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2024年3月10日 (日)

J-PEAKSまとめ(取材対応に不満アリ)と、上智大リカレント

1.遅くなりましたがJ-PEAKSまとめです。12大学採択のうち5大学を取り上げました。初回の慶大を年内最終日(納刊日)に掲載したのに続き、1月中旬までに個別記事はすべて載せました。まとめは2月上旬の予定でしたが、残念ながら紙面の都合で遅れ、さらにニュースイッチでの内も後ろ倒しとなり、ようやくのことです。写真はその一つ、東京芸大への取材に、上野駅から行く時の風景です。Dsc_1175 坂の上は芸術の上野の森ですが、坂の下はアメ横ですからね。「通学の駅がこんな繁華街とは、郊外の大学とはだいぶ違うなあ」と思いました。

ニュースイッチでも触ましたがこの採択は、社会に十分に発信されなかったのが残念でした。情報管理を重視した、と文科省担当者の説明もわからなくはないですが、何度アタックしてもつれなくて。縛り付き(公表日より先に掲載した場合は厳罰という縛りを設定)の記者クラブレクなど、あってもよかった気がします。が、地方大学が焦点なので、記者クラブに加盟していない地方紙メディアが先に書いてしまう、という心配も確かにありますね…。

私は個別取材を「学長か担当理事で」と広報に申し込んだのですが、本当のところは「他のテーマならともかく、一丁目一番地の事業の初回採択なのだから当然、学長が対応してくれるはず」と思っていました。それが複数の大学で、担当理事の対応でした。まあ適当に扱われたとは思いませんがでも、学長でないというのはなぜだろう…。それで昨日のブログで書いたように、内閣府PEAKS全体会合という、研究重視の大学トップが大勢、Web含め聞いている席で、この発言をしました。ちょっときつかったかなあ?

その後、当該大学の学長と話す機会に恵まれたのですが、なんとどれも「私のところには上がってこなかった」というではありませんか。信じられません…。私は、広報から今回は担当理事に相談が行って、その上で「地域中核・特色大学の事業ですが、学長が取材を受けますか。私たちは理事対応でよいと思うのですが」と確認がいって、その結果の理事対応だと思っていました。そうでなかったんですね。理事が「私が取材を受けましょう」といって、その先の学長には報告が上がらなかったのですね。広報レベルの低い大学ではないのに、多忙な学長に遠慮したのでしょうか。

ちなみに、親しい官僚にこの話をしたら「悪気はなかったと思いますよ。でもトップが語るかどうかは、インパクトが違いますからねえ。学長に話してもらいたかったですね」と賛同いただきました。

取材の申し込みは、全学として重要なテーマであれば、必ずトップに報告すべきだと私は思います。社会部記者(大学担当は普通、ここ)など、怖いですよ。思いもしない記事が出ることもあります。例えば、J-PEAKSを批判する記事を書こうとしていて、ターゲットとしてその大学が選ばれてしまった、ということもあるわけです。社会と適切なコミュニケーションをしていく上で、気を付けた方がよいと感じました。記事はこちらから。

2.連載企画の取材でニュースのネタがとれると、一石二鳥で嬉しいもの。リカレントの上智大学でそれができました。学長トップセールスで卒業生社長の大企業を中心に10社にアタック中、という話です。ニュースというより話題ものっぽいですが、記事を一本、書けました。

このところ相次いで、卒業生が社長に就任している理由を教えてもらいました。80年代、同大は早慶を上回る勢いがあり、偏差値も過去最高レベル。その頃の卒業生がちょうど、”社長適齢期”なのだそうです。…そんなに影響あるのですか。昔はともかく、今時はけっこう社長の出身校も多様化していると感じていたので、偏差値と聞いてちょっと不思議に感じました。

ちなみに私も、新社長のニュース(日刊工業新聞だとかなり細かい会社も記事の対象)で出身校をチェックしています。偏差値の高い大学だと当たり前なのでスルーですが(笑)、ユニークな出身大学だと注目します。次の機会に、その大学の学長とのおしゃべりで持ち出そう、と思案します。銀座のバーのママさんみたいですね(笑)。ママさんも記者も、コミュニケーションで仕事している点は共通ですからね。それでは記事はこちらから~。

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