つ様子もないのに、私の名前と新聞の名前をきちんと口にしてくれたことです。新聞名なんてしばしば間違えられるのに。理工系で弊紙になじんでいるわけでもないのに。「やっぱり相手の名前はちゃんと覚えて、固有名詞で呼びかけるのが大事だなあ。私もきちんと覚えよう」と自身を振り返りました。

取材の中身はまあ、わかったようなわからないような。アート×科学技術ですからね、スンナリわかるはずはありません。ただ、また時々に、成果を聞きに取材に行ってみたいなと思いました。記事はこちらから。

2.文科省の理工系強化の事業採択、5大学のまとめの新年企画です。ハイレベル枠の国立大や芝浦工大は、取材先としてまあ定番の相手です。対して、共愛学園前橋国際大学と京都光華女子大学に迷った末、アタックしたのはよかったな、と振り返りました。記事検索したところ何回かは紙面に登場していますが、私は取材が初めてでした。

文系大学の理系転換という高いハードルを、高評価を得た大学はどのように越えようとしているのか? 私自身、興味深くうかがいましたし、読者にとっても価値ある記事になったのではないかと思います。記事はこちらから。

さて。「次は、ブログ記事2000本に向けて」。大学の周年ものであれば、このように掲げるところです。どうして参りましょうかねえ。まだ先ですが一つ思案するのは、いずれ働き方を変えることになったら、どのようにブログをシフトしようかということです。前半1000本のように「17年間、この先も日刊工業の記者でいる」ことはさすがにない(笑)からです。ブログタイトルを変えて書き続けるとか。いややっぱり、中身は変わったとしてもタイトルはキープしていくとか。転換の時点はわかりませんが、そんな思いを巡らせています。

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2024年1月20日 (土)

ブログ、1000記事達成を前に 冬の社交を振り返る

少し前にふと、ブログの「記事一覧」に目がいくと、あれっ、この数字、何? 記事数があと少しで1000になるって表示かしら?! と気づきました。きゃああ、すごい区切です。そんなに…書いてきたんですね。最近は「山本さんのブログでの記事コメントを、大学の幹部が集まる場で紹介しています」とか、「山本さんもブログで書いていたけれど…」とか、いってもらうことがあって。私のコミュニケーションツールになっているワ~、と嬉しく思っています。

ただ極寒の季節は体調が思わしくないため、対面のコミュニケーションも抑えています。以前、高校の同窓会が2月にあって、「こんな時期に同窓会とは!」と叫びそうになったのは、私一人でしょうか(笑)。実際、その時は女性陣の出席率はかなり低く、寒さをアルコールで吹き飛ばしたい(?)男性陣ばかりの集まりだったようです。

今時分は、正確にいうと「お会いできてよかったですね」という冬の社交の最後のタイミングになっています。なぜかというと、12月に予定されたものが、公私の多忙だったり体調不良だったりで延期になったりという案件が、複数ありまして。1月にずれ込んで「ようやく実現できましたね!」となるタイミングだからです。そのため、続く2月における社交の予定は、ゼロ。取材の訪問は東京23区内限定、徒歩10分まで。それ以外はWebをリクエストします。まさに厳寒期です。

写真は12月、親しい仲間との休日パーティに持参した手作りのパンです。Dsc_1160 四角い鉄の型を使い、ちぎって丸めたパン種を置いていくというちょっと特殊な作り方です。大きさに少々、ばらつきがあります。ちゃんと本に書いていた通り、4分割×4分割で16個にしたのですが、意外に均等に仕上がらないものです。

私「今回の手土産はどう?! パンを焼いてきたんですよ!」、知人「わあすごい。よく作るのですか?」、私「いえ、いえ。今回で3回目かな」、「きっかけは?」、私「世の皆様と同じですよ。コロナで在宅が増えた時期に、家の中で新しく楽しいことを何かやってみよう、と思ったから」といった会話で、『下手でも仕方ないの~、許してね』ビームを放出しながら、試食を押し付けました。

ところが。帰り際、互いの手土産を分け合って持ち帰る段になって。集まりの中でもっとも若い、30歳くらいの女性が私のパンの残りを指して「これ、いただいていっていいですか? これから友達(同世代)とのパーティがある(なんと夜通し)ので、持っていきたくて」というではありませんか。それって、どう考えてもお世辞じゃないですよね?! 感激です。もちろん大喜びで包んで渡しました。

ということで、まもなく交際の機会がゼロとなる2月。次は何をすることにしますかね~?

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2024年1月14日 (日)

地域中核・特色大学の慶大と、成蹊大のデジタルものづくり

1.地域中核・特色大学の支援事業(J-PEAKS)で最も、多くの人が気になったのは慶応大学ではないでしょうか。私は、同大が国際卓越研究大学に応募しなかったことが分かった時点(昨年の3月末)で、「これは地域特色大学の採択後、真っ先に私が書くぞ」と心に決めていたものでした。私は「研究者よりも、短期集中の方が向いているから、新聞記者に」とこの職業を選びました。でも今の担当は、通常の記者に比べて、自身の中期的な読みに基づいた計画取材が可能で、これが一番、向いている気がします。

慶大の案件は、「WPIやCOI⁻NEXTでの大型拠点事業の実績が3つもあった」&「理系でのこれらの経験を、文系に広げて全学改革にする」という2点が効いたのではないでそうか。国も、私立大学のモデルとして、掲げたかったに違いありません。国立大のプランは「理系が強いので、それを基に全学改革」と持っていく傾向がありますが、文系が多勢の私立大学ではそうは行きません。どうしたらよいのか? それは慶大を見てください、ということではないでしょうか。記事はこちらから。

2.成蹊大学のデジタルものづくりの実験科目を見学しました。理工学部の機械システム専攻で、通常の科目は各教員の得意テーマごとに設計され、学生はそれぞれを学びます。これに対して今回は、小型扇風機を制御するという軸に向けて、各教員の専門の技術がどこにどのように入っているかを解説し、学生はそれを押さえて制御操作に取り組みます。

ここで学生は「自分はこのテーマは合わないなあ」とか、「プログラミングを取り入れるのって、思ったより難しくないじゃん」とか、実感します。1年後に卒業研究で研究室を選ぶ時に、この経験が効いてくるとのことでした。写真はその1シーンです。Dsc_1070

確かに私が学部生だった時(大昔ですが)の学生実験を振り返ってもそうでした。生物化学、無機化学、物理化学とそれぞれの授業や実験があり、そこでの経験から研究室を選びました。が、これらの学びを統合して全体を体感するような機会や、時代のトレンド技術に触れるような場はありませんでした。まあ理学部だったので、工学部と違う面はありますが、大半の学生は実社会での研究や技術を担う人材になる(大学の研究者ではなくて)わけです。ですから「現代社会に求められているもの全体を意識し、その上で自分が取り組む研究に携わる」ことを身に付ける学びは、有効だろうなあと思いました。記事はこちらから。

最近、たまたまだと思うのですが、同い年の取材先の男女3人とやりとりがありました。「同世代だな」とみたら、自分の学生時代の話など出してみてのおしゃべりにすると、「何年生まれですか」となって、「年男、年女ですね」とか、「干支は違うけれど同学年ですね」とか判明します。還暦を迎えるという意識を皆、持っているのもあるのでしょうか。急に親密さが増すようです(笑)。別に同い年でなくてもいいので(笑)これ、仲良くなる手立てとして、しばらく使ってみることにします~。

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2024年1月13日 (土)

今年は年女、定年退職を迎えます

今年は辰年、私の干支です。ついに一回りして還暦となる年です。

年はじめの社員総会で顔を合わせた親しい同期に、「今年は定年ですね」と声をかけられました。よく知っていますねと言うと「私はその1年あとですから」と返ってきました。新卒入社の同期のうち、私は修士卒+浪人なので一番、年上なのです。よって「定年前後のあれこれは、私が最初の体現者として同期の皆に、情報発信することになるのでは」と自覚しております(笑)。

定年退職はやはり、かなり大きな区切りです。社内外の少し上の親しい人が、どのように働き方を変えるのか、以前から関心を持ってきました。私自身は定年後すぐは再雇用で、記者を続けるつもりですが、少し別の展開にも興味を持っています。年末にそのヒントになる話に遭遇し(それも2件!)、第二の人生を前向きに構想できるようになりました。

それで写真のような雑誌にまで手を伸ばしてしまいました(笑)。Atosute-dsc_1167 若い頃は心配性で慎重な面が強かった私。能天気な人に接すると「どうして、世界は自分を中心に回っている、みたいな考え方ができるのだろう?」と不思議だったのです。

でも近年は、アクシデントや嫌なことが起こっても、「今でよかった、今気づいたのだから大丈夫」「この試練を乗り越えて成長しなさい、と神様(人間の理解を越えた何か)が導いてくれている」「自分にとってはすべてがプラス」と、考えられるようになってきました。「運がいい人」というのは、「何があってもポジティブに考えられ、前に進めるから、結果的に運がいい人になる」ということだ、と理解しています。

ということで日刊工業新聞社の正社員ラストイヤー。よい運の巡りに向けて頑張りま~す!

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2024年1月 7日 (日)

障がい者の方がコミュニケーション上手? 筑波技大卒業生の職場の活躍

ブログで紹介したい年末年始の記事はいくつかあるのですが、ニュースイッチに挙げていないのでいくつかは先送りです。というのは取材先の大学で冬休みが続いていて、私の記事を読んでいないのではないか?と心配な面があるからです。3連休あけの1.9にならないと大学が動かないようです。あ、これは私立大学のケースですね。国立大学は官庁と同じで、仕事始めは1.4からのようです。

ちなみに年明けにと思っていた案件も、稼働日が思っていたのと違っていたため、焦りました。キリスト教系の大学へ「新年早めにお願いしたい取材のアポ」を入れたのですが、こちらは12.25あたりからクリスマス休暇に入ってしまって(外資系企業もそうだと聞いたことがあります)。確か申し込みメールを送ったのが24日あたりで、間に合わず。大丈夫かなあ。締切、ずらせないってデスクに言われているんだけど。

幸い大学の始まりが1.5だったため、メール返事を待たずにこちらから重ねて電話を入れまして。広報も取材相手となる先生も即動いてくれて、1.5のうちに取材日時が決まりました。よかった。ありがとうございます~!

それで話を元に戻して(笑)、筑波技術大学と、卒業生の障がい者の職場活躍についての記事を紹介します。同大を2-3年ほど前に知ってから、働き方改革とかSDGSとか就活支援とか、私も担当の一人となる連載ですべて、取り上げてきました。だって視覚と聴覚の障がい学生向けの国立大という、ずば抜けたユニークさを知った以上、各連載の当番があるのにパスするわけには、いかないでしょう。合わせてニュース記事も思案していくつか掲載したきました。

そういえば同大を訪れた初回の機会に、学長がランチ情報交換会に加えて学内案内までしてくれました。恐縮する気持ちもあって、同大の特徴とコミュニケーションにフォーカスして、論説コラムに仕立てました。今回、改めて学長に登場いただて一区切り、中締めのような気分です。学長は「障がい者の方が健常者より、積極的にコミュニケーションをする」と言っていて。あうんの呼吸ではすまないから、コミュニケーションを自らどんどんする、それは同大在学中から鍛えられているスキルと心構えだ、というわけです。驚きつつも納得ですね。

一般紙でもここ数年、障がい者の社会活躍の記事がすごく増えている気がします。が、同大については大学担当者がいまだ、認識していないのでしょうか。同大の記事をほとんど見かけないのが不思議です。いくつかあった記者会見は、地域面での掲載なのでしょう。もったいないです。でも、おかげで私が書く記事の価値も、相対的に高まっている気がします(笑)。

写真は筑波技大のキャンパスです。ブログでの紹介も何回かしているため、Dsc_2654-1 もしかしたら写真もダブっているかもしれません。記事はこちらから。

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2024年1月 6日 (土)

新年の災害も考えを深めるきっかけに

新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

能登半島地震に羽田空港の事故と、新年から災害が続いて大変なことです。よりによって正月休みに…ですが、正月休みで身内が集まっていたからこそ、というのは被災者側にも、そしてニュースを見聞きした多くの国民にもいえることでしょう。

私も身内が集まる場でテレビを見ながら、災害大国になってきた日本における日々の心構えなど、皆で話しました。「避難すべし、と外国人にもわかるようにNHKは報道しているんだね」「でもどうしたらいいか、外国でなんてわからないよね」「ちゃんとしたホテルなら誘導があるだろうけど、民泊を利用した場合は、放置されるのかなあ」などなど。

それで我が身を思いました。コロナがおさまって遠出が増えている中、「災害が起こった場合の意識は大丈夫か?」というと、かなり甘いことに思い至ったのです。宿泊先はある程度、スタッフも多くて避難訓練などしっかりしていそうなところ(JAL機からの脱出でも、スタッフの日ごろからの誘導訓練が生かされたとのこと)をセレクトした方がいいな、と考えを改めました。

遠出の時の宿泊先選びは、面倒な面もあるけれど楽しいことの一つです。少し前に利用したところは「値段はリーズナブルだけど温泉大浴場あり。新しくはないけれど、1泊で部屋には長く滞在しないから、さほど気にならないし」というところを選びました。

宿泊手続きを受付でした時に、「大浴場は循環式で温めているわけではないので、温度が下がっていたら蛇口をひねってお湯を入れてください」と言われました。その時は「もっと熱くしたい時は蛇口をひねるのね」と軽く考えていました。そうしたら。21時頃、大浴場の浴槽につかろうとしたら、「何これ?」。温泉という言葉からは想像できない、冷えたお湯になっています。確か17時から利用可とあったから、思うに17時にお湯を溜めて、それきり。冷めるに任せた状態か、と。

このホテルの寂れ方からすると宿泊客は少ないし、女性は私一人かもしれなくて、女湯で一人のために沸かし続けるエネルギー消費は、よろしくないとは思う。でもホテル探しのWebサイトで、「温泉大浴場あり」という表記があったら、ねえ。こんな風だとは考えないよね…と思いながら、浴槽の栓を抜いて深さ3分の1くらいを、蛇口からのお湯で入れ替えて、ようやく浸かったのでした…。

あのホテルだと、災害があった時にどうかというと心もとないです。風が強くて隙間風の音がしていたくらいだから、建物被害も甚大かもしれません。宿泊の経費は先方が出してくれるのだから、こういうところでケチって、取り返しのつかないことになっては悔やまれます。亡くなってしまったら本人、まさに悔やむにも悔やみきれません…。今年は年女、ついに還暦を迎えるのですからね。若者よりリスクの高い年長者は、安全確保のためにお金を使う意識を持たないと、いけないなと振り返りました。

写真はそんな身内との集まりの中で食べた和菓子です。1704276419600 これ、驚いたことに母と私と、同じものを注文していたのです。同じ生協を利用しているのですが、選べるお菓子は1回のパンフレットで、30種類くらいあります。普段はお菓子は頼まないのですが、これについては「カステラ生地にあんこと栗が入っている! これはヘルシーさとおいしさを両立する、最強のお菓子かもしれない」と考えて、初めて注文したものです。それで同じだったのですから、母娘でやはり好みが同じということでしょうか。

袋(私のうちのもの)には「1/10&冷凍」と書かれています。「賞味期限が1/10だよ」「それまでに食べ終えられなかったら、冷凍という手があるよ」というメモです。実際は母の家で食べたにも関わらず本日、自分で注文した分も完食してしまいました~。






 

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