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2024年4月 7日 (日)

東京科学大のトップ候補は3人、その背景は?

東京科学大の法人の長の選考で、第1次候補者3人が発表されました。HPアップを知ったのは月曜の昼。「あと一時間で別の取材に出なくてはいけない。あっ、ランチはちゃんと食べられるだろうか」という状況でした。

時間の余裕がなかったので、ほぼHP丸写し。それでも東京医科歯科大にしろ東工大にしろ、常時HPをチェックしている読者は少ないはずなので、弊紙読者にとっては意味のある記事だと思っての出稿です。

それでも、ちょっとだけ分析を入れました。「第1次候補者が3人だったことから(ここから人数が絞られるのではなくて)全員が、5月初旬に行われる両大学の役員・教職員全員が視聴可能な公開ヒアリングに臨む可能性もありそうだ。」というのと、「他薦が可能なため両大学の現学長がそろって候補となることは予想されたが、統合を進める上で融和の難しさを抱える。」という点です。取材先でのゲラチェックを含め、ここまでで記事掲載となりました。

けれども私も気になっていた点が、記事では言及できていません。というか、その日はずっと「今回の発表内容をどう理解したらよいのだろう」と考え続けていました。

私は統合の記者会見後、何度か今の両学長同席の取材をしています。少なくとも3回。個別に話す機会はさらにありました。なので、「どう考えても2人が対決する形にはならないはず」「対決せずに、よい船出になるような選考を、合同選考会議でひねり出したに決まっている」「となると…」と、うんうん唸って推測してみました。

それでニュースイッチです。「両大学の構成員は、自校出身者を推すのが普通だから、他薦を含めて現在の両トップが候補になるのは自然なこと」「他に10歳ほど下の世代の候補者もいて、違う切り口の提案も期待される」と説明。今回の候補3人というのはリーズナブルなのではないか、と指摘しました。その上で、両大学が喧嘩することがないよう、内外の関係者の意識を促すコメントとしました。

内容に加えて文面も、時間をかけて練りました。さらにフェイスブックで、通常の発信に加えて、東工大のグループでも発信したので、それぞれでコメントを変えるのに、さらに頭を使いました、笑。

記者が解説記事を書く場合は、タイプや意見の異なる複数の人に話を聞いて、「なるほどこういうことか」と理解し、その上で時には自分の意見も加える、というのが理想です。時間がある時には私も、この手順を踏んでいます。

ですが担当の長いベテラン記者だとそこまでしなくても、常日頃の取材先そのほかとの会話から得てきた、自分の蓄積でパッと書くことも可能です。私も時々、この形をします。

ただその時点での直接、関係者から話を聞いていないと、「私のこの判断で大丈夫だろうか?」と自信が持てません。まあ社説など、プロとしての記事記述ではなく、SNS系の〈おしゃべり〉なので、多少は許される中と考えて、発信しちゃいました。それだけにニュースイッチを読んだある関係者が即、前向きな感想をメールで送ってきてくれたのを、嬉しく思いました~。

写真は東京医科歯科大です。Dsc_1249  少し前の撮影なので、右の中くらいの高さの機能強化棟(C棟)が工事中だったのでは、と思います。が、この棟の外観はぱっと見、工事中のカバーがかかっていた時も、完成後も、あまりよくわからないのです。ということで正確なところは「?」です。

それでは記事はこちらから、どうぞ。

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