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2024年3月

2024年3月31日 (日)

九工大、リカレント子会社設立&社会構想大学院大の「実務教育研究科」

1.九州工業大学、リカレントの子会社を設立へ。国立大の研修事業子会社は、指定国立大以外では初めて、という意欲的なものです。
通常の大学内のリカレントだと、担当教員は『謝金はわずかで、学内業務が増えるだけ』となるので、なかなか担当者を集めるのが
大変だと聞きます。でも大学子会社による運営なら、各大学の教員がクロスアポイントメントの雇用契約を子会社と結ぶことになります。
ちゃんとした給与が、所属大学以外から得られるのですから、やる気は俄然、高まることでしょう。
新会社は九工大以外の大学や、企業のコンテンツも活用します。このような設計は、九工大でなくてもできるけれど、
他大学を巻き込んでこんな面倒なこと(資本金も必要ですし)を言い出す大学は、これまでなかったというところでしょうか。
これに限らず多くの大学に共通する課題に対して、『政府がひとまとめに実施してくれたらよいのに』との声が
出がちですよね。それだけに、同大が「うちがやる!」と立ち上がった意欲に、拍手を送りたいです。
記事はこちらから。

2.リカレントの連載で、社会構想大学院大学の実務教育研究科を取り上げました。「こんな研究科があるんだ」とびっくりしました。
写真はそのパンフレットです。
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文科省が数年前から、実務家教員養成の支援事業を手掛けていて、同大も採択されており、私はそちらの方が
頭にありました。同大で今も動いている「実務家教員養成課程」です。こちらは学位取得の正規課程ではなくて、
実務の社会人に「ここで大学教員になるノウハウを取得しよう」と呼びかける内容です。
私は博士号を取った後、「大学教員に転身するんじないの?」と聞かれることがたまにありました。
実際、所属した農工大のMOT系の博士課程で、社会人の仲間の大半は、それを狙っていました。
私は「記者職はものすごくおもしろくて、自分に向いているので、そのつもりはないんですよ」
「でも大学・科技担当記者として、博士号をとったことはすごく意味があり、キャリアにプラスに
なっています」と答えていました。

近年は専門職大学が始まって、学術系教員ではない「実務家教員」が求められるようになり、
その意味で企業人の転身のチャンス! となっているのです。当時の仲間の転職後押しにも
つながっているのかなあ…。

それで取材に行った段階では、このイメージしかなかったのですが、取材をしてみてびっくり。
教育学、社会学、経営学の学術的な学びを重ねて、学位を取るというものだったからです。
どんななんだろう、って思うでしょ? では、記事はこちらから~。

追伸)表記がなんかズレていてすみません。本日、もう余力がないので、
これでご容赦くださいね。

 

 

 


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2024年3月30日 (土)

弘前大行き、お土産のお薦めは「りんご茶」

弘前大学に少し前に講演に行きました。切り口は初めてのもの。「就活経験のない教員向けのファカルティデベロップメント(教職員研修)」です。

話したのは「理系と文系」「男子と女子」の傾向を再確認して、その上で学生それぞれの「らしさ」を生かした支援をしましょう、というものでした。

理系就活と理系女性の、私の2著書から、話す内容を抽出しました。女性の話では、社会人になってからの「少数派の落とし穴」も取り上げました。「うちの女子学生の指導でも意識しなくては」と考えてもらうのと同時に、聴講の女性教員自身のキャリア思案でも響いたようで、嬉しかったです。

お土産のオススメは、りんご茶です。紅茶にフレーバーを付けたアップルティーとは別物です。写真がそれです。  

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右下のような三角ティーバッグが入っています。これはなんと、りんご1個分の果肉と皮を干したもの! お湯出しでいただくのですが、ほんのり甘く、香りもよくて気に入りました。皆様も青森行きの機会にはぜひ、探してくださいね!

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2024年3月24日 (日)

早大、国際卓越大第2弾プラン&理工系女子枠調査のメディア反応

1.早大が計画する国際卓越の第2弾公募に対する申請の中身を、独自取材で紹介しました。人文・社会科学系重視と、これに自然科学系を組み合わせた拠点3テーマを思案しており、これらの司令塔となるセンターを4月に設置するという内容です。

まだ各大学とも、再申請するかどうかも公表が進んでいない(東大が、再申請する、と発表しただけ)なので、目を引きますよね。久々の1面掲載です~。

写真は定番の大隈講堂です。実は写真のダウンロードで「あれ?」と思い、気づきました。ブログの執筆は通常、土日にするので個人PCを使うことが多いのですが、今は会社PCで書いていたと…。PCの公私、写真を転送するメールメアドの公私、写真の保存場所などで混乱していました。あっ、でも読者の皆様にはあまり関係ありませんね。失礼しました。Dsc_1662 記事はこちらから。

2.理工系女子枠の調査。女子枠に危惧する声が、特に「男の園」が好きな層から聞こえていますが、対象の女子の反応はそれなりによい、という状況です。

この会見、主体は調査を手がけた財団(メルカリ創業者がリケジョ応援で数年前に設立しました)なのですが、文科省内での会見に担当室長(男性)と、大学の理系女性2人が同席して、コメントを述べるという変わった形でした。主催者側は、ミニパネルディスカッション、とか称していて、「会見とイベントを一緒にするのは、よろしくないと一般にメディアは考えると思うけれど、大丈夫かな?」と気になりました。

もっともこのことを問題にする声はなかったようです。そして不思議なことに、会見出席者とメディアの間の名刺交換は非常に盛んだったのですが、記事化は大手メディア(文科省記者クラブの常駐社)は多くなくて。私がクラブ内の記事コピーで目にしたのは1社だけでした。なぜですかねえ?

一つは、国際女性デーに合わせた会見で、多数のメディアで取り上げてもらうという形を、主催者側は狙ったのに、それがメディアにははまらなかったのかなと思いました。国際女性デー企画は、各社だいぶ前から進めていて、すでに魅力的な記事をたくさん用意しているので、「直前になってこれが出てきても、記事を入れるのは無理ですよ」ということだったのかなあ。

もう一つ思うのは「アンケート、回収率6割か…。これでは全体の調査とはいえないから、ボツ」との判断が働いたのかなということです。私も最初はそれで、様子見でしたから。だって「残り4割の大学はすべて、女子枠に対する反応が芳しくない(女子枠設定を失敗と感じている)可能性が、それなりにある」わけですから。

でも大手メディアがあまり取り上げないのなら、財団もちょっと気の毒だなあ。…というわけで私は、「実施する40神内、回答が得られた24校の回答を分析…、うち有効回答の19校では…」といった記述をして、ニュースイッチでは特に回収率に触れた上で、発信しました。

調査研究は難しいですよね~。大学関係は多忙で、監督官庁の文科省が実施する以外の、すべての調査に手を貸してくれるかというと、そうはいかない。答えても特にメリットもないですからね。私もかつて博士研究で、大学発ベンチャーにアンケートを実施(日刊工業新聞社と東京農工大学の共同実施の形にした)時に、それを実感しました。どんな具合にまとめたか、記事はこちらからどうぞ。

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2024年3月23日 (土)

医師と押し引きコミュニケーションは、取材で力を培った?!

持病というほどではないのですが、「心配なので定期的に見ていきましょう」眼科で言われている症状があります。「網膜分離」と「緑内障へのシフトに注意」の2つです。区で実施された50歳の節目健診で眼科に行き、網膜分離(網膜剥離には至っていないけれど、そうなると大変、という状態)を見つけ、また強度近視では緑内障になりやすい(早期発見の目的で視野検査をしばしばする)というのと重ねて、眼科通院をしています。

その眼科では、白内障手術を1年半ほど前に実施し、そちらも「ではまた、様子見ましょう」と長いこと、言われて通っていました。何ひとつ、具合悪い(心配な症状)はなかったので、「先生、白内障の術後の確認は病院によって差があるようなのですが、こちらはかなり慎重にされているのでしょうか」と尋ねました。優しくてちょっと優柔不断な同世代の女性医師に「そうですね、うちは慎重な方かもしれませんね」と返されていました。それでもまあ、こちらは終了にこぎつけていました。

けれども網膜分離と、緑内障の視野検査はまだまだ続いております…。先日の診察では、タブレットのカルテの記載をちらと目にできて、そこには「頻度を減らしたいとの意向」と前回のリクエストが、メモされていました。よしっ! 

診察の最後、「ではまた3カ月後に」といわれたところを捕まえて、アタックしました。「先生、これは私の持病みたいなものですよね。5年とか10年とかずっと、気を付けていくべきものなのですよね。でも、これまで変化(悪化の兆候)は一度もありません。まだ仕事もありますから、なんとか頻度を減らせませんか」と迫りました。「うーん、そうですね~。でも…」と先生は悩みます。もう一押し! 私「見え方や何か具合が悪かったらすぐに来ますから、なんとかお願いいたします!」、先生「じゃああ~、変だったらすぐに来てくださいね」。 

こうして、「診察は半年に1度」と持っていくことに成功しました! 記事の掲載や、明らかにできる範囲の内容などで、渋る取材先との間で磨きをかけてきたコミュニケーション力が、ここで発揮できた、気がします(笑)。

ちなみにこの眼科は、交通が不便なところにあります。駅から遠くて、バスの本数が少ないのです。歩くと片道40分です。「20分なら歩ける」というのが私の通常の判断基準ですが、40分は大変です。この日は帰りもまた歩く羽目になり(バスが50分先だった)かなり疲れました…。

でも途中の農家の庭で、春らしい景色を目にしました。写真がそれです。Dsc_1325 手前側はたぶん、サクランボを付ける桜です。奥の木の花は色がっもっと濃くて、何でしょう、やっぱり桜の一種でしょうか。「次にここを歩くのは半年後かも」と思いながら、スマホ写真のシャッターを押しました。

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2024年3月17日 (日)

東大の国際卓越2回目応募方針と、芝浦工大の学生プログラマー

1.東大、国際卓越の二回目公募に応募と方針を決めた件。これ、本当はニュースでないですけどね。「応募しない方針を決めた」なら大ニュースですけど(笑)。

関連して別記事の話から進めます。少し前に読売新聞1面に「東大、カレッジ・オブ・デザインを新課程で設置」というのが掲載され、各メディアが一斉に後追いをしました。不思議なのはなぜ、こんな盛り上がりになったか、です。というのは東大は、二回目公募がどうとか関係なく、一回目公募からこのカレッジを目玉の一つに据えていたから。別に新しい話ではないからです。

一回目不採択の後にあった、去年の秋の東大メディア懇談会で、このカレッジの件は詳しく紹介されました。ので私はこれを読み物記事に仕立て上げました。「なんで他メディアは書かないのかな。もったいない」と思いつつ。それが数カ月後になってこの騒ぎ。なぜ?

東大幹部の話す機会があり、尋ねたところ「いやあ、我々もなぜ、ここに来て取り上げられたのかはわからないのですよ。取材は年末にあったのですけれどね」との返事です。なんと。ちょうど文科省官僚も同席で「問い合わせがあって、日刊工業さんが書いていて、そこから変わりはないですよ、と言ったんですけどね」と後押ししてくれました。

ニュースでもないのにニュースのfリをして、1メディアが書くことはあるんですよ。「日刊工業? そんなギョーカイ紙に載っていたって、世間は知らないんだから」という判断で。その通りの面もありますから、それはまあいいです。でも、一般メディアがそろって、数カ月前のメディア懇談会で出た時に、書かなかった案件を…という状況が不思議です。「これ、まだ本決まりじゃなさそうだから、各社とも書かないよね」と、皆で談合していたのでしょうか? 私から尋ねてはいないので、真実はわかりませんが。まあ、取材先はちゃんと理解していると確認できたので、自身の気持ちの上では問題ありません。

東大の国際卓越は初回の応募で、学内外とも「通って当然」と思っていたので、ショックが大きかったでしょう。だから二回目公募の方針決定では、落選理由の一つとされた学内の意識統一不足を、解消しようと丁寧にやっているのだなと感じます。規模が大きい帝大は、ここにエネルギーをかける必要があるんですね。

規模の大きさは、有名な東大でありながら、知る人ぞ知るキャンパスがいくつもあることからもわかります。その一つが「浅野キャンパス」でしょうか。工学系の共通施設などが入っています。地下鉄の根津駅から坂を上っていくと左手に、本郷キャンパスより手前にあります。写真はその入り口。Dsc_1271 キャンパス内の建物案内図さえなくて「素人は訪問しないところなんだな」と思いました。記事はこちらから。

2.芝浦工大の学生がアルバイトで、学生向けアプリを完成させて大人気となっている話の論説委員コラムです。人気は、学内生に対して(ダウンロード件数が多くよく使われている)のと、そのいきさつを記したSNSが大拡散したというのと、両方の意味からです。

学生がアプリ開発で大学運営を支援するというのは、電通大の記事でも一年ほど前に書きました。のでニュースイッチではそちらもリンクさせています。一流の研究大学よりも、その少し下で規模も中くらいの理工系単科大学のが、向いているのでしょうかねえ? 次はどこから出てくるでしょうか。記事はこちらから~。

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2024年3月16日 (土)

多忙を避ける決意

先週ブログでは多忙を自慢していましたが、その結果、風邪気味になりました…。若い時はともかく、今の年齢でこの様は情けない。「押し寄せる仕事をこなしていい気になっている(能力がある気分になる)よりも、多忙を避ける決断こそが勇気だ!」と心に言い聞かせました。

まだ寒い地域に出向く予定があり、本格的な風邪になることは絶対に避けなくてはいけない! ということで取材は対面からWebに切り替えてもらい、自宅での対処法をてんこ盛りで実施です。普通の風邪薬や漢方薬、ビタミンC、喉のうがい、お茶は「ティーツリー」というハーブ、ショウガにニラに梅干しに卵に、栄養のあるものとにかくすべて。そして写真の陶々酒です。Dsc_1301  

昔から、具合が悪いときに愛用してきました。薬草をアルコールで抽出した甘いリキュールで、おちょこ一杯ほどを空腹時に(薬草成分の吸収がよいため)1日3回、飲むようにとされています。

が、近年はこれに疑問を感じておりまして…。だって空腹時に強力に甘いリキュール原液を飲むのですから、血糖値急上昇は間違いなしです。近年、血糖値スパイク(血糖値のグラフがピッとスパイク状になる)問題を目にするようになって、再考です。甘すぎるのも前から気になっていたし。

ということで今は、おちょこ一杯にリンゴ酢(普通のお酢よりマイルド)を大さじ1で加え、水で割って、電子レンジで温めたものを、食後に飲むようにしています。これならまあ、スパイクは生じないでしょう。酸っぱくて飲みにくいお酢の栄養成分もうまく取れます。


あっ! 今、気づきました。「陶々酒」ではなくて、「養命酒」って写真の瓶に書いてあることに。ずっとお世話になってきたのに、失礼しました。ちなみにこの瓶、コロナ前からあった気がします。コロナで人と会わなくなって体調を崩さなくなり、ポストコロナで対面コミュニケーションが復活してまた、手を出すようになったという状況です~。

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2024年3月10日 (日)

J-PEAKSまとめ(取材対応に不満アリ)と、上智大リカレント

1.遅くなりましたがJ-PEAKSまとめです。12大学採択のうち5大学を取り上げました。初回の慶大を年内最終日(納刊日)に掲載したのに続き、1月中旬までに個別記事はすべて載せました。まとめは2月上旬の予定でしたが、残念ながら紙面の都合で遅れ、さらにニュースイッチでの内も後ろ倒しとなり、ようやくのことです。写真はその一つ、東京芸大への取材に、上野駅から行く時の風景です。Dsc_1175 坂の上は芸術の上野の森ですが、坂の下はアメ横ですからね。「通学の駅がこんな繁華街とは、郊外の大学とはだいぶ違うなあ」と思いました。

ニュースイッチでも触ましたがこの採択は、社会に十分に発信されなかったのが残念でした。情報管理を重視した、と文科省担当者の説明もわからなくはないですが、何度アタックしてもつれなくて。縛り付き(公表日より先に掲載した場合は厳罰という縛りを設定)の記者クラブレクなど、あってもよかった気がします。が、地方大学が焦点なので、記者クラブに加盟していない地方紙メディアが先に書いてしまう、という心配も確かにありますね…。

私は個別取材を「学長か担当理事で」と広報に申し込んだのですが、本当のところは「他のテーマならともかく、一丁目一番地の事業の初回採択なのだから当然、学長が対応してくれるはず」と思っていました。それが複数の大学で、担当理事の対応でした。まあ適当に扱われたとは思いませんがでも、学長でないというのはなぜだろう…。それで昨日のブログで書いたように、内閣府PEAKS全体会合という、研究重視の大学トップが大勢、Web含め聞いている席で、この発言をしました。ちょっときつかったかなあ?

その後、当該大学の学長と話す機会に恵まれたのですが、なんとどれも「私のところには上がってこなかった」というではありませんか。信じられません…。私は、広報から今回は担当理事に相談が行って、その上で「地域中核・特色大学の事業ですが、学長が取材を受けますか。私たちは理事対応でよいと思うのですが」と確認がいって、その結果の理事対応だと思っていました。そうでなかったんですね。理事が「私が取材を受けましょう」といって、その先の学長には報告が上がらなかったのですね。広報レベルの低い大学ではないのに、多忙な学長に遠慮したのでしょうか。

ちなみに、親しい官僚にこの話をしたら「悪気はなかったと思いますよ。でもトップが語るかどうかは、インパクトが違いますからねえ。学長に話してもらいたかったですね」と賛同いただきました。

取材の申し込みは、全学として重要なテーマであれば、必ずトップに報告すべきだと私は思います。社会部記者(大学担当は普通、ここ)など、怖いですよ。思いもしない記事が出ることもあります。例えば、J-PEAKSを批判する記事を書こうとしていて、ターゲットとしてその大学が選ばれてしまった、ということもあるわけです。社会と適切なコミュニケーションをしていく上で、気を付けた方がよいと感じました。記事はこちらから。

2.連載企画の取材でニュースのネタがとれると、一石二鳥で嬉しいもの。リカレントの上智大学でそれができました。学長トップセールスで卒業生社長の大企業を中心に10社にアタック中、という話です。ニュースというより話題ものっぽいですが、記事を一本、書けました。

このところ相次いで、卒業生が社長に就任している理由を教えてもらいました。80年代、同大は早慶を上回る勢いがあり、偏差値も過去最高レベル。その頃の卒業生がちょうど、”社長適齢期”なのだそうです。…そんなに影響あるのですか。昔はともかく、今時はけっこう社長の出身校も多様化していると感じていたので、偏差値と聞いてちょっと不思議に感じました。

ちなみに私も、新社長のニュース(日刊工業新聞だとかなり細かい会社も記事の対象)で出身校をチェックしています。偏差値の高い大学だと当たり前なのでスルーですが(笑)、ユニークな出身大学だと注目します。次の機会に、その大学の学長とのおしゃべりで持ち出そう、と思案します。銀座のバーのママさんみたいですね(笑)。ママさんも記者も、コミュニケーションで仕事している点は共通ですからね。それでは記事はこちらから~。

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2024年3月 9日 (土)

久々に多忙、5件の集まりで名刺が60枚

真冬は入試もあり、大学からメディアに声がかかる場が少なく、冬に弱い私は個別取材を中心に動けます。それが3月に入って急転、人の集まる場が続き、久々に疲れてしまいました。

主なものを上げると、1)内閣府のPEAKS、全体会合。私は幹事に加わって初の対面の全体会合だったので、ハイレベルのメンバーの集まりに改めて驚きました。Web参加も多いものの、研究志向の大学学長はほぼ、すべて会員です。「何かそれなりのことを言わないと…」と思わずにいられません。

調査の発表者から、「学長の寄付集めなど渉外活動が重要だ」という発言があり、ここをとらえました。「学長が経営の責任者(理事長相当)で、プロボスト(筆頭理事)が教学の責任者(いわゆる学長の仕事)となる傾向も理解している。けれども日本社会ではまだ、その理解は浸透していない。PEAKSで日本型の大学の成長を議論する上で、”学長が顔”という点は忘れてはいけない」と。

「地域中核・特色大学のJ-PEAKSを何件か取材したが、学長ではなく担当役員の対応というケースがいくつかあり、ショックだった。最も重要なはずの国の支援事業で、学長が出てこないというのはどうなのだろうか。在学生・親や地域社会、卒業生などとのコミュニケーションこそが土台で、そこで少額寄付を含めた支援が継続されるもの。その上で企業や財団などから時に、大型寄付が得られる、という形でなくてはおかしい」と言ったことを発言しました。

この続きは次のブログにて~。

2)大学リカレントの文科省事業のイベント。リカレントの連載を始めたため、情報集めに出向き、多くのブースを回りました。ニュースもゲット! 直後に会えた学長に確認の上、取材をさっそく申し込みました。

3)私大連のメディア懇談会。ここはその時のテーマにより、そのテーマの委員会委員を務める加盟校の学長が、顔を並べるようです。今回の主テーマはリカレント。先のイベントとあわせ、ブームになってますね~。

4)文科省の科学系記者と官僚の懇親会。省内の食堂にて。「▽課長とか、◇室長は来ていないのかな?」と思ったら、そちらは高等教育局ゆえ文教で、今回の会には来ていないのだと気づきました。

5)国大協の総会後の情報交換会。近年、メディアを参加させてくれるようになって、とっても嬉しい。と、永田会長(筑波大学長)にもお伝えしました。

今回、実は事前に「理工系の学長なのに挨拶できていない大学はここと、ここと、あそこ。こちらは退任だから、次回の新学長への挨拶でいいかな」などチェックしていたのです。でも顔なじみの学長と、かなり大勢の官僚(こちらは文教。国立大に出向していた人など多い)と話すのに忙しく、新たな開拓は不十分になってしまいました。次回、頑張ります。

というわけで、新たな名刺を数えたところ60枚に上りました。別件と合わせて3日連続で帰宅が22時近く。予想以上にヘトヘトでした…。

写真はフル活用した、今冬に新調したスーツです。Dsc_1261 ちょっと特殊なお店で、フルオーダーだけどリーズナブル。裏地とボタンは薄ピンク色を選びました。着心地もよいのですが、使用している糸が悪いのか、ボタンのほつれが相次いでおります。クレームを出すか、どうするか。「2着目のオーダーも考えているので、理由を知りたいです」と柔らかに伝えてみようかなあ、と悩んでいます。

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2024年3月 3日 (日)

東京科学大の初代トップ選考法& ビズリーチが4大学発SUで支援& リカレント新連載

1.東京科学大の初代トップの選考法が、HPで公開されました。リリースが出なかったせいか一般メディアは取り上げていませんが、リリースされていたらかなりのメディアが書いたのでは、と思う案件です。ちなみに「法人の長」(理事長に相当)を選ぶとのことで、そのトップが学長を兼ねるのか、それとも別に学長を置くか、どちらもありうるそうです。6月末が気になります! 記事はこちらから。

2.ビズリーチ、4大学発スタートアップの経営者探しを後押し。これ、第一号の慶応大のスタート時は記者会見もあって、その時から「おもしろいな」と気になっていました。他大学との連携でも各大学メーンの発表など出ていましたが、今回はビズリーチ側からの横ぐしを刺した形の記事です。

同社はなぜか、窓口の広報が私に対してすっごくいい感じです。そうすると「また何か取材できるよう、切り口の思案をしていこう」って、こちらも思ってしまいますよネ。大学の広報の皆様もぜひ。メディアと上手にコミュニケーションしてください。記事はタダですから、どんどん取り上げてもらった方が、お得ですよ(笑)。写真は同社本社が入っている渋谷クロスタワーです。記事はこちらから。Dsc_1196

3.社会人の学び直し(リカレント)で新連載をスタートしました。「序論って、あまりピリッとしたものが書けないなあ」と思っていたのですが、内閣府の人に相談したら思わぬ切り口の話が得られまして、それを盛り込みました。

SIP、ですよ。大型事業の。2023年度の新規採択の一つに、リカレントのテーマがあるとは、知りませんでした。第6期の科学技術・イノベーション基本計画で、対象を自然科学系だけでなく、人文・社会科学系にも広げたというのが背景にあるそうです。

この連載は他記者と一緒に手掛けますが、まず1、2大学目は私の取材・執筆です。新連載、ご愛読くださいね~。記事はこちらから。




 

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2024年3月 2日 (土)

1日にデスク4人を相手に、記事5本のゲラ赤字を入れる

弊紙は週末の土日に新聞を出していない(勤務も社員の大半はなし)ので、普通の金曜日は月曜付の紙面を作成します。一日分だけの制作ですので、翌日付を制作する通常の月~木の作業とほぼ、同じです。

対して、祝日と週末とが続いて3連休になると、「追い込み」と呼ばれる状況に変わります。22木に、祝日の発行と翌週月曜の発行と、二日分を制作するため、通常の倍の作業になるのです。

2.23金祝の前日、22木がその追い込み日でした。翌日と翌週前半に掲載が予定されているゲラ(原稿が組まれた状態のもの)へ、修正の赤字を入れるので、大わらわです。こういう日は最初から取材アポを入れないのが正解です。原稿も通常の倍で掃けてしまうため、執筆・出稿の要請も来やすいという理由もあります。

が、そうもいかなくて。朝のうちにやりとりが予想されていたデスクに、取材時間を伝達しておき(スマホにゲラが送られてきても、対応ができません、と伝える)、席に戻ってから腕まくりをして(比喩です。冬ですからね、笑)対応しました。

送られてきた記事のゲラをまず、プリンターで打ち出します。外でのチェックではスマホ画面上ですることになりますが、ミスを見逃しやすいため、可能な限り印刷物で確認します。直した方がよい部分に、赤ペンで修正をいれて、スマホで写メして、それぞれの担当デスク(日々の科学技術面のデスクのほかに、連載企画の各担当デスク)に送り返します。なんと4人を相手に、記事5本のやりとりをしました。

「こちらの記事の方が、最終締め切りが早いはず。となると、こちらが優先かな?」など、気を配る優しいカヨちゃん(すぐ次に取りかかるので、大差なかったかも…、いまだ思慮が浅いカヨちゃん)。混乱した結果、「送ったので確認を願います」といった社内チャットの送り先を、別のデスクに間違えてしまうなど、ちょっと危ない~ところでした。

具体的には…。科技面のニュースとして、主語がビズリーチのものと、上智大学のもの。「論説室から」という論説委員コラムは芝浦工大が主語です。学び直し(リカレント)新連載の初回、序論も私が書きました。そして大物が、最終面「深層断面」で、地域中核・特色大学のJ-PEAKSまとめの5大学です。いやあ、連休は嬉しいけれど大変です。写真は上智学院の本部建物です。Dsc_1248

このところの週末ブログで紹介する記事は、ぎりぎり1件だったり、なんとか2件だったりでした。ここへ来て、紹介したい記事がダンゴ状態に(笑)。今度は、たくさんの手持ち記事をどんなふうに、ブログに分散掲載していくか、これまでと逆の嬉しい悲鳴となりそうです。

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