九工大、リカレント子会社設立&社会構想大学院大の「実務教育研究科」
1.九州工業大学、リカレントの子会社を設立へ。国立大の研修事業子会社は、指定国立大以外では初めて、という意欲的なものです。
通常の大学内のリカレントだと、担当教員は『謝金はわずかで、学内業務が増えるだけ』となるので、なかなか担当者を集めるのが
大変だと聞きます。でも大学子会社による運営なら、各大学の教員がクロスアポイントメントの雇用契約を子会社と結ぶことになります。
ちゃんとした給与が、所属大学以外から得られるのですから、やる気は俄然、高まることでしょう。
新会社は九工大以外の大学や、企業のコンテンツも活用します。このような設計は、九工大でなくてもできるけれど、
他大学を巻き込んでこんな面倒なこと(資本金も必要ですし)を言い出す大学は、これまでなかったというところでしょうか。
これに限らず多くの大学に共通する課題に対して、『政府がひとまとめに実施してくれたらよいのに』との声が
出がちですよね。それだけに、同大が「うちがやる!」と立ち上がった意欲に、拍手を送りたいです。
記事はこちらから。
2.リカレントの連載で、社会構想大学院大学の実務教育研究科を取り上げました。「こんな研究科があるんだ」とびっくりしました。
写真はそのパンフレットです。
文科省が数年前から、実務家教員養成の支援事業を手掛けていて、同大も採択されており、私はそちらの方が
頭にありました。同大で今も動いている「実務家教員養成課程」です。こちらは学位取得の正規課程ではなくて、
実務の社会人に「ここで大学教員になるノウハウを取得しよう」と呼びかける内容です。
私は博士号を取った後、「大学教員に転身するんじないの?」と聞かれることがたまにありました。
実際、所属した農工大のMOT系の博士課程で、社会人の仲間の大半は、それを狙っていました。
私は「記者職はものすごくおもしろくて、自分に向いているので、そのつもりはないんですよ」
「でも大学・科技担当記者として、博士号をとったことはすごく意味があり、キャリアにプラスに
なっています」と答えていました。
近年は専門職大学が始まって、学術系教員ではない「実務家教員」が求められるようになり、
その意味で企業人の転身のチャンス! となっているのです。当時の仲間の転職後押しにも
つながっているのかなあ…。
それで取材に行った段階では、このイメージしかなかったのですが、取材をしてみてびっくり。
教育学、社会学、経営学の学術的な学びを重ねて、学位を取るというものだったからです。
どんななんだろう、って思うでしょ? では、記事はこちらから~。
追伸)表記がなんかズレていてすみません。本日、もう余力がないので、
これでご容赦くださいね。