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2024年9月 1日 (日)

電通大DSリカレント& R&Dアンケートから技術系のジョブ型雇用& 国立大の認定ベンチャーファンド

1.電通大のDSが産業界から人気の様子を、リカレントの連載から紹介しました。DSは理工系がある大学はいずこも、リカレントの主力と位置づけるので、競争が激しいのではないでしょうか。企業も社員を派遣する上で、複数の大学の内容を見比べていることでしょう。

私が電通大で「いいな」と思ったのは、初級・中級・上級とそろっていることです。社員のレベルによってあちこちを利用していると(例えば初級は、数ある研修会社の中で、とにかく安いところでいい、など)、人材育成に一貫性が持たせられないと思うためです。

これに対して受講候補生を全員、同大のコースでと決めてしまえば、順に上がっていくことも、中・上級から始めることもできて、質がそろうのではないかと思いました。「派遣したあの部門の若手も、そちらの部門の中堅も、みんな抜群に手が動くようになってきた!」となるのが理想ですよね。記事はこちらから。

2.恒例のR&Dアンケートから、研究者や技術者のジョブ型雇用に似た対応を尋ねた結果です。これは取材先から、こういったタイプの雇用が増えていると聞いて、「そうなんだ~。でも業種による差も大きそうだな」と気になったことがきっかけです。果たしてそのアンケート結果は。記事はこちらから。

3.国立大の認定ベンチャーファンド、3件のまとめです。VC系は昔も今も、取材先としてちょっと苦手です。バリバリのVB金融系のビジネスパーソンに”まくしたてられる”のが、好きではないというのが大きいです。次いで、記事に書く上で専門用語や数字の確認が多く、それでもなお、間違いないか心配で…というのも大きな理由です。

日経新聞など他メディアが取り上げるVC系は、「ほおっておいて、いい」としていました。私が無理しなくても、社会に情報が流れているのだから。でも。「私が取り上げないと、みんな知らないままじゃん?」という切り口の場合は、はやり始めてすぐではないのですが、様子見をした後に(笑)動きます。今回の認定ファンドはその典型です。あ、この姿勢は他のテーマでも同様ですね。

認定ファンド、いくつあるかということも当初は判っていなかったです。新聞の切り抜きなどを含めて「全部をフォローする気になれない」状態だったためです。「触らない(取材しない)でおこうかな」とまだ迷っていましたし。でも最初の文部科学省内の取材で担当の室の反応がよく、比較的、なじみのある3大学だと判明したので、取り上げることにしました。一つは農工大で、以前に会見がありました。関係機関も多く複雑だったので、理解できた範囲内(=無理はしないで)記事を執筆していました。

もう一つは金沢大で、5月の北陸スタートアップ支援のTeSHイベントで講演を聞きました。社長の人柄(立て板に水のVC系の人ではない)が分かった上で、名刺交換できたのが大きかったです。

だって苦手のテーマで、面識のない相手に、Web取材を申し込むというのは、やっぱり「不可能」です(笑)。失敗の確立が高いです。テーマが得意か、面識ある相手であれば、「今回はWebでお願いできませんか?」とお願いする気になれます。Webは対面よりどうしても、コミュニケーションの質が劣るもの。少なくとも私の取材活動ではそう感じます。ですが、三つのうち二つがOKなら、「取材しないより、頑張ってWeb取材した方がいい」と考えるわけです。

そして東工大。こちらは春に別テーマでVCを取材した時に、「東工大からの出資、リリースしたのですがあまり取り上げらていなくて」と紹介されたのが、頭に残っていました。というわけで事例すべての3案件、まとめ記事としてちょうどよい対象数で取材、執筆することができました。記事はこちらから。写真は農工大、府中キャンパスの農場です。畑での試験栽培より前の、小規模な研究のために小型のビニールハウスを使うようですね。Dsc_1710

 

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