日刊工業新聞社を退職します
「もうすぐ定年退職だなあ。皆はどんな風に挨拶しているのかな」と、気にし始めたのは2年ほど前でしょうか。というのは、社内で再雇用の場合はそのままシフト、だけど少ししてあるタイミングで辞めていくため、「えっ、◇先輩って▽カ月前に社を辞めてたの?」と思うことが、何度かあったためです。また若い人の転職も、同業他社の場合(ライバル社だったりする)などの場合は挨拶なしも仕方がありませんが、「知らない間にいなくなっている…」というのは、ちょっと寂しいですよね。
私は9月末で日刊工業新聞社を退職します。親しい相手には、退職日より少し余裕をもってお知らせしたいと思って今回、メールなどで先に動きました。なお次の仕事に就いては10月に入ってからご案内します。本ブログを含むWebは不特定多数に向けたのものですので、ね。
35年の間、何度も「新聞記者、向いていないかも…」と思いました(軽く、ですが)。大半は記事で、訂正レベルのミスをした時です。記事のミスの心配をもう今後は、しなくていいというのは、代えがたい心の平安です。ずっと”憧れ”を感じていました。
今回、職場の荷物を片付ける中で、訂正願いとか始末書(記事ミスとは別のものを含む)とかが出てきて、「こんなにあったのね…」と改めて思いました。根がおっちょこちょいで慎重さに欠ける(なぜか、心配性の面もあるのですが)ため、「失敗を忘れないように」と殊勝(しゅうしょう)な心がけで捨てなかったわけです。「ここまでしなくても」と思いつつ、懐かしさ半分で眺めました(笑)。紙面の記事を通してご迷惑をかけた皆様、申し訳ありませんでした。
ちなみに直接は使わなかったのですが、保存していた取材先相手の名刺が、写真です。けっこうありますね。
蓋をした下の箱にもぎっしり詰まっています。もちろん途中で随時、処分してきての量です。ちなみに手前に置いてあるのは、今の自分の名刺です。
皆様、そして新聞記者だったこれまでの自分にも向けて。本当にありがとうございました~!!!
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