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2024年3月17日 (日)

東大の国際卓越2回目応募方針と、芝浦工大の学生プログラマー

1.東大、国際卓越の二回目公募に応募と方針を決めた件。これ、本当はニュースでないですけどね。「応募しない方針を決めた」なら大ニュースですけど(笑)。

関連して別記事の話から進めます。少し前に読売新聞1面に「東大、カレッジ・オブ・デザインを新課程で設置」というのが掲載され、各メディアが一斉に後追いをしました。不思議なのはなぜ、こんな盛り上がりになったか、です。というのは東大は、二回目公募がどうとか関係なく、一回目公募からこのカレッジを目玉の一つに据えていたから。別に新しい話ではないからです。

一回目不採択の後にあった、去年の秋の東大メディア懇談会で、このカレッジの件は詳しく紹介されました。ので私はこれを読み物記事に仕立て上げました。「なんで他メディアは書かないのかな。もったいない」と思いつつ。それが数カ月後になってこの騒ぎ。なぜ?

東大幹部の話す機会があり、尋ねたところ「いやあ、我々もなぜ、ここに来て取り上げられたのかはわからないのですよ。取材は年末にあったのですけれどね」との返事です。なんと。ちょうど文科省官僚も同席で「問い合わせがあって、日刊工業さんが書いていて、そこから変わりはないですよ、と言ったんですけどね」と後押ししてくれました。

ニュースでもないのにニュースのfリをして、1メディアが書くことはあるんですよ。「日刊工業? そんなギョーカイ紙に載っていたって、世間は知らないんだから」という判断で。その通りの面もありますから、それはまあいいです。でも、一般メディアがそろって、数カ月前のメディア懇談会で出た時に、書かなかった案件を…という状況が不思議です。「これ、まだ本決まりじゃなさそうだから、各社とも書かないよね」と、皆で談合していたのでしょうか? 私から尋ねてはいないので、真実はわかりませんが。まあ、取材先はちゃんと理解していると確認できたので、自身の気持ちの上では問題ありません。

東大の国際卓越は初回の応募で、学内外とも「通って当然」と思っていたので、ショックが大きかったでしょう。だから二回目公募の方針決定では、落選理由の一つとされた学内の意識統一不足を、解消しようと丁寧にやっているのだなと感じます。規模が大きい帝大は、ここにエネルギーをかける必要があるんですね。

規模の大きさは、有名な東大でありながら、知る人ぞ知るキャンパスがいくつもあることからもわかります。その一つが「浅野キャンパス」でしょうか。工学系の共通施設などが入っています。地下鉄の根津駅から坂を上っていくと左手に、本郷キャンパスより手前にあります。写真はその入り口。Dsc_1271 キャンパス内の建物案内図さえなくて「素人は訪問しないところなんだな」と思いました。記事はこちらから。

2.芝浦工大の学生がアルバイトで、学生向けアプリを完成させて大人気となっている話の論説委員コラムです。人気は、学内生に対して(ダウンロード件数が多くよく使われている)のと、そのいきさつを記したSNSが大拡散したというのと、両方の意味からです。

学生がアプリ開発で大学運営を支援するというのは、電通大の記事でも一年ほど前に書きました。のでニュースイッチではそちらもリンクさせています。一流の研究大学よりも、その少し下で規模も中くらいの理工系単科大学のが、向いているのでしょうかねえ? 次はどこから出てくるでしょうか。記事はこちらから~。

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