« お薦めの焼き肉チェーン店と綿菓子 | トップページ | 北陸3県のスタートアップイベント、駆け足となる中で… »

2024年5月 5日 (日)

東工大、理科大、芝浦工大に富士通社長のコメントを入れた「女子枠」

理工系学部における女子枠は、「どういう風に取り上げようかなあ」とここ半年ほど、思案していました。一般紙がよく取り上げている話題のテーマではいつもそうなのですが、「同じ書き方をしても、誰も読まないし、私としても楽しくないし、どうしよう」と悩みました。

日刊工業新聞では「産業社会に関わる大学」という視点で記事を書くので、入試については以前からほとんど取り上げていませんでした。この点が、社会全体の関心ごと(大学といえば、やっぱり入試やランキング)を取り上げる一般紙とは違う点です。正直いって、入試の種類にどんなものがあるかも、半年前まではよく知りませんでした。大学担当の専門記者なので「入試の偏差値が高い大学ほど、よいに決まっている」とは思わなかったけれど、一般入試しか考えられなかった世代(同世代はそうですよね?)なので、他の形で入学するのは特殊なのだと思っていました。

ところが。ちょっと調べてみると日本全体では、一般入試が半分を下回る(推薦など年内入試が半分を越えている)、という状況ではありませんか。そんなことになっているの?! という驚きです。私立大の場合、大規模大学は大人数に対応できる筆記試験で、受験生集めが大変な弱小大学は青田買いができる年内試験、という傾向があります。でも国立大では旧帝大クラスでももはや、年内入試が1割程度もあるなんて、知りませんでした…。

女子枠は、一般入試と別の枠で実施されます。なので、ここを知らないと、女子枠の正しい仕組みも理解できないわけです。「子どもが受験生といった家庭以外は、知らないよね」「一般社会の多くの人が、わかっていないんじゃない」と考え、それを踏まえてしっかり書きたい、という動機を持ちました。

ニュース性のある新鮮な話を入れたかったので、その意味で注目したのは、2024年度に始めた理工系大学の国立トップの東工大と、私立トップの東京理科大です。初回実施の結果を振り返っていただき、加えて日刊工業らしさを出すために、大企業トップのコメントを入れることを画策しました。ちょっと大変でしたが、複数の方の協力のおかげで、富士通の時田社長(東工大出身、面識はなかったのですが実は同学年)のコメントで実現できました~。

今週の紹介記事はこれ一本です。本当は紹介したい記事掲載がいくつもあるのですが、多忙でニュースイッチ記事のアップに手が回らなかったので。5月中旬に向けて順次、取り上げていきます。

また「一般入試を減らそうという動きが、トップクラスの国立大でもかなり大きくなってきている」点については、改めて書きたいと思っています。写真は東工大のこの4月のキャンパス風景です。Dsc_1437 女子の姿も見えたのですが、意識して大きく撮ってしまい、逆にモザイクをかける必要が出てしまいまして…。今回は、男子ばかりの写真です。記事はこちらから~。

| |

« お薦めの焼き肉チェーン店と綿菓子 | トップページ | 北陸3県のスタートアップイベント、駆け足となる中で… »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« お薦めの焼き肉チェーン店と綿菓子 | トップページ | 北陸3県のスタートアップイベント、駆け足となる中で… »