最後の研究もの記事は森林動態& ”卒業”コラムは雇用機会均等法に自らを重ねて
日刊工業新聞の退職を控えて、9月は「あと何を取材して、何を執筆して、紙面掲載後にニュースイッチとフェイスブックとブログともっていくか?」で大わらわでした。
退職を話した何人かが「有休消化は?」と聞いてくれました。答えは「数週間などのまとめての休みはとれないけれど、まあここ1-2年は仕事のペースを落として(シニアだからと言い訳して)、休みを多めに取ってきたから、大丈夫」という感じです。なんとかソフト・デパーチャー(ソフトランニングの逆)ができたのではないでしょうか。写真は35年間、務めた日刊工業新聞社の玄関先です。
1.研究もの記事の最後は、「先端技術」という紹介コーナーで、森林動態について取り上げました。地味に思っていたのですが、なかなかおもしろかったです。実は取材対象者は、親しい若い女性の身内でした。私が辞める直前の滑り込みで、取り上げられてよかったです。
仕事が変わることで一番、悩ましいのは、「私に期待してくれた人たちに対して、もう取材・記事掲載をしてあげられなくなる」ことです。最近、記事も絶好調。自分でも記者を辞めるのがもったいない気もして(未だに自画自賛、笑)残念です。でもまあ、35年間も記者をやってきたので、ね。次の環境で、これまでの蓄積を生かして参ります。記事はこちらから。
2. 「”卒業”のコラムは、最後にどうかこうかな」と1年くらい前から思案していました。自身が「体力のない均等法第一世代」との思いを入社前から退職まで持っていたので、女性という切り口を入れたいと考えました。
実は今回の論説委員コラムでは、「少し前の日本社会では生き残れなかったタイプ(職業人としての女性の多くはこれ)こそ、新しい時代に向けた潜在力を持っている」というメッセージを、潜ませています。
今、社会は大きな大きな変化を迎えています。詳細はこれまでのコラムなりブログなりでも、書いてきましたので少しはしょりますね。働き方改革の重要性増や、20年前には当たり前だった言動が「パワーハラスメントだ」と問題視される事件などが、変化を裏付けています。
ですので、世代や男女、マジョリティー・マイノリティーなど、対立しがちなグループの存在感が、以前と逆転する傾向がみられます。男性でもヒエラルキーや競争を重視する昔タイプの人よりも、コミュニケーションが上手で社会全体の幸せを考えられる人の方が、これからの社会にフィットすると思うのです。どちらかというとこれまで、経済や組織のパワーゲームになじめなかった人ほど、チャンスがあるのではないでしょうか?! 女性をはじめ新しい社会を築こうと考える皆様と、私は一緒に頑張ってまいります! 記事はこちらから。
9月末でしばらく、本ブログ「産学連携取材日記」は休止しようと考えています。10月最初に、次の仕事について本ブログでお話しますので、詳細はその時に。どうぞよろしくお願いいたします。